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劇場版はいからさんが通る 前編~紅緒、花の17歳~感想。適度なコメディが単純に面白いし、紅緒が可愛いくも凛々しいし、少尉が格好いい

【ネタバレ】

◎「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」

2017年11月11日公開、97分、原作・大和和紀さん、監督・前編は古橋一浩さん、後編は加瀬充子さん、脚本・古橋一浩さん。

総合評価4点(5点満点)

適度なコメディが単純に面白いし、紅緒が可愛いくも凛々しいし、少尉が格好いいですが、私は大丈夫でしたが総集編ともいえるので人によっては話の展開の速さについていけないかもしれないことと、そして、紅緒役の早見さんの声があまりあっている気がしないことから、マイナスしています。それらが気にならなければ、もっと楽しめます。

花村紅緒(はなむらべにお)(cv早見沙織)、伊集院忍(いじゅういんしのぶ)少尉(cv宮野真守)、藤枝蘭丸(cv梶裕貴)、北小路環(きたこうじたまき)(cv瀬戸麻沙美)、
紅緒の父の花村少佐(cv石塚運昇)、ばあや(cv鈴木れい子)、牛五郎(cv三宅健太)、
伊集院伯爵(cv麦人)、伊集院伯爵夫人(cv谷育子)、如月(cv一城みゆ希)、
青江冬星(あおえとうせい)(cv櫻井孝宏)、鬼島森吾(おにじましんご)(cv中井和哉)、印念(いんねん)中佐(cvをはり万造)、花乃屋吉次(はなのやきちじ)(cv伊藤静)など。

最初に公表された絵。「剣より強き、恋なるものを。
顔を見せなかったので、キャラデザインがだいぶ変わるのかなとは思っていましたが、けっこう変わっていました。(TV版の画像がないですが。)


前売り券と特典のA4クリアファイル。


公開直前の映画館にて。コピーが、一般受けはしそうですが、ベタになりましたね。
いつだって大キライは恋のはじまり。



○ 原作未読、TVアニメ版は視聴済み(1978年6月から1979年3放送。2017年にも何回かスカパー!のファミリー劇場で集中放送し、今も集中放送しています(それ以前にも何度も再放送はありました。)。)、南野陽子さん主演の実写版視聴済み(1987年12月公開。これを見たのは10年以上前だと思いますが、南野さん可愛い、可愛らしい紅緒だったという以外にはあまり覚えていません(笑)。)です。

「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~東京大浪漫~」は2018年公開、待ち遠しいです。

・「いつだって大キライは恋のはじまり。
時は大正。
女学校に通う17歳の花村紅緒は、いつも明るくケンカっ早いところのあるじゃじゃ馬娘。
親友の環とともに楽しい学園生活を送り、恋も結婚相手も自分で選びたいと思っている。
そんなはいから娘が出会ったのは、笑い上戸なイケメン、伊集院忍少尉。
実は彼が祖父母の時代から決められていた許婚であることを知った紅緒は、それに反発。
愛のない結婚を阻止しようと奮闘して騒動を巻き起こすが、少しずつ少尉に心惹かれていく。 」(公式HPから。)

「TVアニメでは描かれなかった原作のラストパートまでを描き切る、待望の劇場版。
明るく元気いっぱいのはいから娘と、許婚の伊集院少尉との恋の行方が時代を超えて、今、新たなきらめきを放つ。 」(公式HPから。)

有名作なので今更あらすじは書きませんが、前編は、少尉がシベリア出兵から帰ってこなくて、葬式も済ませ、それでも紅緒は、まだ生きているのではと取材の名目で手がかりを探しに満州にたどり着いたところまで。

途中、TV版のOP曲のメロディをアレンジした曲のみが流れた時は、ケチなことせずにTV版の歌付きをそのまま流せよ、むしろTV版のこの歌がそのまま映画の主題歌でいいじゃないか、代わりに歌おうか(TV版のOP曲「はいからさんが通る」もED曲「ごきげんいかが?紅緒です」も歌詞を見なくても歌えることに気づきました。軽快で覚えやすく、歌いやすい歌です。)、と思いつつも涙していました。

・最後に満州で、紅緒は少尉らしき人物とすれ違い、少尉か?と思って振り返りますが見失い、そこで軽く微笑みますが、それが少尉は生きているはずがない、という微笑みに見えました。
紅緒は本音ではそう思っているということでしょうか、私が見間違えたということでしょうか。

・前編は、少し駆け足でしたが、要所は抑えていて、笑えますし、TV版などを見ていれば、次にああなることが分かっているので、却って笑えたり、却って悲しかったり、というのもあったり。

とは言え、初見の人には少し駆け足だったかも知れないという気もしなくはありません。そこは見た上でご判断ください。


○ 17歳で、酒を飲んだら実は酒乱だったので、少尉の上官の印念中佐に絡んで因縁をつけられ、少尉がシベリア出兵に駆り出されたりという自業自得な面は、酒乱でないと描きにくそうなので、未成年の紅緒の飲酒シーンがあってよかったです(大正時代の、その時の法律では、まだ未成年の飲酒は禁止されていなかったそうです。)。昨今、アニメに対してもうるさいですからね。

紅緒が酒乱で暴れると、良い方にいったり、悪い方にいったり、物語を動かすので、このアニメの場合は飲酒シーンは外しにくいです。

紅緒の酒乱っぷりはとても可愛いくも楽しいですし、父と机をたたきあいながらの怒鳴りあいも紅緒らしくて可愛くも楽しいですし、少尉が吉次を好きなのではと疑うところでは乙女な表情と心情になってしまう一方、吉次に直接確かめに単身乗り込んだりというのは紅緒らしい勇ましさですし。


○ 早見さんが紅緒ということでちょっと違うのではとは思っていましたが、PVを見てやはりと思いましたが、本編を見てもやはりと思いました。

父が陸軍少佐で、華族ではないもののかなりの良家の娘とは言え、お転婆で男勝りな紅緒ですから、上品な声の早見さんだと上品に寄りすぎていると思います。そういう演技を求められたのかもしれないですが、そういう演技が紅緒に合っているのかと言うと、少し疑問です。

ただ、キャラデザインがTV版よりも上品に寄りましたしたから、そういう狙いだったのだろうとは思います。
TV版を見ていなければ違和感はないかもしれません。


他は、現代的にアレンジしたアニメとして、十分に合った声と絵だと思います。特に梶さんの蘭丸は、ナイス過ぎる配役。

とは言え、既にTV版に慣れているからでもありますが、TV版の声優の方が全体として特徴がある声なので、TV版の方が良いとは思います。TV版を見ていなければ声優は気にならないと思います。


○ 少尉はパンフでも笑い上戸という紹介がありましたが、TV版ではけっこう大きな声で腹を抱えて笑うのですが、映画ではクスクス笑いよりは大きな声ですが、大きな声というほどではない抑えた笑い声。
なので、笑い上戸という感じがしません(これは、TV版を見ていなければ分からないでしょう。)。

そこは少し不満ですが、そういう笑いの設定にしたのだということであれば、それはかまいません。


○ キャラデザインがTV版から変わっていて違和感を感じた人もいた様子ですが、原作コミックからTV版はもっと変わっていて、私はその時の戸惑いを経験しているので、TV版から劇場版のこの程度の変化は変化のうちに入りませんよ(笑)。

アニメジャパン2017にて、原作の絵。



○ いろいろと書きましたが、TV版を見ているから感じるというだけで、そこを抜きにすれば良くできたラブコメでお勧めです。


○ 広告など。
2017年11月3日、11月10日、11月11日の新聞広告。




入場特典のポストカード6種ですが、一番欲しかった少尉とベロ出し紅緒は出ませんでした。



さて、TV版が52話の予定が42話で中途半端に打ち切られた理由は、モスクワオリンピックの放送があったからその放送時間確保のためという話が新たに出てきました。
真相は如何に。
→記事へのリンク「原作者が語る、テレビ版『はいからさんが通る』が尻切れトンボで終わった理由」(週刊文春、11月16日)


→記事へのリンク「なぜ今、このタイミングで、劇場版アニメ「はいからさんが通る」なのか?」(THE PAGE、11月19日)



【shin】
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