2015年夏に終わったアニメの感想の続きで、多分、最後です。
「ミス・モノクローム -The Animation-」(2期)は秋の3期と一緒に、「GOD EATER」は2016年3月放送の最終話までの4話分を見てから書きます。
◎「GATE(ゲート) -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-」(げーと じえいたい かのちにて、かくたたかえり)(全13話)
総合評価3.5点(5点満点)
ロゥリィとか女子キャラは、可愛いし楽しかったです。自衛隊と異世界との戦いや日本と各国との外交戦&異世界の萌キャラなど、問題ない程度にマッチングしていて悪くはなかったです。
伊丹ならなんとかしてくれる、というところ、仕事よりオタク趣味が大事な伊丹ですが、実際に何とかしてしまうのですが、そこが出来過ぎなところは少し引っかかります。
少し色っぽいロリ声、甘ったるく、もってまわった言い回しのロゥリィが良かったです。
一般的には4点以上かも知れません。
2016年1月に続きの第2クールです。
自衛隊の伊丹耀司(cv諏訪部順一)、栗林志乃(cv内田真礼)、富田章(cv安元洋貴)、倉田武雄(cv石川界人)、古田均(cv濱野大輝)、桑原惣一郎(cv山本兼平)、黒川茉莉(cv明坂聡美)、
伊丹の元妻の葵梨紗(cv南條愛乃)、
彼の地の、妖精種のエルフのテュカ・ルナ・マルソー(cv金元寿子)、魔導士(人間)のレレイ・ラ・レレーナ(cv東山奈央)、亜神のロゥリィ・マーキュリー(cv種田梨沙)、帝国第3皇女のピニャ・コ・ラーダ(cv戸松遥)、ヤオ・ハー・デュッシ(cv日笠陽子)、帝国皇帝のモルト・ソル・アウグスタス(cv斧アツシ)など。
第3回アニ玉祭にて(2015年10月17日、さいたま市)。自衛隊のPRのためにGATEを使っていました。
○ 1話。伊丹は、アニメや同人誌などのオタク趣味のために仕事をしているので、仕事よりも趣味を優先しているというのは構わないのですが、「でもしか」自衛隊員ということなのでしょう。
彼の地から帝国軍の兵士が銀座に現れて人々が逃げ惑っているところ、警官に指示を出したり、人々を助けたりというのは自衛隊員としての職業意識なのか、正義感が強いだけなのか、でもやっぱり年2回の同人誌の大規模即売会が中止になっては困るということなのでしょう。それが第一の理由なのでしょう。
英雄となって昇進した伊丹でしたが、別に嬉しいわけではなく。確かに、そこで喜ぶようでは本物ではないですね。
日本は、相手を交渉のテーブルにつけるため、和平のためにとしてゲートの中(特地)に自衛隊を入れて戦うことにしましたが、斥候(せっこう。軍事用語で、偵察のこと。)を出しているもののきちんとした接触すらした風でもないでもないですし、帝国軍が最初に現れてから日本に攻めてきていないのに、接触から交渉という手順を踏まないというのは何故なのか。
そうやって交渉が決裂し、相手がまた攻めてきそうであれば戦争も選択肢ですが、攻めてこなかったり、和平を結べれば戦う必要はないわけで、何故かと思って見ていったら、資源目当てが主のようで。
中国や東南アジアなどに主として資源を求めて侵略をしていったアジア・太平洋戦争のときの日本のようですね。
2話。自衛隊の推計で、1話の銀座で6万人、2話で帝国が属国の力を弱めるために騙して戦わせたときに6万人、計12万人位の彼の地の死者とのこと(8話で、銀座での捕虜は約6000人。)。
アメリカが、最初は日本にやらせておいて、問題がなければ、資源のフロンティアであるGATEの向こうを侵略か横取りするつもりですし。
いずれにせよ、ロクな理由ではありません。
○ 3話。炎龍が村を焼き払い、伊丹は、井戸の中で倒れていたテュカを助け、他の村の人を助け、この国では自衛隊も受け入れられている様子。伊丹の隊だからかも知れませんが。
他国は彼の地を日本だけに独占させたくないと考えていて(アメリカと中国。)、外交戦になりそうです。
○ 4話。伊丹の隊は住民と良好な関係にあるようで。日本は世界の半分を敵に回しても手にする価値があるのか、彼の地の争奪の駆け引きが激しくなってきています。
○ 8話。日本の国会で伊丹らの参考人招致。3話の炎龍との戦いで自衛隊が4分の1の彼の地の民間人を守れなかったことを国会議員の幸原みずき(cvゆかな)が責めていましたが、彼の地のロゥリィらは、伊丹らの自衛隊のおかげで4分の3は守れたなどと反論。このアニメ内ではそれは事実ですし、伊丹の隊などがいなければほぼ全滅していたでしょう。
ただ、議員の意見と、反論に反論できなかった時の議員の表情が稚拙で、伊丹らの自衛隊に助けられたからとして自衛隊そのものと彼の地での自衛隊の活動全体を正当化することが制作者の目的であるかのようで、そんな稚拙なことをしなくても、アニメ内では伊丹らの自衛隊の行動が妥当なのは明らかです(伊丹ら以外の自衛隊の活動の妥当性は、最初以外はきちんと描かれていないので分かりません。)。
○ 9話。
10話にかけて、アメリカ、ロシア、中国が、参考人招致に付いてきた彼の地の人(テュカ、レレイ、ロゥリィ、ピニャ、ボーゼス・コ・パレスティー(cv内山夕実)など。)の中でもピニャでしょうが、拉致しようとするも、相討ちとロゥリィの活躍により失敗。
ロゥリィは、死なないし死ねない、ということで、無敵ですね。
持久力に限界はあるのでしょうから、物量作戦で捕まえることは出来そうです。
○ 12話。ロゥリィって、伊丹に恋愛感情を持っているのか、からかっているのか、よく分かりませんね。
基本的にはそういうことが好きで、恋愛感情でなくても気に入った人とはしたいということなのでしょうけれど、全体として伊丹のハーレムになりそうなので、恋愛感情かも。
ピニャは、勝てないからとして日本と和平を結びたいのに対し、日本のことを知らない多くの貴族は戦うべきだということで、日本の外交官も加わって、主戦派や中間派を裏で説得。
日本から見た和平のメリットは、アメリカ、ロシア、中国などを排除して独占的に権益を確保しやすいこと(戦うと相手に多大な犠牲が出るので、国内や国際社会から批判されかねず、そうなると国際社会では生きづらい。平和的に条約を結んで独占的に交易しているとなれば、相手の意思であるので、国際社会の非難は出にくい。)あたりでしょうか。
なお、自衛隊と彼の地の戦力差は圧倒的なので、彼の地を全滅させたとしても自衛隊の死者は出ないでしょうし、せいぜい大怪我でしょう。
デメリットは、考え方次第ではありますが、戦って支配した方が搾取できるので利益が大きいことかなあ。
○ 最終13話。ヤオの住む地が炎龍に襲われているから自衛隊に助けてほしいと言ってきたものの、帝国外なので、他国への宣戦布告になるからできないと言う自衛隊員は当たり前の判断。
日本本土の上層部に伺いを立てることにしなかった様子なのは、謎ですが(相手国に話をすれば、自衛隊が入ることを了承する可能性もなくはないはず。)。
伊丹なら何とかするかも、と小耳にはさんで伊丹を探すも、12話で自ら痛い目に合わせようとした相手とはまだ知らず。
嘆くヤオ。
【shin】
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