今回紹介する本は、小説つまりフィクションではなく、実用書だ。しかも日本の経済の話だ。この著者の三橋貴明氏はつい最近知った。氏は経済学者ではないと思うが、話の内容は非常にシンプルで且つ断定的な表現が多いので、逆にわかりやすい。
マスコミ等の記事を読むと、脅しから入る記事も多く見受けられるが、嘘ではないが、正しくはない表現を使うマスコミが多い。またそう言う表現を使った方が、国民の関心をひくからだと思うが、内容を具体的に説明してくれるマスコミは殆ど皆無だ。
最も経済学そのものが理論が先にある訳ではなく、結果論からくる分析なので将来を完全に予測できる訳ではない。
昨年来、よく出てくる話の一つが、日本の財務破綻の話だ。国の借金が膨大な額になっており(2013年度末現在で1024兆9568億円)、社会保障制度の破綻と同時に、将来ギリシャ等と同じように、日本も財務破綻すると言われている(可能性があると言っているだけだが・・・)。だから消費増税が必要だったと言う事につながるのだが、本当だどうなんだろうか?と考えた時に、この日本経済を簡単に説明してくれているのが今回の氏の『日本経済を豊かにする経済学』だ。
未来は100%予測できないので、日本は財政破綻する可能性は0ではないと言えば、これは誰にも普通は反論できない。だから「日本は財政破綻する」と言う表現を使っている方も多い。逆に「日本は財政破綻しない」と言う意見の中には、その借金の95%は日本の銀行や日本人が保持しているからと言う意見が多い。これも理由としては正しいと思うが・・・。
いずれにしてもこの氏の『日本経済を豊かにする経済学』を読むと日本経済と言うか、GDPそして日本銀行と日本国そしてお金(日本円)と国債の概念がわかるので、今後の日本経済を自分で見る上では大変参考になると思う。
※この本の最初にも説明されているが、お金(日本円の札)も実は債券なのだが・・・。これを知った上で、改めて日本経済を見るとなかなか面白い。
![]() | 書籍名:日本経済を豊かにする経済学 |
わが国のデフレという 重病を治すためには、 とにかく「正しい施策」を 全てやることだ。 公共投資削減、 規制緩和、とんでもない。 私は本書で デフレ解決のための 最終的な考え方を 示したい(著者) |
このままでは、 日本国民は 貧乏になる! ◎将来世代へのツケとは ◎国家の富について知ろう ◎デフレの真の恐怖 ◎「デフレの正体」政府に見たり ◎インフレにして何が悪い! ◎「デフレ慣れは」死に至る病 ◎公共投資削減は国家の自殺だ ◎財政と国防は一蓮托生だ! |
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