手塚治虫氏の漫画やアニメに影響された方は、余りにも多くいると予想されるが、氏の予想した『鉄腕アトム』の時代は現在(つまり21世紀)になっても実現されていない。これはいいことなのかそれとも悪い事なのか???の判断はなかなか難しい。手塚氏の理想と言うか未来はおそらく戦後の特殊な環境を考慮しても、余りにも超越した考えなのだろうと思う。その後のどのような作家が現れても、手塚氏を超える事はもはや出来ないような気がする。
とは言いながらか、世界の現実を見つめてみると、むしろガンダムの世界の方が近いような気がする。私の世代では、ガンダムの時代を語れる人は少ないと思うが(私も知らなかった)、モビルスーツと言う人間を補助する巨大な武器は、それは、あくまで人間が主体であり、手塚治虫氏の自己完結型(で感情を持った)ロボットと言う範疇のロボットとは、完全にその意味付けが異なってくる。もっとも人間が操縦者として乗り込み、悪と戦うアニメは、ガンダムが最初ではなく、マジンガーやゲッターロボなどが先に登場しているし、むしろ最近(でもないが)では、エバンゲリオン等もその一つかも知れない。
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「動かなくとも本物?」と紹介されていた、「アーマードトルーパー」の4メートル模型。金属造形作家倉田光五郎氏作。 |
神原機械(群馬)製作のガンダム風自立歩行ができる乗り物。あくまでおもちゃとの事。 戦場でロケット砲でやられたら一発だろうが・・・。 3.4メートルの250CCのエンジンで動作。 |
農業用パワードスーツをつけてキウイの剪定をする学生(東京都府中市) 開発者:東京農工大の遠山茂樹工学部教授 |
しかし、何れにしても、シリーズ物として、最初のガンダムがアニメ化されてから、今でもシリーズ物が続いているアニメとしては、異例とも思えるが、そのシリーズ化された背景にあるのは、何れも戦争と平和と言う永遠のテーマを扱っている。
さて、先日の8月1日(土)のbe on Saturdayの記事からである。おもちゃとしてのガンダムは別にして、農作業や戦争用兵器としてのガンダムをどういう形で見るか?今後の世界を変える技術と今後の日本を左右する技術となりそうな気がする。つまり、その根底にあるロボット技術は既に高度な所まで来ており、後は動力源をどうするかが最大の課題だろう。
日本の少子高齢化は、残念ながらその進化を止める事は出来ず、変わりの方法を、産業と共に国防上に見出さなければならないと思うが、そのアイデアはアニメや小説の世界に既にヒントが隠されている様な気がする。最も、そう考えるのは私だけのなのだろうか?ガンダム的武器は世界的平和に多大な貢献をすると考えるが・・・・。一方今回の記事には農業の現場の紹介があったが、介護の現場を考えるに同じ事が言えるのではないかと思う。
パワーアシスト自転車等日本発の製品は、その環境にやさしく、お年寄りでも使いやすくなっており、ドンドンお年寄りの役に立つ分野、農業や林業や漁業等の一次産業に役に立って欲しいと思う。望むらくは戦争に使われる事無く・・・。
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