昨年の1月からフルートを習い始めて、既に1年2カ月が過ぎた。今思えばあっという間だった。最初の頃はほぼ毎日吹いていた気がする。最近少したるんでいる気がする。
さて、フルートは他の楽器に比べて、吹くのはなかなか大変だ。一年以上、相当な練習はしたつもりだが、未だ、安定しない。低音と中音の吹き分けが上手くできない。吹き始めが一発で決まらない。等等要は今でも音が安定しない。しかし一方で、他の楽器に比べて、扱い安い。何んと言っても持ち運びが楽だ。頭部管、主部管と足部管の三つに分解できるからだ。そして弦楽器のように都度チューニングする必要もない。弦などを交換する必要もない。手入れも金属製の為、簡単だ。さびるとかする事もほとんどない。汚れても金属の為、最悪水洗いする事もできる(タンポが濡れないようにだが)。
と言う事で、練習後の調整と言うか手入れは、クリーニングロッドで、ガーゼを使って管内の水気を取る事と、ポリシングクロスで周りを綺麗に拭く事ぐらいだ。と思っていたが、毎回不思議に思っていた事がある。フルートを頭部管、主部管と足部管に分解して場合、頭部管は殆ど突起部分がないので、ポリシングクロスで綺麗に拭く事ができるが、主部管と足部管はそうはいかない。各キーとシャフト等の突起部分があり、ポリシングクロスだけでは、綺麗にお掃除できない。シャフト等の部分には、どうしもゴミが貯まりやすい。しかしポリシングクロスだけでは綺麗にできない。
私が持っている教則本を見ても、これに関しては何のアドバイスもない。皆はどうしているのだろう?と不思議に思って、先日、先生に質問した。すると先生は、今まで多くの方に教えて来ているが、女性からこの質問を受けた事はないそうだ。大半の女性の方は、あまり気にされていないとの事。やはり男性の方の方が、メカニック的なこだわりがあるのか、この質問はあったそうだ。
先生は、絵具の筆を使っているとの事。なるほどと思い、早速100円ショップで2種類の筆を調達した。そして1週間ぐらい使った。するとまた疑問がわいてきた。先生は、絵具の筆で掃きながら、息でフーとゴミを飛ばしていると言ってらした。ウーンやはりなにか違う。筆のように先が柔らかくて、且つ息のようにゴミを飛ばせる道具があった気がした。
組み立てたフルート。 | 3つに分解したフルート。上から頭部管、主部管と足部管。頭部管にはキーがない為、ポリシングクロスで綺麗に拭けるが、主部管と足部管では、綺麗に拭くのは難しい。 |
百金で調達した絵具ようの筆。左の4本と、右の3本がそれぞれセットで販売されていた。左は筆先が柔らかく、右の方は少し固めだ。それぞれ使い分けている。もっとも先生は、柔らかいのを推薦されていたが。 | ダイソーで購入したパソコンやカメラレンズ用のエアブラシ。 |
思い出した。カメラのレンズクリーナーだ。ブロアーとはけがセットになっている。と言う事で再び、百金で調達した。そして、どうもこれが一番目的に合っている気がした。
もっとも、ここまで手入れをするほど、私のフルートは高価ではない。機種も遥か昔の機種だし、且つ中古を激安で手に入れた。既にシャフトの下などかなりの部分がさびているし、ピカピカにも光ってはいない。綺麗に磨いてもこれ以上光る事もない。むしろ手入れをいい加減にやっても大丈夫なようにわざと中古を購入した経緯もあるし……。
フルートがもう少し上手くなって、フル銀製の新品を購入したら、この辺のお掃除テクニックが役には立ちそうだ。
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