朝日新聞2009年3月28日(土)に掲載されていた本件『転職』に付いての考察であるが、記事の中にあるように、「とらばーゆする」、「ジューダする」と言う言葉が「転職」するを表すぐらいの著名的な言葉となった。しかしリクルートの「とらばーゆ」が07年9月、「ビーイング」は08年3月に休刊し、学生援護会の「ジューダ」も、中部版を残して発行されていないという。いずれも転職サイトに役割が引き継がれた。
ビーイング最終号の巻頭言は、前身の「就職情報」が1975年に創刊された当時のことをこう振り返って。「中途採用者数は、新卒採用者と同じ年間100万人に上っていたにもかかわらず、転職そのものが黙殺されていた社会、転職者がうしろめたさを感じなければいけない社会でありました」・・・。
一方同じ朝日新聞の2009年3月28日夕刊の記事『無料求人誌ピンチ 採用・広告減 休刊・統合も』の記事を見て、時代の移り変わりと同時に、最悪の状況になって来ていると考える。
もともと、リクルートの「就職情報」等の雑誌はそのビジネスモデルが、実に素晴らしかった。つまり求人する企業の広告代で儲ける方法であり、求職したい方は、当初からタダでその広告誌を求める事ができたからであり、これは媒体が紙であろうが、インターネットであろうが、どちらでもよく、要は求人の需要があるからこそのビジネスモデルで有った。
従って、最初に掲載した、『とらばーゆ』『ジューダ』がインターネットに変わっていったのは仕方がないとしても、無料求人誌が、危機に立たされているのは、大変残念でもある。確かにここ最近のコンビニやホームセンターや生協まで置かれていた無料求人誌が、大変少なくなっており、その状況の厳しさが理解できるが、一旦構築されたビジネスがなくなってしまうと再度、景気がよくなってもなかなか元に戻るのには時間が掛かる。非常に危機的な状況であり残念で仕方がない。
全国求人情報協会(東京)が25日発表した集計では、全国32社が発行する無料求人誌241誌の2月の総広告件数は17万2515件。前年同期比から4割以上減ったとの事(最大の下げ幅)。原因は「人材派遣業と請負業の求人広告が激減したのが響いている」との事。要は、この無人求人誌を求める求職者は多いが、求人(広告)をする企業が少なくなったと言う事になる。
上記で掲載したような「とらばーゆ」「ジューダ」の時代の方がまだ良かったのかも知れない。今はモット深刻な時代である。
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