この人はこんな人だろうと思っていると、裏切られることがよくある。例えば、「真面目な人だなあ」と思っていたら、実はとんでもない食わせ物で、裏で嫌がらせをされていたとか、逆に「嫌な奴だなあ」と思っていたら、実はとてもいい人だったとか。
ぼくはさそり座生まれのせいか、イメージで人を判断してしまうくせがある。「もっと人をよく見よう」という思いから、姓名判断や人相学を勉強したりもした。そのせいか、初対面の人に対しては、あまり自分をさらけ出すようなことはせず、その人の観察ばかりやっている。
よく人から「人見知りする」とか「シャイ」だとか言われるけれど、そんな単純なものではないのです。言い換えれば、そうぼくに言う人も、そういうイメージでぼくを見ているのでしょう。
考えてみたら、だれもがイメージで物事を見ているんですよ。何も人物観に限ったことじゃない。
例えば、その地方のイメージというのもある。今は知らないが、昔は関東あたりに行くと、九州といえばド田舎というイメージを持っている人が実に多かった。
横須賀に親戚がいるのだが、そこのおばさんが初めてうちに来た時の話だ。北九州に着いた時、街並みを見て度肝を抜かれたそうだ。
「九州といえばさあ、山奥ってイメージがあるじゃん。来てみてびっくりしちゃったよ。横須賀よりもずっと街じゃん」と言っていた。
もう50年程前の話だが、今の北九州や福岡の街並みを見たら、もっと「びっくりしちゃう」だろう。
ぼくが東京にいた頃、下宿のおばさんに「田舎(北九州)は空気がきれいでしょう?」と聞かれたことがある。今はそこまでひどくはないが、あの頃(40年程前)の北九州の空気の汚さといったらなかった。
しかもそのおばさんは、その何年か前に八幡製鉄所を見学に行ったというのだ。いったい何を見てきたのか。阿蘇や九重あたりと八幡製鉄所がごっちゃになっているとしか思えなかった。
これも、「九州→ド田舎→空気がきれい」というイメージなのだろう。
人間というのは、イメージからは逃れられない動物だとぼくは思っている。それは他の動物に比べ、知能が発達しているからだ。イメージで物事を見るから、他の動物ではありえない、いろんな事件を引き起こしてしまうのだ。
この方の実像も、イメージとは違うんだとか。名曲です。
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