松岡圭祐の世界その22『千里眼の教室』に続き、千里眼新シリーズの第6弾です。 千里眼新シリーズに登場する岬の乗るランボルギーニ・ガヤルドとはどんな車かに興味を引かれて、先に掲載しておきます。 なお、今回の登場人物の京城麗香が乗る光岡自動車のオロチは下の文庫本表紙の真ん中の車です。 目立つという意味ではどちらも目立つと思うが、岬のランボルギーニ・ガヤルドは日本の価格が約2,500万円らしい。うーん!!!
<カバー裏のストリー紹介> 渋谷の雑踏を切り開く一台の異形の車、オロチ。その助手席に乗っていたのは、死んだはずのあの女だった---。完璧な美を手に入れた彼女の大胆不敵な計画に、岬美由紀は翻弄されていく。一方メフィスト・コンサルティングの仕掛ける人口地震が、震度7の衝撃となって都心を襲う。彼らの真の目的とは?そして、美由紀の消された記憶の謎とは?シリーズ最大の秘密が暴かれるのか?!絶好評の書き下ろし第6弾! 書 籍:『千里眼 堕天使のメモリー』 発行年:2007年7月25日初版発行 発行所:株式会社角川書店 価 格:552円(税別) 縦一段組み316ページ+解説8ページ(松岡圭祐氏自ら)
<概要> 新千里眼シリーズ第3弾の松岡圭祐の世界その20『千里眼の水晶体』の続きと見れは、話が繋がる。『千里眼の水晶体』で自己愛性人格障害の西之原夕子は、岬に向かって、「てめえ、わたしを助けなさいよ!わたし、人格障害ぢゃん、カウンセラーならわかるでしょう。里佳子なんかより先にわたしを助けてよ!」、「結局、わたしってそうなのね。誰にも助けられない。岬美由紀にも、わたしは見放された」と言ってビルの谷間に落ちて行ったが死体は発見されなかった。
今回京城麗香なる自己中心的で、攻撃的な女が、ハローワークに出現し、臨床心理士や職員を困らせる。、同じハローワークに職を求めて来た秋葉系の気の弱く流されやすい鳥沢幸太郎は偶然、この京城麗香と会い、強制的に行動を共にする事になる。麗香は、希望する就職先がなければ、会社を作ろうと結論付け、会社を作ってしまう。一方で、幕張メッセの自動車ショーでベンツのSクラスを幸太郎と一緒に盗み、途中で光岡のオロチに強制的に交換し、渋谷のイベント会場に乗り込み新会社のPRと自己陶酔の唄を披露する。
車窃盗容疑で、事務所に帰った二人は、警察に連れて行かれそうになるが、新会社設立で雇用したポア(韓国人)は、予言する。すぐ麗香はすぐ返ってくることになると・・・。つまり、メフィスト・コンサルティングにとって、重要と考えられる麗香を救うため、人工地震を起す事を実行した。結果、震度7の地震は麗香のビル周辺を中心にして起こり、麗香たちは助かる事になる。
警察や防衛庁からの情報で、この地震は自然発生的なものではなく、人工的に発生した可能性が高いと岬達は考える。従って、一回目の震源地を確定させないために、次の人工地震を起す可能性を考えていた。
このため、麗香の新会社の住所を警察から聞き、現場に向かうと、そこであった女、京城麗香は姿形は整形手術で変わってはいたが西之原夕子であった。突然ポアが岬に飛び掛り戦闘が始まり、麗香(夕子)はポアがメフィストコンサルティングの監視役であったとわかる。
既に用済みと思われる鳥沢幸太郎は抹殺されると考え、岬は幸太郎を救う。メフィストコンサルティングの夕子への再接触から、メンバー試験が行なわれるが、此れは岬をも貶める罠でもあった。夕子は、試験を受ける中で、結局岬にヘルプを出す事になるが、自分のメンバー候補合格と同時に岬に次の人工地震の場所を特殊言語で教える。
このメッセージで、岬は自衛隊を動かし、2回目の人口地震(関東が壊滅する)をとめる事に成功するが、夕子と共に受けたテストの中に岬自身のメモリーが隠されている事にきずく。なぜメフィストコンサルティングがその記憶を知っているのか?
隠蔽された、死にたくなる程の岬の記憶とは何なのか? -> これがテーマなのかなと私的に考えています。
新シリーズ次回作の『千里眼 美由紀の正体』を読んだら判るのか?はたまた旧千里眼シリーズ『背徳のシンデレラ』を読んだら判るのか??? また楽しみが増えた感じがする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます