真誠クラブ視察①

2012年10月16日 16時06分26秒 | 日記

昨日、真誠クラブ(会派)で視察並びに勉強会を行った。

内容は、木島ダム、志津見ダムの視察 及び斐伊川放水路事業の残土処理後のグリーンステップ利活用(メガソーラー事業)の勉強会を行った。 木島ダムの水利権が来年30年ぶりに更新を時期を迎える。水系沿線関係者からこのたび木島ダムの分水を中止し、更新を行わないよう県に対して要望が行われている。

水系関係者並びに関係団体で立ち上がった、神戸川再生推進会議の主張は、近年神戸川の河川環境の悪化の原因が木島ダムの発電用水の分水によるものであり、水利権の更新を行わず、分水を中止し水を神戸川へ戻してほしいとの要求である。

勉強会では、河川環境の悪化は認めるものの、現実的に分水を中止するためには客観的な根拠を示さなければ、河川管理者である国は電気事業者(中国電力)と水利権の更新を中止するには至らないことから、視察を行い会派で協議を行った。議会にはこの問題を協議するため神門川発電用水検討協議会が設置されているが、分水中止を前提とした協議会になっては議論の方向性を見失う危険があり、現状では推定無罪という受け止め方が妥当ではないかと考えています。地元は木島ダム分水中止の運動に、神戸川河川環境の悪化という現実だけで運動条件は満たされるかもしれませんが、少なくとも議会は同じスタンスで議論は出来ず、さまざまな知見から客観的に判断をする必要があるはずです。

議員が一方的に根拠も示さないまま、ただ地元とスタンスを同じくして運動に加わることは現状では行えず。現在、県において神門川の河川環境に関する専門委員会が設置され年内には水質、水量など具体的な調査検討が行われていることから、その結果をまって更に協議を進める必要があります。

河川環境の悪化については認めるものの、環境悪化が木島ダムの分水によるものであると現時点で断定は出来ません。また、その他の影響も十分考えられる(神戸川流域環境の変化など)事から、単に木島ダム分水に関係する調査・検討のみならず、様々な要因も河川環境悪化の原因として幅広く調査し、その対策を河川管理者(国)に求める運動のほうがより現実的であり、原因が特定されるまでの間、水利権の更新を見合わせ、分水は当面暫定的に行うべきと考えます。