【ネタバレ】
◎「ゴールデンカムイ」
「果たすべき、使命はあるか」
「猛き者達よ、奪い合え」
2024年1月19日(金)公開、監督は久保茂昭、脚本は黒岩勉、原作は野田サトル、128分。
山﨑賢人(杉元佐一役)、山田杏奈(アシㇼパ)、眞栄田郷敦(尾形百之助)、矢本悠馬(白石由竹)、工藤阿須加(月島基)、柳俊太郎(二階堂浩平/洋平)、大谷亮平(谷垣源次郎)、勝矢(牛山辰馬)、高畑充希(梅子)、玉木宏(鶴見篤四郎)、舘ひろし(土方歳三)など。
総合評価点は、上中下で中くらい。
写真は新宿バルト9にて。
○原作未読でTVアニメは見ました(1期は2018年春、2期は2018年秋、3期は2020年秋、4期は2022年秋-2023年春。全49話ですが未完結。原作漫画は2022年春に完結。)。
アニメでも実写でも物語にはあまり興味を持てなかったので、アニメでは、男性キャラの変人っぷりや変態っぷりを楽しみました。
アニメでは大げさに描くことがしやすいのですが、その部分は実写だとどうしても劣ります。なので実写は今ひとつでしたが、俳優たちは頑張って変人をしていたな、とは思います。
また、アニメ等での変人っぷりを知らず、実写だけを見ていれば変人っぷりも楽しめるのではとも思えますし。
○24人の囚人の体に金塊(アイヌから盗んだ金塊で、2万貫(7万5千キロ)、現在の価値で8000億円だったか、そんな感じの説明あり。)のありかを刺青で書き、脱獄させた「のっぺら坊」ですが、刺青にした理由は謎です。囚人同士で殺し合って皮をはぐこと、金塊目当てに囚人を追って殺して皮をはぐ人たちを見て楽しんでいる、ということなのかと思えるくらい。そもそも金塊のありかを本当に刺青にしたのかも不明です。
アシㇼパが刺青を模写していましたが、「のっぺら坊」がそこに思い至らなかったのかどうか。
○アシㇼパの祖母が杉元に、アイヌ語で、アシㇼパと結婚して欲しいと言いましたが、杉元にはなんとなく意味は伝わったような気もしましたが、さて?。アシㇼパには聞こえていましたし、嫌な様子はまるでありませんでした。アシㇼパは10代前半のはずですが、アイヌではこのくらいの年齢で結婚の話しが出るということなのかもしれませんし、早いのかもしれませんし。
以後、杉元への恋愛っぽい表情をするアシㇼパというのが何回かありましたが、なんか多いような気も。これは、恋愛もの大好きな一般客向けのサービスかな、それとも、(私みたいな)山田杏奈ファン向けのサービスかな、と思ったり(笑)。どこをどう見ても、原作ファンやアニメファンを主たる対象にした映画ではありませんから。
○どこをどう見ても続編をやりたいという気まんまんの映画でした。
ただ、アニメも物語があまり進みませんが、(区切りのいい所ではありましたが)実写もあまり進んでいないので、何作続くんだよ、とは思いました。
早くしないと、山田さんが10代前半に見えなくなってしまうのでは・・・童顔とは言え、今でもそう思い込まないと10代前半にはなかなか見えませんから。
○公式HPから。
「舞台は気高き北の大地・北海道、時代は、激動の明治末期―。
日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地をはじめ、その鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた元軍人・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。
囚人の刺青は全員で一つの暗号になるという。
そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシㇼパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシㇼパは、行動を共にすることに。
同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍「第七師団」の鶴見篤四郎中尉。日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。
そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。
杉元&アシㇼパVS.第七師団VS.土方歳三。
気高き北の大地を舞台に、三つ巴の埋蔵金争奪!サバイバル・バトルが今、始まる―――!!」
【shin】