「前期2年を終えて」
前期2年間は文教厚生委員長を拝命し、特に青少年育成について調査研究を進めてまいりました。
そして常任委員会としては初めて執行部に対して提言書を提出する事となりました。
これまで常任委員会でテーマをもうけて議論を深めるという事はあまりなかったような気がします。
2年前阿国座建設をめぐって市民を巻き込む大きな議論が生まれました。議会においても十分な根拠が示されないまま建設ありきで進む議論に対し同志とともに反対を表明することとなりました。背景には単に建設の賛否ではなく、議論のプロセスに大きな違和感を覚えた事にあったのです。
時あたかも国政においては政治不信が大きく渦を巻く中、衆議院選挙が行われる直前であり、大きく政治環境が変化をする中において有権者と行政・議会に対する信頼関係はくずれ、有権者には行き場のない不満が充満していた時期でもありました。変革を望むそのエネルギーの矛先は政府(自民党)へと向けられることとなり歴史的惨敗の結果政権は民主党へ交代することとなったのです。
阿国座の議論を進める過程で私たちは、政権交代が現実的な状況にある事を踏まえ、保守系(自民党)また保守系議員が今一度有権者の皆さんと信頼関係を構築する姿勢を持たなければ政党政治は崩壊すると感じていました。それだけに阿国座問題は建設の賛否ではなく、十分な議論を尽くす、そして透明性をもって有権者に説明する、という姿勢を何よりも大事にしなくてはならない必要があったのです。
多様化する時代において議会の結論が有権者の皆さんに等しく良として受け入れられるものとは思いませんが、議論を尽くし、結論を導いて行く姿勢があれば必ず理解は得られるものと思います。日本の政治を再構築して行くためにはこれからの地方議会にはかなり大きな役割があると考えています。
現在6名の議員で会派「真誠クラブ」を結成しています。それぞれの議員がこれからの議会の在り方を模索しながら理念や哲学を大切にしてこれからもしっかり活動に取り組んでまいります。nt>
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