社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐氏の世界その15「千里眼の死角」「ブラッドタイプ」

2008-01-18 00:19:19 | 趣味(読書)

前回も説明したが、完全に松岡氏の書籍に関しては読む順番は図書館に行った時にそこに在った本で読んでいる(多分東野圭吾氏の場合も同様だが・・・これを言うとおそらく、私の読書その物の方針が行き当たりばったりと言うことになるが、事実そうであるから否定できない)。「千里眼」シリーズは全部読み終わった等という事は考えない事にした。というのも、今回借りた氏の本を見るとまだ穴(つまり私が読んでいない本)があるとわかったからである。

さて今回は一気に2冊の氏の書籍紹介になります。古いほうと割と最近の二つを同時に紹介させていただきます。
順番的には、前回掲載の松岡圭祐氏の世界その14「千里眼の瞳」の少なくとも後になると思われる「千里眼の死角」と、「ブラッドタイプ」という全く新しいタイトルがついているが、実際は「千里眼」シリーズと考えてよい作品です。

1)「千里眼の死角」

下記に書いたように2冊ほど間を読んでいないため、この本に登場する元メフィスト・コンサルテイングのダビデなる人物がよくわからないが、最後の方で、前回の松岡圭祐氏の世界その14「千里眼の瞳」で岬のライバルとして登場した北朝鮮の李が登場する事を考えると、少なくとも「千里眼の瞳」の次の作品のはずだが、下記10作品には含まれていない。勝手な予測だが、出版社が違う為と考える(つまり、「千里眼の瞳」は、(株)徳間書店から出版されているので、省かれたのだろうと解釈するしかない。
また、この作品の根幹のアイデアというか核になる、レーザー光線搭載衛星による地球支配の構想や、発展する人間の脳に近づけた知能を持つ人口知能を使うアイデアもなんら新しいものではない。下記紹介にある催眠・千里眼シリーズ第10巻特別記念作とうたっている割には、ネタが古い。しかし途中を飛ばせば、メフィストコンサルティングの背景が分かる為、これも参考に読むべき本だと思います。著者が次に何を考えているかに関して、岬と嵯峨の今後がどうなるかが次に紹介する本へも引き継がれていると思います。

画像 006-2.jpg書 籍:「千里眼の死角」
発行年:2003年11月20日初版発行
発行所:(株)小学館
価 格:1,600円+税

<ハードカバー帯の紹介>

シリーズ第10巻200万部記念作
遂にメフィスト・コンサルティングと決着。日本ミステリー界最高の娯楽巨編シリーズ最新作

アジアに、世界に広がる催眠・千里眼シリーズ善10巻
01 催眠
02 千里眼
03 千里眼・ミドリの猿
04 千里眼・運命の暗示
05 後催眠
06 千里眼・洗脳試験
07 千里眼・メフィストの逆襲
08 千里眼・岬美由紀
09 千里眼のマジシャン
10 千里眼の死角

※これからすると、07、08の2冊をまだ読んでいない事になる。

<ハードカバー裏のSTORY紹介>

世界各地で原因不明の「人体発火」現象が多発。英国王室のシンシア妃は何故かこの事件報道に敏感な反応を示し、バッキンガム宮殿に引き篭もる。王妃の精神状態を探るため、臨床心理士の嵯峨敏也が宮殿に招かれた。その事件の陰に存在していたのは、全人類の歴史を覆る恐怖の策略だった。嵯峨は旧知の元航空自衛隊F15パイロット・岬美由紀に協力を求める。
死地へと踏み込んだ美由紀は、予想しえなかった戦慄の事態に直面する・・・。
遂に宿敵メフィスト・コンサルティングと決着。
<ミドリの猿>から<ダビデ>まで、全ての謎が一挙に解き明かされる。
催眠・千里眼シリーズ第10巻特別記念作。

 

2)「ブラッドタイプ」
 
「千里眼」シリーズで、まだ読んでいない書籍もあるし、期間も開いていると思うが、この上記「千里眼の死角」を読んだ後でこの「ブラッドタイプ」を読むと妙に繋がっている機がする。なにが繋がっているかというと、岬と、嵯峨の恋愛感情である。
上記「千里眼の死角」の最後で、岬が嵯峨に愛を告白するが、結果的には嵯峨が振った事になる。その理由が、過去に白血病にかかっていた事であり、今回それが再発する。「千里眼」シリーズが岬美由紀を主人公とした物語であり、嵯峨のサポートを受けならが物語が進む事からすると、今回一ノ瀬が出てくる事や、メフィスト・コンサルティング、北朝鮮等のような強大な敵が出てこないが、「千里眼」シリーズの一角とみてよい小説だと考える。
 
<私的要約>
 
日本人が過去錯覚により信じられて来た血液型性格判断が、社会的に影響力がある時の防衛庁長官の発言や、人気のある血液型カウンセラー城ノ内光輝の血液型性格判断等の影響により、血液型による差別が社会問題となる事態が多数発生する。一方「夢があるなら」という白血病の女性とのドラマがヒットし、結果白血病=絶対に助からないという非時代錯誤的社会問題も発生する。
これらから、悩む患者を救う為に、嵯峨、岬、一ノ瀬らが活躍する事になるが、嵯峨が白血病の再発で病状に伏しながら、骨髄移植(骨髄移植すると血液型が変わる為、その手術を拒否する)の女性を助ける為に、自分が骨髄移植で生き伸びる事ができるにもかかわらずその女性を救おうとする。
一方、岬と一ノ瀬は、血液型性格判断が、まちがっていることを立証する為に、死力をつくす。それが間に合わなければ、骨髄移植で助かるはずの女性白血病患者と嵯峨を助けられない。
果たして、岬と一ノ瀬は、血液型性格判断が間違っている事を立証できるのか?
 
画像 005-2.jpg書 籍:「ブラッドタイプ」
発行年:2006年6月30日初版発行
発行所:(株)徳間書店
価 格:1,900円+税
<ハードカバー帯の紹介>
「日本人の誰もが読むべき小説」血液型で性格は変わらない お願い、それを証明して!
「催眠」嵯峨敏也「千里眼」岬美由紀「蒼い瞳とニュアージュ」一ノ瀬恵梨香
戦後最大の迷信から。彼女を救い出せ。人気の臨床心理士3名登場の感動巨編
累積400万部突破!!心理エンターテインメント・ノベル最高傑作
 
<ハードカバー表裏のY紹介>
血液型鋭角ブームが加熱しすぎた近未来---
とりわけB型人間に対する差別や偏見が広がっていく
ひとりの白血病患者の女性がつぶやいた「骨髄移植をすれば血液型が変わり、B型になっちゃう。B型になるくらいなら、死んだほうがマシよ!」全世界で、日本にのみ広がる非科学的な迷信、血液型性格論
なぜ人は信じてしまうのか なぜ当たっているようにかんじるのか
ないものをないと証明するのは極めて難しい
だが奇跡を起こさなければ、彼女を救うことはできない----

<ハードカバー裏のY紹介>

愛で奇跡は起こせるか
貴方は「血液型で性格が変わる」という説が日本のみに伝わる迷信だと知っています
もし愛する人が、血液型ゆえに貴方を嫌いだと行ったら、貴方はそれをうけいれますか
非科学的であっても、誰もが「あるかもしれない」信じてしまう、そんな強烈な錯覚を生む迷信----
貴方ならどうやって証明しますか
「血液型で性格が変わらない」ことを----


最新の画像もっと見る

コメントを投稿