フルート発表会、手が震え、吹き出しにも失敗し、まともには演奏できなかった(その1)。一人(他にも出演者の方がいらしたが、私の眼には入らなかった)、控室で余りのひどさにショックを受け、茫然としながら、それでも終わったとほっとした。発表会の最期に皆で、当日配られた曲を2曲アンサンブルする事になっているが、もうどうでも良いと思った。私は4番目の譜面を受け持つ事になっていたが、譜面を見ても、すぐ吹けないし、半音があるし、低音があるし・・・。そう低音のレとドが上手く吹けない。
とりあえず、フルートと譜面だけを持って、ホールで出演者のフルート演奏を聞く事にした。
控室からホールの入口まで歩いて行くと、一人の男性と会った。ふとあれどこかで合った事があると思いながら、二人して同時に、「アレーどうして、なんでここにいるの?」と同時に声を出してしまった。私はプログラムを見せて「今年からこの先生にフルートを習っていて、この発表会に参加した」と伝えると、彼もプログラムを指して、「娘が参加しているので、夫婦で聞きに来た」と言った。
この男性は、私の奥様の従兄で、家も近く、かなり親しい親戚だった。確か以前法事の関係で、食事した時に、娘さんがまだ高校生だったはずだが、確か高校で吹奏楽でフルートを吹いているとの話だった。
彼ら夫婦は今来たばかりで、既に私の出演は終わっていた。私はホットした。
「それにしても、フルートの先生は本当にたくさんいるのに、同じ先生に習うとは凄い偶然だ」としきりに感心していた。私もいや凄い偶然だと思った。娘さんは中学から吹奏楽でフルートを吹いており、何年か前から、先生の家にプライベートレッスンに通っていたらしい。
発表会でのその娘さんの演奏を聞いた。いやー上手い。その内教えてもらおうかと勝手に思った。発表会終了後、先生への挨拶で、この事を話すと先生もびっくりされていた。
その後この従兄の家族と私と奥様と記念撮影をした。
従兄の彼は、「来年は私の演奏を聴けるように早く来る」と言った。私は先生に、「先生、来年はもう出ません」と言った。
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