◎「連載100回記念!! アニメの門V 場外乱闘編」
2023年11月4日（土）、新宿ロフトプラスワンにて、13時から15時20分まで（休憩含む。）が配信、会場は15時30分まで、配信アーカイブあり。予約は1,200円、当日は1,500円、+ワンドリンク。
出演は、藤津亮太さん（アニメ評論家）、平岩真輔さん（ライター）、数土直志さん（ジャーナリスト）、高橋克則さん（ライター）、青柳美帆子さん（ライター）。
まどか☆マギカとリコリコの話が出るのか？、それはないんじゃね？、と思って会場に入りましたが、やはり出ませんでした。
○まだ99回だけど、100回目の原稿を書いていないけれど、このタイミングが良いだろうということで開催した、と藤津さん。（11月8日に第100回がアップ。）
○前半は藤津さん、平岩さん、数土さん。
・3人でアニメの門の歴史についてのトーク。
藤津さんによると、媒体を変えつつ、5つめなのでVですがブイと読むのだと。ニュータイプで2015年8月から連載を始め、いろいろと経て、今の名前とWeb連載に。アニメの門に歴史あり、でした。
・これまでのアニメの門からいくつかセレクトしたものについてのトーク。
数土さんセレクト。第8回「せめぎ合いこそが人生「父を探して」」（2016年3月4日）、第19回「客観的尺度からみるアニメブームのはじまりと終わり」（2017年2月3日）。
平岩さんセレクト。第2回「「監獄学園」と「シモセカ」がこだわる"下ネタ"の世界」（2015年9月4日）、第43回「「バーチャルさんはみている」は"アニメ"なのか？ 従来アニメとの決定的な違いは…」（2019年2月15日）、第83回「映画『犬王』に流れる「音楽」という電流、そしてそこで生まれる「私という光」」（2022年6月6日）。
藤津さんによると、タイトルは編集の仕事だと思っているので自分ではつけない、よほどいいものが思いついたら付ける場合もあるがPVにもかかわるのでので編集につけてもらっている、とのこと。
（←タイトルはPVにもかかわる大事なところだからこそ本人が書くのだと思っていましたが、そうとは限らないということですね。）
○後半は藤津さん、高橋さん、青柳さん。
・2023年のアニメの門からセレクトしたものについてのトーク。
青柳さんセレクト。第99回「「アリスとテレスのまぼろし工場」隔絶された街で見つけた少年少女の"生きる実感"」（2023年10月11日）。
高橋さんセレクト。第90回「映画「THE FIRST SLAM DUNK」花道、リョータたち湘北の"今"が動き出すー」（2023年1月11日）。
藤津さんによると、正解を出している訳ではない、これだけが唯一の答えではない。
高橋さんによると、きっかけにいろいろ考えることができる。
藤津さんによると、山に登るルートは1つではない、上りやすいルートで登る人もいれば高橋さんのようにそこを登るかというルートで登る人もいる。
高橋さんと青柳さんが、小説など他作品から引用して説得力を増したり分かりやすくしていることに感心していて（前半で平岩さんも言っていましたが。）、どうしたらできるのかを聞いていました。
藤津さんは、自分の言葉だと説得力に欠ける場合でもそうすれば説得力が増す/クリアになる、参考になりそうな書評集を近くに置いたり読んだりしている、「星の王子さま」については精読したことがありいくつかの議論があることを知った、研究者の書いた本も含めて読んでおくと参考になる、といったようなことを。
（←要は、小説など、アニメ以外に広く深く知っていることが多いほど、アニメ評論で使える場合も増えるということでしょうかね。）
・「2023年気になったタイトル」についてのトーク。
青柳さん。「アリスとテレスのまぼろし工場」「映画プリキュアオールスターズF」「スキップとローファー」。
高橋さん。「ちいかわ」「アイドルマスターミリオンライブ！」「おそ松さん ～魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会」。
藤津さん。「TRIGUN STAMPEDE」（#0）、「呪術廻戦 懐玉/玉折」（1話）、「いきものさん」（9話）。
高橋さん。「ちいかわ」は きららアニメだ。（←詳しくは配信アーカイブ（11月18日（土）まで。）をご覧ください。）
青柳さん。アリスとテレスに度肝を抜かれた。最後の睦実の言葉が、母なのに娘に恋愛マウントを取るにしても凄すぎる。
藤津さんは、記事に書いていないものから選んだと。
○5人集合してエンディングの挨拶、そして配信終了してから飲食1点につき1枚もらえる券でプレゼント抽選（BDとか本とか藤津さんの同人誌とか。）。
○特別メニューの角煮ロコモコ丼。左下はキャベツ。目玉焼きがついているから「ロコモコ」と洒落た名前にしているのでしょうけれど。
【shin】
