社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

自社の商品を、その販売担当部門でもない全部署や全社員にノルマを与えて強制販売する事の意義と課題

2010-01-15 08:25:12 | 日記

一昨年のリーマンショック以来、多くの企業が倒産し、また大手一流企業でも赤字の中、過去オイルショック、円高、1990年代のバブル崩壊と日本は何度も大不況を経験してきた。その中で、役員や管理職の給与カット、経費カット等から、残業カット、ボーナスや給与の一部を自社製品で供給するや果ては肩叩きに始まるリストラ(日本の場合は本来の英語の意味とは異なり、首切りを意味するが)を行ってきた。

上記で述べた、ボーナスや給与の一部を自社製品で供給する手段をとる企業も多いが、大手家電や、量販店、スーパー系、衣類系等は可能だろうが、つまりコンシューマー商品を扱っている会社は良いだろうが、特殊商品(産業製品や素材等)を扱っている会社の社員は大変だと思う。実際にその例があるかはどうか定かではないが・・・。

さて当社も、同様な施策を、ここ5年以上続けて来ている。要は特定コンシューマー商品を、全社員(勿論、部門によって販売ノルマが異なるが・・・)に、ノルマに近い形で販売させる戦略である。

マアー、ボーナスや給料の一部を自社商品(商品券等)で供給されるよりは、罪はないし、それだけ危機感を全社員が共有できると言う意味では、確かに重要であると思うし、結果少しでも利益を稼ぐ事を全社員が認識できると言う意味では大変大きい。

しかしこれには落とし穴があると言わざるを得ない。当社は、大変まともな会社である為、ある意味で言えば正直すぎるところがあるぐらいだが、幹部の実績の公表と責任、そして販売するには不利な方々への考慮が欠けていると言わざるを得ない。

何が言いたいか?つまり会社幹部(トップ)自ら実践して売れという事だ。営業や購買はコネがある為、販売しやすいが、そうでない仕事をされている方は、なかなか此れは難しい。従って一律にノルマを課するべきではないと、考える。

今年も、同じようにまたかと出向したらまた、同じようなキャンペーンを課せられているが、受けるトップとその責任者がみずからその答え(つまり実績)を出してもらわないと、しめしはつかない。しかしおそらく予想するにしめしはつかないような気もしているが、それを敢えて言う気はない。

人間には向き不向きと運や財力(要は裕福かどうか?)がある為、販売したくてもそれが出来ない人もいるし、かといって自分でそれを購入する余力もない方もいる事を認識すべきだ。

それでは当の私は過去どうして来たかと言うと、知り合いの取引先への販売(勿論この手の販売では私の手数料は0で販売)と自分の自腹で処理してきただけの話だ。もちろん販売する・使用するに値する製品(つまり推奨できる商品)と思う事が救いだからだが・・・。

一方で、販売価格に関して、今はネット価格との問題が最大の問題であるし、家電量販店との価格も対応が必要となる。

一般の家電量販店での価格よりは安く販売できるように設定はしているが(実際は年明けに、これも担当者と責任者が知らないだけだが、既にジョーシンで、当社の販売価格を下回ったが)、ネット価格には対応できないとの担当責任者の話だが、本当はそれはおかしい。私は親会社のシステムから容易に原価が推定できる為に、ネット価格だと、親会社の製品なのに対抗できないと言うのであれば、既に上記の責任を放棄している。

従って、社内販売とノルマ(あえて目標)を受けたからにはどのような言い逃れも出来ない事を認識できていない事が最大の問題だ。これははっきり言って担当責任者の大きな問題だ。ノルマを課すのであれば、絶対条件化、コンプライアンスの遵守を求めない事を前提としなけれな成り立たない。ネット価格があるのでそちらに紹介した事も結果的には販売には貢献するのだから、それもノルマの中に入れるべきであるが、残念ながら責任者やトップはそこまでの気遣いはないのだろう。

それなら最初からネットで買ってくださいと言うべきであり、お客をだます事などはやめて、更に身内に後でいやみを言われるぐらいなら、このキャンペーンやノルマなどを受けるべきではない。価格に関して、客や身内をだまして売る事を推奨する社内販売は許すべきではない。

今回言いたかったのは以下

  1. 幹部自ら、実践する事。此れはどんな大企業だろうと、中小企業だろうと同じだ。
     
  2. 販売するお客様には満足してもらえる事。その一つの要素が価格であり、それをないがしろにしてはならない。
     
  3. 社内販売制度では、担当する仕事(つまり部署)で販売できる機会が平等ではない為、ノルマを一律に課すべきではない。
     
  4. 個人の性格により、得意不得意や、運もあれば経済状況のある為、2と同様に考慮すべきだ。

という事に尽きる。がしかしネット販売に対してそれよりなぜ有利になる手を打たないのか、そうでなければ、ノルマを課すべきではない。

明らかに当初の目的に反しているし、社員の士気をそがない事を祈りたい。もっとも結局自分の親戚家族に自腹で販売する事になるのが多いのだろう。実際は私はそうした。ノルマはこれで達成するが、自分が買うのは別に後悔はしないが、実際は半分の価格で手に入れられたのに・・・。つまり製品には余り不満がないと言う愛社精神に富んでいるが・・・。

担当者やその責任者の認識と言うか、あまりにも甘いし無責任だと思うし、それを許したトップも同様に無責任だが、敢えてこれ以上は言うまい。


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