私は電子情報通信学会の正会員だ。大学4年の時に学生会員として初めて入会して、就職後正会員となり、以降約30年以上もの長きにわたり、会員となっている。この間、電子情報通信学会とのつながりがある訳でもなく、会主催の講演や私が講演する或いは論文発表する等も殆ど皆無だった。
私の記憶によると、確か会主催の講演会に数回参加させていただいたぐらいだと思う。それではなぜこの学会に入会したのか?それは当時の大学の恩師の勧めだったからだ。私も当然、理系出身で、いずれは研究の道に進みたいと考えていた。その為に、私の専門に関係する一番の分野は、この電子情報通信学会だった(最も当時は電子通信学会だったが)。
ところが、その後技術ではなく、就職後営業を手始めに、業務、ソフト開発、そして機械系の企画等の仕事を次々に変わった事で、この学会と繋がる接点がどんどん遠くなっていった。今の本来の仕事も、この学会とは全く接点がない。
何年か前に、この電子情報通信学会が、子供達への科学教育にも力を注いでいるのを知った。資源のない国、日本を考えるに、やはり科学をコアにしなければならないと痛切に感じる。日本の子供達の学力低下が叫ばれる中、その中でも科学を何とかしたい。大人の科学V0l.26ミニエレキ(その2:組み立て編)などは大人が遊べる雑誌だが、同じ様に今では子供が遊べる雑誌も出版されているが、あまり子供達の科学への興味がないような気がする。
かと言って、私がこの分野への貢献が何かできるだろうか?今となっては私が技術を学んで開発する等できる歳でもない。既に定年が近くなっているのに。そう途中から、私の思いは、この将来の子供達の為にも、私の本来の専門分野であった電子情報通信学会への寄付継続へと変わった。
電子情報通信学会でも、経済不況の中、正会員の数が減少しているとの事。正会員の会費は13,000円だったと思うが、これさえ支払う事が今では問題となっているが、確かにそれだけ厳しい現実があると思う。私もとりあえず、現役を続ける限り(定年退職まで)、正会員を続ける予定だ。もう残りが限られているが・・・。
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