出津農楽舎の日々 

〜種を植えると、芽が出るのが不思議でたまらない〜
長崎市 世界遺産の出津集落で始まる農楽舎でのあれやこれ☺️

農楽舎 はじまりの一歩① なぜかんころ餅?

2021年07月20日 | 農楽舎

「かんころ餅」。今では、五島のかんころ餅が大変有名ですが、実は、隠れキリシタンの時代、外海地域のキリシタンが五島に渡る時、かんころの技術も一緒に運んだと言われています。この時に、かんころだけでなく、シバヤギ、ゆうこうなども、外海地域から五島に運ばれたであろうと言われています。外海地域は、かんころやかんころ餅の発祥の地といえるんです。しかし、たいへん手間がかかることもあり、今では、かんころやかんころ餅を作る人が大変減ってしまいました。「いや〜、そんなことはないよ。結構作っている人はいるよ。」と思われた方もいるかもしれませんね。確かに、今は、まだ作っている人はいるんです。でも、高齢化が進み、その方達も、5年後、10年後に、果たして、続けて作っているでしょうか?あるいは、それを引き継ぐ後継者がいるでしょうか?  このままでは、かんころ発祥の外海地域から、かんころの技術がなくなってしまう!

・・・そこで、外海出津地区の杉山和利さんは、自分で作った無農薬のサツマイモをかまどで炊いて、天日干しするという本来のかんころ作りの技術を後世に伝えるために、いつか、かんころ加工所を作ろう!という夢を抱いていたのです。電気やガスに頼らない、昔からの伝統的な手法にこだわるのには理由があります。この激動の時代、今日のような明日がくるとはわからないこの時代、電気やガスがたとえ無くても作っていくことができる、持続可能な製法を残したい。流行りの言葉で言うならば、SDGsの考え方に沿った生産・加工・販売をしていきたい。その想いに感銘を受け、私も、その夢に乗っかることにしたのでありました!

〈遠くに出津教会を臨む 杉山農園のさつまいも畑〉

〈セイロで蒸したかんころともち米〉

続きは、「はじまりの一歩② 農楽舎って?」(⇦クリックしてください)

 

 


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