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詩季織々 感想

【ネタバレ】

◎「詩季織々」(しきおりおり)

「3つの短編が織りなす珠玉の青春アンソロジー」

2018年8月4日公開(3週間限定)、74分(短編3本)、リ・ハオリン総監督(中国のアニメブランドのハオライナーズの代表取締役)、永川成基脚本、「衣食住」がテーマ。
日本製作という記述もみかけましたが、実質的に日中合作(か単に日中合作)ですね。

総合評価3点(5点満点)



3週にわたっての入場特典のポストカードの絵。左が1週目。



○ 新海誠監督リスペクトで、それゆえ、同じコミックス・ウェーブ・フィルム社に、「秒速5センチメートル」を見て感銘を受けたリ・ハオリン総監督が2013年からアプローチしてようやく制作された3本。

全体として、物語としては「言の葉の庭」と「秒速5センチメートル」の面影が色濃く、雰囲気としては「君の名は。」の面影があり、特に「上海恋」はそうで、そこは良いとして、そうであればあるほど新海監督作品を思い浮かべるので、比べてしまい、でもあの死にたくなるようなせつなさというのは無いので、ちょっと複雑です。

とはいえ、最新作の「君の名は。」でもそれがなかったように、新海監督作品も変わっているのでしょうし、新海監督もいろいろな作品を作れるのでしょうから、私の言っていることは老害みたいなものなのでしょう。

・なお、中国が舞台で、中国のみでの配信予定が日本でも公開することになったのでセリフなどは日本版用に少し変えたとのことですが(パンフによる。)、セリフはともかく、文化や慣習といったところはあまり知らないからなのでしょう、少し「?」と感じるところはありました。



「陽だまりの朝食」

イ・シャオシン監督・原案、「監督自らの思い出を、ノスタルジーたっぷりに詩的に描く(公式HPから)」、テーマ「食」

シャオミン(青年期:cv坂泰斗、幼少期:cv伊瀬茉莉也)、祖母(cv定岡小百合)

・ほとんどが主人公の語りで、退屈。雨が多いという意味で「言の葉の庭」の面影が大。

その語りに入っていければ、死期が近い祖母の思いや、三鮮(さんせん)ビーフンと共に思い出す祖母や故郷へのシャオミンの思いが、響くでしょう。

・なお、ビーフンが太くて白いので、うどん か きしめん かと思いました(笑)。そういうビーフンもあるんですね。


○ 「小さなファッションショー」

竹内良貴監督・原案、「長年に渡り新海作品を支え続けてきた、CGチーフによるオリジナル初監督作品(HPから)」、テーマ「衣」

トップモデルで姉のイリン(cv寿美菜子)、妹のルル(cv白石晴香)、マネージャーのスティーブ(cv安元洋貴)

・姉とファッションデザイナーを目指す学生の妹の、すれ違いが少しと仲の良さ。
妹を養うためにモデルを頑張るも、妹が何をしてるか何が好きかも知らないくらいにきちんと話をしてないし妹をきちんと見ていなくて、妹に怒られてそれに気づかされる姉。

相手のためにという思いは、自分のためになりがちで、自分では気づきにくいということですね。


○ 「上海恋」(しゃんはいれん)

リ・ハオリン監督・原案、「変わりゆく上海の街並みに思いを馳せ、淡い初恋を瑞々しく描きだす(HPから)」、テーマ「住」

リモ(cv大塚剛央)、シャオユ(cv長谷川育美)、パン(cv中務貴幸)

・「秒速5センチメートル」の面影が大。カセットテープは手軽に録音でき、しかも追加録音できるからこその、交換日記のような交換テープ。

リモ、つまらん意地をはるからシャオユに受験先を同じところに変えたことを言わないという選択をし、わざと受験に失敗したシャオユ、努力して意外にも合格したリモ。で、別々の学校に。
まだつきあってないし、互いの自分への気持ちもよく分かってない段階なまま、ずっと会わずに大人になって、シャオユが会いに来ると。

これが最も新海監督作品に近いですね。
シャオユがリモを探して訪ねてくるという、女性の方が積極的なのは、新海監督作品でも、どちらかというそうですね。


○ エンドロール後、3本の作品のメインキャラが空港で同じ画面に。
他作のキャラとの会話はありませんが、笑顔ですし、この交差は前向きです。

・3作のメイン中のメインキャラがいます。



【shin】


2018年11月10日追記。

8月に撮ったのだと思いますが、サイン入りポスター。





【shin】
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