やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

話が合うのは・・

2015-04-14 07:31:33 | 今日のやれこら
“おつ,ピカピカの1年生”

ランドセルに黄色のカバー,1年生です。
黄色い旗を持った先生が,引率しています。
みんな帰る方向が同じようです。
一列になって,信号のない交差点を真っ直ぐ渡り,左に直角に曲がっていきます。

入学式からは,一週間も経っていません。
“もう学校には慣れたか?”
“仲良く頑張れよ,無理はしなくて良いぞ”
“「地道にコツコツ」だぞ”

雨が上がった午後です。
ランドセルの黄色カバー,白い帽子,みんな同じように見えます。
同じように見えますが,傘と靴下,長靴は違います。
“協調も大事,個性も大事の世の中だからなぁ”

万が一小学生が,飛び出してきてもいけません。
車を止め,小学生が渡り終えるのを待つ事にしたんです。
交差点手前で止まった私の車を見た先生は,軽く頭を下げます。
それを見た一年生は,みんな頭を下げ,横断を始めます。

「プッ,プッ」
後ろからクラクションの音が聞こえ,バックミラーに軽四が写ります。
軽四は,左折のランプを点滅させています。
運転しているのは,若者男子です。
軽四は,止まっている私の車の右側を追い越して行きました。
追い越してくる軽四を見た先生は,慌てて旗を振り子供に指示します。
「ストップ」

軽四は,少しでも早く左折したかったんです。
小学生の横断を待つ私が,気に入らなかったようです。
若者は,追い越し際に顔を横に向け,私を睨み,目で言います。
「なんでこんなところで,止まるんだ!!」
「爺さんが小学生を待たなきゃ,もっと早く左折できたんだ」

“高齢者の私と若者では,時間の流れが違うからなぁ”
“ピカピカの1年生の方が,話が合うかもしれないなぁ”