◎「グリザイアの果実」（全13話）
真面目な顔してのボケと、可愛いキャラと声と、さりげないパンチラがとても楽しかったです。
9話で同じ布団に寝る雄二と蒔菜はHした後なのかは、下の方に書きました。
○ 特に3話の「睡眠の重要性！」と言って壁を叩くところ、風見雄二（cv櫻井孝宏）が真面目な顔して知らず知らずボケをかましていて、「頭のいいバカ」（「サーバント×サービス」10話での三好紗耶（ｃｖ中原麻衣）の台詞。→感想はこれ。）という感じが楽しかったです。
それぞれの暗い過去を抱える、榊由美子（cv田中涼子）、周防天音（cv田口宏子）、松嶋みちる（cv水橋かおり）、入巣蒔菜（いりす まきな）（cvたみやすともえ）、小嶺幸（こみね さち）（cv清水愛）もお約束でボケたりして、楽しかったです。
パンツ見せもお約束ですが、あざとさをほぼ感じなったのは、それほど多くない上にチラりと見せる程度だからでしょうか。しかも、本人が気づいていない場合が多いから大騒ぎにならず、見ている側も、またか、またお約束か、とならずにサラリと流せるからでしょうか。それが出来るのも、物語などが良いからであって、物語が今一つだとエロである程度ごまかさないとつまらなくなってしまうのでしょうけれど。
更に、3話では天音が雄二の部屋にピッキングして入るや服の匂いをかいだりベッドで1人✕✕を始めるというあり得なさ＋気にせず部屋に入っていく雄二というあり得なさ。
予想外の展開と楽しさ。
なお、櫻井さんだと「殺し屋さん」（2013年、ショートアニメ。）でも真面目な顔をしてボケていて、楽しかったです（→感想はこれ。）。
○ でも、雄二は訓練を受けていて、一流スナイパーの様子（1話ラストで銃らしきものを出そうとしている。）。6話や最終13話でその実力を見せてくれました。
1話で、由美子はいきなり雄二にカッターで切りかかり、幸は爆弾を作っている様子であるなど、怪しい雰囲気が満々。
○ 4話、引き続き真面目な顔してのパンチラコメディ。ただ、最後、みちる が可愛がっていた野良の黒猫が交通事故死。何やら物語が動き出しそう。
5話、みちる が二重人格みたいなものだとは・・・・・心臓移植でそうなるとは・・・・・
ちょっといい話になりましたが、抑えめの描き方で感動を押し付けてこなかったので、良い感じでした。
これに限らず、水橋さんの元気キャラって、騒々しく聞こえないので耳あたりが良く、とても良いです（2014年秋だと「ガールフレンド（仮）」の姫島木乃子。→ガルフレの感想はこれ。）。
○ 6話。由美子の存在理由の物語。跡継ぎの男子を期待されていたのに女子だったので父に捨てられ、母に精神的に捨てられ、クラスメイトを切りつけた由美子。
爆死したことにして偽造戸籍で別人として生きることにしましたが、娘の死に涙する父を見てある程度理解し、ある程度は許していたので、何年か経てば生きていることを明かして一緒に暮らすのかも。
そういえば、ほぼ最初から最後までシリアス展開だったからか、パンチラはなかったなあ。
○ 7、8話。蒔菜の暗殺を依頼してきた蒔菜の母を雄二が殺して、蒔菜と雄二は死んだことにしていましたが、整形したわけでもないのだから直ぐにバレるだろ、と。まあ、母の死で一族がゴタゴタしているから大丈夫と言っていたので、フィクションですからそれでいいですが。
6話でもそうでしたが、遠く離れた地で再出発というのなら整形なしでも分かるのですが、その辺のツメが、私、気になります！。
でも、3話の「睡眠の重要性！睡眠の重要性！」を始めとして全体としてシリアスとコメディの組み合わせが絶妙で楽しかったですし、各キャラの目の周りのアイシャドー（由美子には無かったような・・・）みたいな赤色の意味は分かりませんでしたがキャラも可愛かったですし、声も良かったですし、（萌要素も十分でしたし、）とても良かったです。
○ 9話。同じ布団に寝る雄二と蒔菜はHした後なのか？。
ここまでは他の女子としたという明確な描写はなかったので、今回は果たしてどうなのかを考えてみました。結論から言うとどちらともとれるのですが、どちらかと言うとしていないのではと私は思います。詳しくは以下に。
・ 時計が映されたので夜10時6分くらい（寝るには少し早い時間なのが気になりますが、逃亡中で、何もすることがないし疲れてはいるでしょうから、とりあえず布団に入ったということで説明はできます。）、
蒔菜は上を向いて眠っていて、悪い夢を見て目が覚め、上半身を起こし、ブラ（下は不明だが、ブラをつけているならパンティをはいているはず。）。
蒔菜の横に服が少し乱雑に置いてあり、雄二は蒔菜に背を向けて上半身裸（下は不明。服もどこあるのか不明。）。
逃亡中であり、寝間着がないから下着で寝ただけだと考えることもできます（素泊まりの宿の様子。）。
事後であれば、下はともかく、ブラは付けないだろうとも思いますが、高校生ですしあまり経験がないのであれば、恥ずかしいから付けるということで理解できます（TVなので裸の胸は描けないからではという説も成り立ちますが、掛け布団や手で隠すなり、謎の光か謎の霧で隠せば良いだけなので、その理由にはあまり賛同できません。）。
女子に背を向けるというのは、事後であれば女子を不安にさせないようになるべく女子側を見るのではと思いますが、背を向ける男子がいないという訳ではありません（例えば、男子に経験が少ない場合は恥ずかしくて背を向けるとか、相手の体だけが目当ての場合には。）。
但し、逃亡中で蒔菜は不安を感じているはずですから背を向けるのは不自然ですし、雄二も経験が少ないということであれば背を向けるのは理解できますが、雄二が経験豊富かは良く分かりませんが、これまでラッキースケベ的な場面でもほとんど慌てていないので女子の裸には慣れているか不感症気味な風ではありますし、更に、仕事の域を超えて蒔菜を命がけで守りたいと大事に思っている様子ですから背を向けるというのは不自然です。（なお、雄二は眠っている間に寝返りをうっただけとも解せます。眠っていたのかはよく分かりませんが。）
・ 一方、同じ布団であってもそういう関係にならないように背を向けて寝るということは有りがちです。
・ どちらとも解せるのですが、事後だとしたら大事に思っている蒔菜に背を向けるのは不自然なので、していないと解する方が妥当に思います。
・ しかし、原作はエロゲらしいので、事後であるのはある意味当然であり、これまでそういう描写がなかったのはTVだから控えめにしただけとも取れます。
原作とアニメのエロ設定は別の場合が多いとはいえ、少し考えてみます。
蒔菜の服が少し乱雑に置いてあるのは雄二が脱がせたからかも知れませんし、蒔菜が少し雑な性格なだけかも知れませんし、何とも言えません。
エロゲ原作ということを考慮すると事後でも説明はつき、雄二は蒔菜を大事には思っていなくて、仕事の延長線上かスリルを求めているのか体目当てと考える方が妥当ですが、それだと雄二が悪い人みたくなってしまうので、それはこのアニメの雰囲気とは異なると思います。眠っている間に寝返りをうったと考えれば、ここもクリアできますが。
・ なお、10話前半、雄二は天音に対して、口づけは初めてである旨言っていますが、更に、女子と付き合ったことはない旨言っていますが、信じて良いのかどうか。8話で蒔菜に口づけを無理やりされてはいますけれど、雄二からした口づけは初めてかもしれないです。
からかい半分な感じでせまってくる天音に対し、どこまで男を甘くみているんだ、と心の中で怒っているところが女子に慣れた感じがあまりしませんが、一方で、口づけが慣れている感じである旨を天音は言っていますし（天音は初めてのようなので、雄二が本当に口づけが上手いかは判別できないはずですが。）、「次は気を付けよう」と雄二は返答しているところが慣れた風でもあり、単にいつもの冷静な雄二であるだけとも解せますし。
10話の雄二の言葉を概ね事実だと解すれば9話で2人はしていないと解するのが妥当ですし、嘘だと解すれば2人は事後だと解することも出来ます。
印象でしかありませんが、嘘だと言うほどではないな、という気はしました。
○ 10話半分、11話、12話半分の実質2話分をバス転落事故の回想に当てたのは少し長かったです。
事故で天音1人だけ生き残ったという時点で、死んだ同級生を食べることも含めて過程も結論はほぼ見えていたのですから（天音と風見一姫（かざみ かずき）（cv友永朱音）は食べていない。なお、1972年にアンデス山脈に墜落した飛行機事故で、約70日後に45人中16人が救助されましたが、死んだ乗客を食べて生き延びたと言われている。）。
そう思わなかった人には程よい長さだったでしょうし、また、さすがに1話分では短いのでしょうし、1.5話分では中途半端ですから、2話分の長さになるのでしょうけれど。
なお、そういう状況ですから死んだ人間を食べるのは仕方ないと思うのですけれど、一姫は否定的なのですよねえ。まだ隠し食料を持っていてたから、気持ちにも余裕があったのかも知れませんが。
○ 2015年春に続編として「グリザイアの迷宮」「グリザイアの楽園」が放送とのこと。
派手な銃撃戦になりそうな雰囲気ですが、次回予告で、雄二の姉で、バス事故の際に天音を助けた一姫の声もあったので、一姫は生きているのかも知れません（過去回想かも知れませんが。）。であれば、一姫が今までそれを知らせてこなかった理由も物語の重要な点なのでしょうから、そこも楽しみです。
アニメジャパン2014にて。グリザイアの迷宮のようです。上の白っぽい髪が一姫。
【shin】
【2015年9月27日追記】
グリザイアの迷宮、グリザイアの楽園を見ると、果実の9話で最後までしていたのでしょうし、5人のヒロインとも最後までしていたと考えるのが妥当に思います。
【shin】
