社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

楡周平『猛禽の宴(もうきんのうたげ)-- 続・Cの福音』

2008-09-03 09:09:06 | 趣味(読書)


楡周平『クーデター』に続き氏の第3作目となる作品であり、楡周平(にれ しゅうへい)『Cの福音』の続編です。



ダークヒーロー「朝倉恭介」が再び登場するが、主はアメリカン・マフィアの世界の闘争が主であり、イタリア系(朝倉と関係する組織)と、香港召還で華僑マフィアのニューヨークの進出で、抗争が激化し、それを利用した朝倉の関係するイタリア系マフィア内での抗争となっている



最初の方で、かなり残虐で、おぞましい殺しとしか言いようのない人間とその死体(生きたままミンチにする)処理場面等発生するが、実際の世界はどうかは別にして、かなりきもい作品ではある。



アメリカン・マフィアの現状は知らないが、ありえるようなないような怖い作品でもある。



冷酷且つ冷静な朝倉恭介が、父親同然のイタリアンマフィアのボス(ニューヨークに君臨する)ファルージオが、新しいボスにより襲われた事実を知り、そのボスをふとした事で知り合った戦闘ヘリ「コブラ」パイロットとわずか二人で抹殺してしまう任侠道的な要素もある続編である



猛禽の宴A.jpg書籍名:『猛禽の宴(もうきんのうたげ)-- 続・Cの福音』
著 者:楡 周平(にれ しゅうへい)
発行所:株式会社宝島社
発 行:1997年12月12日初刊発行
定 価:1,600円+税
頁 数:縦一段組み413ページbr>



<ハードカバーの帯の作品紹介>br>



ベストセラー「Cの福音」「クーデター」の楡周平第3弾!!
これは、贅と尽くした
エンターテインメントの
フルコースだ
---- 作詞家 秋元 康



しなやかな野獣・朝倉恭介が「悪」の世界に還ってきた。ニューヨーク・マフィアとの死闘。これぞ正統派冒険小説!!




楡周平(にれ しゅうへい)『Cの福音』でも紹介したが、朝倉恭介が、日本で構築したコカインの販売ネットワークは、組織(イタリア系マフィア)のボスあるロバート(ボブ)・ファルージオのアンダーボスのジョセフ・アゴーニとファルージオの相談役であるヴィンセント・カルーソしか詳細は知らなかった。



ラテン系のニューヨークサウスブロンクスのボス:バグは、イタリアンマフィアから調達していたコカインを新興勢力(香港召還によってニューヨークに流れて一大勢力となった華僑マフィア)からの調達に切り替えるが、それを察知して、イタリアンマフィアのニューヨークアンダーボスのフランコ・コジモにより、制裁(自分の部下や実の弟を殺される事)を受ける事となる。


復讐を誓うバグは、華僑マフィアのボスアンドリュー・チェンからの入れ知恵により、コジモを狙うのではなく、イタリアン・マフィアのボスのファルージオを暗殺する事を提案し、そのためにグレネード・ランチャー等の武器を準備してやる。これによりバグはグレネードランチャーを使用してコジモのボスファルージオ暗殺を実行に移す。かろうじて命を取り留め、下半身不随になったファルージオは、アンダーボスのジョセフ・アゴーニを次のボスに指名する。


ニューヨークアンダーボスのフランコ・コジモは、ジョセフ・アゴーニがボスになる事を認めず、力による復讐で、ファルージオを暗殺しようとしたバグを利用し、次のボスのジョセフ・アゴーニと華僑マフィアボスのアンドリュー・チェンを抹殺する。これにより、フランコ・コジモは次のボスになるが、全ての真相を知ると同時に自分への強制的な組織的強制をするフランコ・コジモに朝倉恭介は、嫌悪と特に父親同然と思っていたファルージオを暗殺しようとした事から復讐の念を抱く。結果ふとした事で知り合った、元戦闘ヘリコブラのパイロットを組んで、新しいボスとなったフランコ・コジモの休暇中に復讐を遂げる。しかもわずか二人で・・・。


一方で、北朝鮮の新たな恐怖の中で、CIAが殺しの実行が可能な工作員としてスカウトすべく、恭介に目をつけていた。



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