吹く風ネット

セレブな姪(2005年12月22日付)

 現在、翌23日の午前3時である。嫁さんの実家から戻ってきたところだ。嫁さんの弟の息子、つまりぼくにとっては義理の甥の満1歳の誕生日のお祝いに行っていたのだ。

 嫁さんの実家には、嫁さんの兄弟が顔を揃えていた。その中に嫁さんの姉の娘、つまり義理の姪もいた。
 姪は今年の3月に大学を卒業して、今は国土交通省の外郭団体で働いている。職場は年配の人ばかりで、出会いがないと嘆いていた。

 その姪が、いったいどんな生活をしているのかというと、朝7時に家を出て職場に行き、夕方5時までの勤務らしい。今まで、無遅刻無欠勤だそうだ。これがぼくには驚きだった。

 学生の頃は朝寝坊して、よく親の手を煩わせていた。よく義姉が車を飛ばして学校まで送って行っていた。
 またこういうこともあった。学校から帰ってから、塾に行くまでちょっと横になっていると、がそのまま眠ってしまい、起きたら9時になっていた。9時というと、塾の終りの時間である。つまり、その日は無断欠席してしまったわけだ。

 その姪が中学生の時のことだ。福岡ドーム(当時)にデーゲームを見に行く約束をしていた。ぼくと嫁さんは、約束通り朝10時に姪の家に着いたのだが、いつものように姪は寝坊していた。いつまで経っても起きてこない。ドームに着いた時には、試合はすでに3回に入っていたのだった。そのことを考えると、無遅刻無欠勤なんて、嘘のような話である。

 ところが、驚いたのは、それだけではなかった。その姪の通勤手段である。なんと新幹線を使っているのだそうだ。
「えっ、新幹線?」
「うん」
「どこから?」
「博多南駅から」
「博多南駅?」

 話を聞くと、博多に到着した新幹線は、那珂川町(現 那珂川市)にある車庫に入るのだが、JRはその車庫まで乗客を乗せているらしく、その駅近辺に住む人は生活列車として、新幹線を利用しているということだ。博多南駅は、その車庫に作られた駅だということだ。

 しかし、新幹線で通勤とはうらやましい。ぼくなんか、広島や大阪に出張した時ぐらいしか、仕事で新幹線を利用したことがないのだ。

 そのせいなのか、学生時代は若干野暮ったかった姪の顔が、昨日は新幹線向きに変わっているように見えた。
 まあ、気のせいだと思うが。

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