社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

香山リカ著「就職がこわい」

2008-01-18 23:50:19 | 趣味(読書)

どうも私のブログは読書や他も含めて心理学的な要素のテーマがどうしても多くなっている。別に病気のせいだけでもないとは思うが、今回も実は、かなり暗い話ではあるが、紹介と共に考えて欲しいテーマかなとも思う。
実は、本題の書籍は内の奥様が図書館で見つけて借りてきたのだが、読んでみると、かなり衝撃的な内容である。

私自身を振り返ってみても、就職に関しては、自分の分野(やりたかった事かどうかは今でもわからない)で、取り合えず、親からの早期な自立・独立の為に勝手に自分で決めて就職活動をした記憶がある。卒論は就職が決まってからわずか2週間の徹夜徹夜でなんとかまとめた。

さてこの本によると、全く逆で、就職する目的と意欲が全くない大学生が相当数存在している。就職活動を促しても、卒論が忙しいからとか単位取得が終わってからとかはぐらかす学生が多いらしい。但し、その背景はかなり複雑であり、おそらく著者も理解不能な面もかなりある事実が記載されている。

実は、この本の紹介は、かなり迷う所だが、自分の娘が未だ就職が内定していない事からの参考にする為に読んだにすぎないのだが、自分達親の反省になるのか?わからない。

娘の大学は関西有名4私大の1つであり、成績もおそらくトップクラス。しかし、理由が就かない何かがある!
この本の内容とは別の社会とのギャップ → 或いはこの著者が指摘しているコミュニケーションの課題・人間関係が最大の課題なのかも知れない。

と同時に親の甘えも実際にはあり、現実的には、私自身がこのような状態で休職している中で、娘に何を言えるか?
実は何も言えないと言う事実が存在する。従ってあえて、この書籍を紹介する次第である。
※娘に何も行ってやれないじぶんが情けないが・・・。父親とは娘を見守る事しかできないのかもしれない。

もっとも、娘が、就職したくないとか、外にでたくないとか、協調性がないとかそういう事ではない。おそらく、娘なりの条件が厳しすぎて、合致する企業が大阪にはないのかもしれない。
男と女の違いもあるが、長男は社交的、人材交流が幅広く、就職に関しても、最初は色々回っていたようだが、親(私)と同じように、最後は企業側の条件(東京で3年間その後は未定)を自分で判断し、了解したようだし、大学の推薦もあり、決めたからにはどうもふらつかなかったようである。長男からの就職の相談は、殆どなく、私の方からチョットだけアドバイスはしたが、結局自分で決めて来た。それでよいと私は思っている。責任を取るのは自分しかないし、私もそうやってきたのだから・・・。それができる息子であって欲しかったし結果はどうなるかわからないが、自分で判断した道を勧めればよいと思う。

娘は逆に自分の条件がかなり厳しかったのかなと思う。おそらく、大阪からでる気はなく(自宅を出る気はなく)、且つ転勤等も考えていない中で且つ、自分の好きな仕事を目指していたのだと勝手に推測している。
従って、まだ就職がどうなるか分からないが・・・。

 

画像 008-2.jpg大卒無業者(大学を卒業したあと、就職も進学もせず「進路を決めかねている人」を指すと本書では定義。フリーターや派遣会社登録者もこれに含まれる)が増加している。

<大卒無業者数の推移>

1992年

6.0%

2001年 21.3%
2002年 21.7%
2003年 22.5% 過去最高


出 版:2004年2月24日初版発行
著 者:香山リカ(精神科医)
発行所:株式会社講談社
定 価:1,300円

<ハードカバーの帯紹介>
なぜ若者は就職しょうとしないのか!?

就職に希望を持たない若者。就職する意思もない若者。
働くことをあきらめている若者の「就職不安」の本当の原因とは!?
仕事に揺れる若者の「生き方と心」の悩みを分析する!!

「この仕事は、私でなくても誰でもできる」
「お金のためには、働きたくない」
「結局、自分なんか誰も必要としてくれないんです」
「女の子っぽい仕事に就いて、早く結婚をしたい」
「だって就職口がないんだもん」
「自分のやりたいことが見つからない」


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