木村一八に仲間の石橋蓮司と千葉真一をやられて(千葉は此の時点では未だ生きてます)命からがら逃げ帰った萩原健一。
其の後、安岡力也の靴屋(兼 武器の密売屋)を訪れます。
此のシーンは此の映画の中でも指折りの好きなシーンですね。ネットで見ても評価が高いです。
殺伐とした殺し合いのシーンが多い中、唯一とも言える、ほっこりした癒しのシーンです。
私は安岡力也は大嫌いでしたが(エエ歳して10代の女とくっついたりして最低)、此の映画の中の安岡はいいですね。此の映画を見る迄は真逆、安岡力也に癒されるとは思いませんでした。
日本中探したって此れっきゃ無ぇ、モノホンのアブサンらしいです。
安岡の台詞が聞き取り難く、私は長い間『アオサン』だと思ってました。
何れにしても、そんな貴重で残り少ない酒を分け合う程、萩原は安岡に取って大事な友人と言う事ですね。単なる客と店主の関係では無いと言う事です。
残り少ない酒を大事に大事に最後の一滴迄小さいグラスに注ぎ込むカット。平等に均等に分けてます。
明治屋のマイシロップ『レモン』みたいで美味しそうです。
でも見た目に反してきつい酒の様です。流石『悪魔の酒』です。
此の後の安岡の台詞も、何度聞いても(映画館で見ましたが、DVDも買って見ました。此の画像も前回、前々回のブログもDVDからです)何を言ってるか分からないです。
「アブセンのチーズよ」
「合うのが此のチーズよ」
の何方かに聞こえましたが、ネットで検索すると
「アブサンには此のチーズよ」
が正解らしいです。
チーズって健康の為に食べる物なのに、酒の肴にするのか、と意外でした。
銀紙に包まれた大きな三角のチーズ。ブルーチーズでしょうか。
私はファミマでブルーチーズを見掛けて買って見ましたが、あんな青カビだらけで臭い物を食べれる人が信じられません。頑張って少し食べましたが食べきれず、捨てて仕舞いました。
萩原「所で、近頃のロックに興味ねぇか?」
安岡「ロックに近頃も昔もねぇ。何が聞きてぇ?」
健康食であるチーズを食しながら、不良の音楽『ロック』に就いて語る二人。此の矛盾が堪りません。
言う迄も無く、二人共昔は歌手だったと言う事を意識してますね。