2015年春アニメの感想の続きです。
◎「ガンスリンガー ストラトス」（全12話＋12.5話特別編）
総合評価2.5点（5点満点）
「2015年 僕は僕と、未来を奪い合う。」
ガンアクションを中心にしたバトルは結構派手で楽しかったのですが、2つに分かれた地球である自分の地球vs自分と同じ人がいる別の地球が融合すると共に滅ぶから戦いで勝った地球が生き残るとかは良かったのですが、容赦なくメインキャラが死ぬところもシリアス系なので自然だったのですが、生物学的に同じ自分なのになかなか理解し合えないところも良かったのですが、一時は協力しあったものの直ぐに敵対したところも良かったのですが、少し駆け足で分かりにくかったところは置くとしても、何となく好みに合わないな、と思ったところです。
風澄徹（cv阿部敦）、片桐鏡華（cv金元寿子）、片桐鏡磨（cv西田雅一）、レミー・オードナー（cv沢城みゆき）、竜胆しづね（cv植田佳奈）、草陰稜（cv保志総一朗）、羅漢堂旭（cv小山力也）、オルガ・ジェンテイン（cv大原さやか）、アーロン・バロウズ（cv子安武人）、ジョナサン・サイズモア（cv小林由美子）、ξ988（クシー）（cv藤田咲）、謎の少女（未来）（cv藤田茜）、タイムキーパー（cv植田佳奈）など。
こっちの地球の面々。真ん中に未来がいる以外は、別の地球と対照です。
別の地球の面々。
○ 1話。軽いコメディを混ぜつつもシリアス系。徹と鏡華は別の自分がいる別の地球へ。ガンアクションなどのバトルも派手。
2話。タイムキーパー（5話によると未来人で、タイムマシンを持っている。）のルールのもと、生物学的に同じ自分がいる別の地球と戦いあって、時々の戦いで勝つとエネルギーキューブをもらえたりしつつ、最終的に勝った方の地球が生き残るのだと（5話によると、このままいくと互いに戦って共に滅ぶので、タイムキーパーが片方の地球を生かそうと考え、それを選ぶために今の戦いをタイムキーパーがコントロールしている。）。
クシー登場。アンドロイドでした。ロボット声は藤田咲さんで決まり！！（笑）
○ 3話。で、引き続き別地球の自分との戦い。ラストで しづね が胸に大きな穴を開けられましたが、実は変わり身の術でやられていないということなのでしょうね。
と思って気楽に見た4話。しづね は死にました。別地球の鏡磨を道連れに。互いに憎しみの連鎖にもなりましたが、このアニメは容赦なしということでしょう。
○ 6話。別地球の鏡華が倒れている徹を助け、普通に会話。でも別れ際には今度会ったら撃つという別地球の鏡華だとか。戻ってきた徹が別地球の徹と鉢合わせで撃ち合い、跳ねた弾が鏡華に当たると。
話し合いの雰囲気を出して「希望」を見せつつ、そうは簡単にはいかないということでしょう。その「希望」が本当に希望なのか、希望なのは確かだけれどもその希望に従うとより大きな絶望をまねくのか、この時点では不明ですし、最後まで見ると希望は希望のまま生きていましたが、それとて、その先にどうなるのかは不明でした（自分達次第ということでした。）。
○ 7話。徹がタイムキーパーと謎の少女（12話で徹が「未来（みき）」と命名。12話ラストからして、ミライの徹の孫の様子。）のうち、謎の少女を信じることに。
エネルギーキューブを使って兵器が進化したらデッドエンドで砂になり、兵器と人体が一体化した完全な兵器（デッドエンドである砂。）として戦い、やられても直ぐに元通りというのは、何たる兵器。そのデッドエンドを避けることが必要だと、謎の少女。
○ 11話、最終12話。タイムキーパーによるコントロールに反発して一時は協力しあったものの、12話で考え方の違いから2人の徹が結局は戦うというのは、そんなものでしょう。
考え方の違いは、政治や社会の環境の違いからきているのかも知れませんが。ある程度豊かなこっちの地球と、貧困で死んでいく者も多い別の地球と。
戦い終わって、でも死なず、それぞれが元の地球に戻り、未来はいくらか変わり、今後は人間の努力次第なものの、地球は救われそうな雰囲気。
でも、現実世界では全体として見れば、人間の努力は続かないか、それに反する言動が優勢になることも多いので、このアニメでも全く安心は出来ないです。
○ 12.5話、特別編。Web版は見ていませんが、Web版とTV版では少し違う、特に最終12話が違うという解説と、Web版12話のダイジェスト。
1話で徹が車にぶつかりそうになったかならないかで、鏡華がこう認識したからその後にこういう武器を選ぶなど、2つのパターン（TV版のように防御シールドを選ぶか、Web版のように攻撃力の高い武器を選ぶか。）でその後の言動も少し変わり、最終12話の結末も変わるという解説。
最初から見比べれば結構面白そうですが・・・そこまで変わると、鏡華のキャラ設定も変わっているかのようで・・・。
ただ、あそこでああいう言動だったから、ここでこうなった、ということは、特にシリアス系なら多くのアニメで考えながら見ているので、当たり前くらいにしか思わなかったのですけれど・・・
○ アニメジャパン2015にて。
【shin】
