社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

韓国の英語教育と英語で統一されるEUについて

2008-05-02 10:29:26 | 日本語教室ボランティア

当市の日本語教室ボランティアの話題はこれまで多く掲載して来たが、当教室の基本的ポリシーは以下の2つにあると私は認識している。

 1)日本語による直接教授法 -> つまり日本語で日本語を教える
  当初は別だが、現在では中国、カナダ、インドネシア、ベトナム、フィリピン等多国籍の学習者が増え、講師が一々相手の国の言葉に対応できない。
  また、日本語の専門学校(日本語検定取得を目指す)所でも同様に日本語による日本語教育で成果は実証済み。かつこの日本語の先生が世界中で日本語を同じ直接教授法で教えている。
  決して、語学をバーターで教えあう方針ではない。勘違いして来る講師希望の方もいるが・・・。
  来日直後で、英語、中国語、スペイン語に関しては、教える都合上、その言語を補足的に使う場合もあるが。私も最初だけ英語、中国語で対比して日本語を教える場合もあるが、通常は日本語で日本語を教える事に徹している。

 2)日本語を教えるだけでなく、色々な相談にも対応するが、個人的つまりプライバシーまでは干渉しない(立ち入らない)
  これが一番問題となる事だが、勘違いする講師も多い。学習者とお友達になってしまいがちや別の見返りを求めてしまう。あくまでボランティア。

さて、「WEDGE 4月号」の記事2つから

 1)「韓国で会話重視の英語教育強化へ」からの一部抜粋
  経済重視の李新大統領は「英語ができれば国際競争力が高まる」との発想から英語教育の充実を提唱。「英語で英語を教える」ことが基本となるが、反対論も根強い。韓国の学校での英語教育は日本同様に文法や読解が中心。「単語は分かるが、会話は苦手」という韓国人は多い。~~~2013年までに、英語圏の大学院修了者らを対象に23,000人の「英語で英語を教える教師」を新規採用する計画だ。
  

 2)「英語で統一されるEU」からの一部抜粋
  EUの加盟国は27カ国。これらの国民が使う言語が数え切れなくなりにつれ、英語が事実上の公用語として浮上して来た。~~~加盟国が少ないうちは英語とフランス語が公用語とされていた。その後ベルリンの壁が崩れて統一ドイツが誕生すると、ドイツ語も事実上の公用語扱いになった。~~~西ヨーロッパの国々は同じアルファベットを使っている。子供のうちから第二、第三の外国語としてこれら3ヶ国語を学ぶ事が多く、大学生になると英独仏語を話すのは普通のことだ。そこでフランス人はイギリス人に英語で話しかけ、イギリス人はフランス人にフランス語を使うといった気遣いが作法とされた。~~~フランス語は外交の世界では英語とともに事実上の公用語とされ、長い間、英語と言語文化を競ってきた。

  急激に権威を失墜したのは、東西冷戦の終焉、それに続いて04年5月に旧東欧諸国が大挙してEUに加盟したことによるところが大きい。それまでフランス語を第2外国語とする域内人口は19%もあったのが、東欧諸国の加盟後はわずか3%に落ちた
もうひとつの理由は、インタネットの普及かもしれない。多言語の加盟国を結束させるためにEUはインターネットをきわめて重視しているが、そこでの基本言語は英語である。~~~。 

何が言いたいかと言うと、EUの例を出すまでもなく、共通言語は必要であり、以前エスペラント語を世界標準語にしようという話があったが、実際どこの国でも使われていない仮想言語であり、実際では英語が世界共通言語となっている。私が休職前の職場関連でグローバルな会議が開催されると、韓国、中国、台湾、シンガポール(マレーシア)、オランダ、イギリス、アメリカ、ウルグアイ、オーストラリア等からマネジャーが集まると、英語しか共通語にできない。
世界の言語で言えば、英語、中国語、スペイン語を話せればおおよそカバーできるようだが、その前にまずは最低英語の習得と言う事になりそうである。

そこで問題なのは、上記当市日本語教室(当市だけではなく、一般の日本語教育と思って貰って結構です)と韓国の例からすると、最も効果があるのは、英語による直接教授法です。これに関しては、外国人への日本語教育の実績とそのノウハウはすばらしい物がありながら、英語教育は最悪と言う事実が有る事です。当然上記韓国でこれを実施しようとすると英語の先生も生徒も直ぐには対応できないと思いますし、大反対、大混乱が起きるのも必須と考えます。日本では実行も難しい。対応できる英語の先生がいない。最も最近の新入社員(当社しか知りませんが・・・)をみると女性に関しては、外国語能力は私らの時代とは隔世の感がありますが・・・。

私の場合は、これを途中から中国語で試した事からハッキリ断言できます。事ヒアリングに関しては明らかな差が出てきます。
中学3年+高校3年+大学2年=8年でもマトモにヒアリングができなかった(耳に集中しても・・・)。勿論しゃべるのも苦労した。ところが中国語に関しては、別に聞き耳を立てなくても聞き取れる単語は、勝手に理解できる。もちろん話す人による等いろいろな条件もわかって来たが・・・・

最後に当市日本語教室では共通語は日本語であり、世界のビジネスの共通語は英語である事実を受け入れなければならない。
※先の日本語教室でブラジル人(ポルトガル語+日本語)とフィリピン人(現地語+英語)が結婚した話をしたが、共通言語が今はないが、日本語になると思う。日本で暮らしていく為に・・・。そのフイリピン人の奥様が日本語の一般会話を習得するのにおそらく1年もかからないだろうと推測される。


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