最近、池井戸氏の作品にはまっている。『BT’63 上下』、『MIST』と続き、今回は『果つる底なき』と言う作品を読んだ。
この作品は、第44回江戸川乱歩賞受賞作品だ。と言う事で、この作品の傾向はある程度予測は付くだろう。
読んだ順番が逆なのだが、やはり、この作品も人が多く殺される。殺されていく中で、真犯人がある程度予測され、大切な人に危険が迫ると言うパターンはこれらの作品での大道だろう。
まあいずれにしても、期待以上の楽しめる作品だった。
書籍名:果つる底なき | |
選評より 阿刀田高氏 銀行ミステリーの誕生を宣言する作品だ。 大沢在昌氏 銀行業務における情報の処理、銀行マンとしての主人公のプライド、事件、人物の動かし方・・・受賞作とすることに異存はなかった。 北方謙三氏 緊密で上質なミステリーとして成立していた。 高橋克彦氏 まったく独自の視点で切り込んで来る。新しい分野としか言い様がない。 皆川博子氏 銀行内部の事情、金の動きは、素人にもわかるように書かれている。 | 元三菱銀行員の大型新人35歳が内幕を抉る 新しい金融サスペンスの誕生! 本年度江戸川乱歩賞受賞作 債権回収を担当していた同僚が死んだ。謎の言葉と、不正の疑惑を残して。彼の妻は、かって「私の恋人だった・・・。先端企業への融資をめぐる大銀行の闇に、私は一人、挑む。 |
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