2024/10/12 sta
※今回の話は俺が池袋で裏切りに遭い、失意を抱えたまま横浜へ行った時のお話です
汚い大岡川なんだけど、ここに来ると妙に落ち着く自分がいた
日ノ出町駅の裏側には入場料無料の野毛山動物園はあるし
映像は当時放し飼いの孔雀
福富町と野毛の中間地点にある都橋商店街
裏側はこんな感じで、初めて見た時は、なんだ、こりゃ?と驚いたものだ
橋から橋まで一つの建物になっていて、湾曲しているんだよね
横浜中華街の横浜新世界には、ドクターキッスフィッシュもあるし
埼玉にしても東京にしても、海とは縁が無い
あ、東京は東京湾あるけど、俺のエリア外なのでまず行かない
どこかでよく見た光景が目の前にある……
そんなんで当時の俺は感動できた
当時横浜コスモワールドにあったザ・ジャッジ
観覧車コスモクロック
一人で観覧車も乗りに来たし、後々インターコンチの支配人連中とはBARで知り合いになり、よく一緒に飲んだ
上のgifは俺がインターコンチのメインBARへ招待された時のもの
もう今はこのBARは無い
なのである意味貴重な映像だろう
俺の著書、新宿クレッシェンドが映っているのは、ホテルへプレゼントで持って行ったから
関内駅から一本道で伸びる伊勢崎モールの商店街には、しばらく歩くと青江三奈の伊勢佐木町ブルースの石碑がある
この当時、石碑にはボタンがあって、押すと曲が流れるのだ
凄いよね、楽譜付き
石碑というか歌碑のようだ
はい、ちゃんと映像当時の撮ってありますよw
伊勢佐木町ブルース聴けます
※ここからは、2012年10月16日に書いた記事です
場所は伊勢崎モールから少し横へ入った繁華街福富町
「福富町の初めて来た時のイメージって、昔ドリームキャストにあったシャンムーってゲームに出てくる九龍城みたいな感じなんですよね」と俺が職場の人に言うと……
「それならもっとすごい所ありますよ」と言うので、調べてみる事にした、寿町を
他の従業員に寿町の事を聞くと、みんな口を揃えて「こんな時間に行く所じゃない」と言う
ゾンビみたいのがフラフラいるとか、配達中車を止めた数分の間、戻ると何故か助手席に知らない男がいて弁当を勝手に食われていたとか、とんでもない話ばかり聞かされる
ますます興味を覚えた私は、絶対に行こうと心に固く誓った
伊勢佐木モールを突っ切り、そのまま真っ直ぐ歩く事15分
とうとう念願の寿町九龍城へ到着した
確かに疲れきった老人たちが、ゾンビのようにフラフラしながら町の中を徘徊している
中には地べたに座り込んでボーっとしている人や、一人で夜空を見上げながら怒鳴っている人もいた
まずは九龍城と呼ばれる寿町総合労働福祉会館横浜市営寿町住宅の写真を撮影
裏側には銭湯が建物内にあるという情報を聞いていたので、早速向かうと『扇湯』と書かれた文字の窓が三、四階辺りにある
ふむふむ…、これは面白いとカメラを構えた時……
「おいっ! んなろ~っ!!」
…と私の右サイドから怒鳴り声が聞こえた
振り向くと、もう十月中旬で肌寒い夜なのに、白のランニングシャツを来た白髪頭のおじいさんがあきらかにこちらを睨んで怒鳴っている
身の危険を感じた私は撮影を諦め、足早に逃げた
まだ九龍城の写真一枚しか撮っていないのもあり、道を変えていい撮影ポイントを探す
ただ真夜中一人で道を歩いているだけなのに、「おい、兄ちゃん! そんないい服着てたって同じ人間は人間なんだからな!」といきなり怒鳴りつけてくる老人もいる
私はスーツを着ているだけじゃないか……
何であんな言い方をされなきゃいけないんだい……
恐ろしい場所だ
こんな時間なので、ほとんどの店のシャッターが閉まっている中、数軒開いている居酒屋や妙なスーパー
…が、その辺りは人が多過ぎて撮影できるような状況でない為、ひと気のない場所を捜し求めようと歩き回った
しかし、至る所から老人が宛てもなくフラフラ彷徨って歩いている
だいたいこんな夜中におかしくないか?
やきそばで有名な老舗店『新井屋』もシャッター閉まっているし
何でもここは営業していると外にもテーブルが出ているらしいが、食べていると、この建物の上からグラスや皿などが落ちてくるらしい
単なる嫌がらせなのか、いい物を食べやがってというやっかみなのかは知らない
行ってみたかった激安食堂の『さなぎの食堂』も当然営業していない
歩いていてふと気付いたのが、妙に簡易宿泊施設が多いという点
値段を見ると、一泊1300円なんてところもざらにある
ジュースの自動販売機も50円と、妙に安い
これは一台だけでなく、随所で見掛けた
変なパイプのような材料を使ったジャングルジムが妙にいっぱいある公園もあり、撮影しようと思ったが、その中央に老人が黙ったままつっ立っていたのでやめる事にする
九龍城の道と平行する一本向こう側の道を歩いていると、杖を置き地べたに座り込んでいる老人と、立ったまま妙に怒鳴りつけている老人の二人組が視界に入った
俺は遠目から恐る恐るその異様な状態を撮影。
少しして立ったほうの老人が、座った老人を罵倒しながら何度も蹴りを入れだした
近くには他の老人たちもいたが、みんなその状況を無視して、ただフラフラとゆっくり歩いているだけ
さすがに俺は近づき、「暴力はやめましょうよ」と止めに入った
すると七十後半ぐらいの蹴りを入れていた老人は、こちらを見てワーワー怒鳴りだす始末
「何や、この若造がっ!」
俺は手で制し、近くの自動販売機から暖かいコーヒー二本を買い、「まあまあコーヒーでも飲んで落ち着きましょうよ」と言うと、あれだけの剣幕で怒っていたくせに……
「兄ちゃん…、いいんか?」
…と、その老人はすぐ笑顔になって動きを止める
そして俺の手にあるコーヒーを引っ手繰るように取った
調子のいい老人だなと思いながら、蹴られていた人に手を貸し、起こし上げる
「おじさんもコーヒー飲むでしょ? あったかいの」
俺がコーヒーを買っている途中、背後に嫌な気配を感じた
辺りを見渡すと、さっきまで素知らぬふりをしていた老人たちが、こちらに向かってフラフラと近付いて…、いや、こちらに向かって集まってくるといった表現がピッタリな感じがした
ゲームのバイオハザードの主人公になった錯覚すら覚えたほどである
何となく身の危険を感じた私は、また足早にすぐ逃げ出す事にした
寒いのに身体中、変な汗を掻いている
福富町まで戻ると、ようやく俺は胸を撫で下ろした
このまま帰るのも嫌だったので、差し入れを買い、自分の店に戻る
それまでの一部始終を話すと、従業員たちは驚いた表情で、「こんな時間にあんな場所、うろつく人間なんて、地元じゃまずいませんよ!」と口々に言う
もうあの時間の寿町に行くのはさすがにやめよう……
次回はもっと明るい時間帯にと、心の中でそっと呟いた
※2012年10月25日に書いた記事
この近辺に住む人たちが幼い頃、必ず親に言われた事があったそうな……
「絶対にこの三つの場所には近づくな」と
もう一つが『中村町』、しかしここは現在そうでもないらしい
そして……
現在私がいる暗黒街『福富町』
見た感じはミニ歌舞伎町であるが、私自身この街で見た人種は『ヤクザ』、『バイヤー』、『中国人』の三種類しかない
つまり、一般人がまるでいない場所でもあるのだ
それなのに何故かこんな広い公園まである
もちろん夜中なので人っ子一人もいない
ドヤ街とは何か?
ドヤ街とは、簡易宿泊所(ドヤ)が立ち並ぶ地域を指し、全国に存在しています。ドヤとは「宿(ヤド)」を逆さ読みした言葉で、劣悪な環境から宿に値しないというところからきています。
・東京の山谷:かつては日雇い労働者の街と呼ばれ、全国有数のドヤ街として知られていました。
・横浜の寿町:大阪の釜ヶ崎と並ぶ「三大寄せ場」のひとつで、124軒の簡易宿泊所が建ち並んでいます。
・大阪のあいりん地区:大阪市西成区の北部にある簡易宿所や寄せ場が混在する地区で、日本最大のドヤ街として知られています。
有名なのだと、ちばてつや先生のあしたのジョーですね
あしたのジョー第1巻より一部抜粋です
2024年現在ではかなり区画整理され、旅行客も訪れるような温和な街になりつつあると聞きます
以上2012年の横浜寿町のお話でした
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