社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

金井和彦『不動産投資のはじめ方がよ~くわかる本』

2012-10-04 07:16:24 | 趣味(読書)

今回は書籍の紹介と言うより、不動産投資の紹介だ。昔サラリーマンの副業と言えば、株(株式投資)やアパート経営がまずあげられたと思う。その理由として、余り手が掛からないと言う事になるのだろう。そう本業が別にあっても、本業に影響を及ぼさない程度に・・・。

不動産投資のはじめ方がよ~くわかる本

書籍名:不動産投資のはじめ方がよ~くわかる本
著 者 :金井和彦(かない かずひこ)
発 行 :2012年8月20日初刊発行
発行所:株式会社秀和システム
価 格 :1600円+税

しかし株にしても、このアパート経営つまり不動産投資にしても、実際はそれ程甘くはない。本業と同じぐらい頭と時間を使わないと利益を出すのは難しい。いや本業より実際は難しいかも知れない。

そう言う意味で、今回紹介する書籍は、具体的に不動産投資について、書かれており、その内容には全くその通りだと思う。サラリーマンの不動産投資のメリットについて最初に紹介されているが、実際には利益を上げる為には相当な努力(勉強)が必要な事やリスクも指摘されている。

不動産投資の5つのメリット

  1. 安定した収入が見込める
  2. 元手が少なくても投資ができる
  3. 経費を計上、節税ができる
  4. 生命保険の代わりになる
  5. 副業禁止規定に触れずに副業できる

確かにこの通りだ。株やFXなどより、変動は少なく、リバレッジ効果もすごく期待できる。

しかしその反面

不動産当投資の7つのデメリット(リスク)

  1. 空き室リスク
  2. 家賃滞納リスク
  3. 流動性リスク
    不動産は現金化しにくい
  4. 修繕リスク
  5. 外部環境リスク
    人口変化等による需要の変化
  6. 金利上昇リスク
    金利の上昇によるローンへの影響
  7. 災害事故リスク

がある。そしてこれは、どんな物件を買うか?つまり最初に大半が決まってしまうと言う事に尽きる。どんな物件が利益を生むか?それがノウハウだ。そして初期投資するにしても0からは流石にスタートが厳しい。その元でを貯める為に株で設けて、不動産投資へ行かれた方もいる。

しかし、要は、世の中甘くはない。この書籍を読んで更に感じた。これはサラリーマンの副業でする仕事(投資)ではない。立派な本業だ。アパート経営と言う仕事と考えた方が良い。もちろんサラリーマンだが、土地を所有しており、その土地の有効活用としてアパート経営(投資)ならありうるが・・・。

マンション等の不動産が、持つだけで、値上がりして、キャピタルゲインも生んだ時代と異なり、今では簡単に副業で儲けると言う時代ではない。アパート経営と言う仕事(本業)でなければ、利益は生むのは難しい(と思う)。

ちなみに私の奥様の事務所は、これが本業だ。つまり不動産賃貸業だ。従って、この書籍で書かれている内容に関しては十分理解できる。空き室リスクや家賃滞納リスク、修繕リスク等。更に水漏れ等の対応で休みでも対応しなければならない。そして夜逃げや家賃の値引き要求等も・・・。それ以外にも多くのリスクが実際はある。

そして、奥様の事務所では、これらのリスクに対応する為に、お金をプールしているが、そのプールしたお金の運用で、生命保険や投資信託そして株式への投資をしている。これがまたなかなか利益を生まないのだが・・・。

不動産投資で儲けたお金(事業としての収入)をまた不動産に投資するなら、それは本業だろう。しかしそれを定期等の代わりに投資信託や株に投資するなら・・・。企業が営業外損益で計上する損益と同じ事だ。やはり不動産は投資ではあっても、それは本業だ。投資と言えば、ベンチャー・キャピタル。これは投資ではあるが、それを専門とする立派な仕事。つまり本業だ。投資と言ってもそれはやはり簡単ではない。


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