出津農楽舎の日々 

〜種を植えると、芽が出るのが不思議でたまらない〜
長崎市 世界遺産の出津集落で始まる農楽舎でのあれやこれ☺️

農楽舎 はじまりの一歩② 農楽舎って?

2021年07月22日 | 農楽舎

「かんころやかんころ餅を昔ながらの製法で作る加工所が作りたい」(農楽舎 はじまりの一歩①  なぜかんころ餅?)ということのほかに、やりたいことはまだありました。

私たちも、そろそろ人生の着地点を意識する年頃となっていますし

まず、新しく造る加工所に『出津農楽舎』と名付けました。皆さん、出津(しつ)って、知ってますか? 「国道202号線沿いの、遠藤周作記念館があって、ほら、道の駅の夕陽ヶ丘そとめがあるとこさ・・・」というと、「ああ、あそこね」とわかってくれるのですが、出津(しつ)、単独では、なかなか知られていない地域であるのが現実です。出津集落は、世界遺産にも登録され、集落は石積み集落景観として国の重要文化的景観に選ばれている。なのに、なぜか、知名度が低いんです。出津集落が今なお静かにひっそりとしているのは、隠れキリシタンの長い歴史によるものかもしれません。でも、このままでは、この美しい集落が、限界集落となり、消えていってしまうかもしれない・・・。そんな危機感もあり、「出津」というこの美しい集落の名前を使わせていただくことにしました。「農楽舎」は、農を中心に、楽しい場所にしていきたいという想いから名付けました。

では、この「出津農楽舎」で何をしていきたいか・・・。まだまだ夢ですが

①安全で安心な農作物を生産し販売する・・・無農薬、合鴨農法、シバヤギによる除草。サツマイモ、小麦、米、もち米を中心に、いろいろな野菜

②ここで作った農作物で、美味しいものを製造し販売する・・・サツマイモ、小麦、米、卵などを原料とするお菓子

③喫茶コーナー・・・出津で生まれたいろいろな物や情報を置き、出津を訪れた人が気軽に立ち寄れる場所にしたい。お菓子とコーヒーを楽しみながら、ゆっくりしていってもらえる場所になったらいいな

④農家の手仕事を体験できる場所にする・・・かんころやかんころ餅作りの体験だけでなく、農作業体験(昔の農機具もたくさんあるし)、ところてんや蒟蒻作りだって・・・

⑤シバヤギの普及やレンタル・・・『日本在来種「シバヤギ」は、長崎西海岸や近くの島々で、肉用、糞堆肥用として古くから飼養され、禁教時代には外海地区など潜伏キリシタン集落で飼育されていたようです。』(NPO夕陽が丘そとめホームページより抜粋) 。昔はたくさん出津地区で飼われていたシバヤギは、今ではすっかり減ってきてしまいました。人に懐くし、可愛いし、雑草は食べてくれるし、そして食べると美味しいシバヤギ。最近、少しずつ人気が出てきています。


・・・こんなことをしていきたいなあ・・・という夢から始まった農楽舎

つづく

 

 


農楽舎 はじまりの一歩① なぜかんころ餅?

2021年07月20日 | 農楽舎

「かんころ餅」。今では、五島のかんころ餅が大変有名ですが、実は、隠れキリシタンの時代、外海地域のキリシタンが五島に渡る時、かんころの技術も一緒に運んだと言われています。この時に、かんころだけでなく、シバヤギ、ゆうこうなども、外海地域から五島に運ばれたであろうと言われています。外海地域は、かんころやかんころ餅の発祥の地といえるんです。しかし、たいへん手間がかかることもあり、今では、かんころやかんころ餅を作る人が大変減ってしまいました。「いや〜、そんなことはないよ。結構作っている人はいるよ。」と思われた方もいるかもしれませんね。確かに、今は、まだ作っている人はいるんです。でも、高齢化が進み、その方達も、5年後、10年後に、果たして、続けて作っているでしょうか?あるいは、それを引き継ぐ後継者がいるでしょうか?  このままでは、かんころ発祥の外海地域から、かんころの技術がなくなってしまう!

・・・そこで、外海出津地区の杉山和利さんは、自分で作った無農薬のサツマイモをかまどで炊いて、天日干しするという本来のかんころ作りの技術を後世に伝えるために、いつか、かんころ加工所を作ろう!という夢を抱いていたのです。電気やガスに頼らない、昔からの伝統的な手法にこだわるのには理由があります。この激動の時代、今日のような明日がくるとはわからないこの時代、電気やガスがたとえ無くても作っていくことができる、持続可能な製法を残したい。流行りの言葉で言うならば、SDGsの考え方に沿った生産・加工・販売をしていきたい。その想いに感銘を受け、私も、その夢に乗っかることにしたのでありました!

〈遠くに出津教会を臨む 杉山農園のさつまいも畑〉

〈セイロで蒸したかんころともち米〉

続きは、「はじまりの一歩② 農楽舎って?」(⇦クリックしてください)

 

 


ブログの名前を変えました 〜農楽舎の日々〜

2021年07月18日 | 農楽舎

数少ないこのブログの読者の皆様・・・

この度、このブログの名前を〜農楽舎の日々〜に変更しました。

まだまだ計画進行中ではございますが、

夢は人に話すと実現すると聞いたり、

また、私の父の命日が本日であったり、

また、時々、巨大な不安に飲み込まれそうになったり、

また、今、私がとても暇であったり、

理由は数え切れないほどあるため、

本日から、気ままに農楽舎の日々を綴っていこうかと思います。

どうぞ、よろしくお願いします。

〈出津集落 杉山農園の麦畑 穂が風に揺れて黄金色〉

続きは、農楽舎 はじめの一歩① 「なぜかんころ餅?」(⇦クリックしてください)。