※この記事は「バレンタイン」と呼ばれる行事に関する長めのつぶやき的な内容です。
汚部屋の話の続きが見たいと言ってくださる神たちは、次回の投稿をお待ち下さい。
この記事を開いてくれて心から感謝します。
ありがとう。
今日は朝から和室改装の業者さんに入ってもらっていて、和室の面積の半分以上を占めていた大量の荷物を各部屋の空きスペースに運び込み(押し込み)、おうちの中は普段以上にカオスな状態だった。
私は午前中に家でやるべきことをある程度終わらせ、昼食を済ませると急いで定期受診している病院へ向かった。
珍しく早起きしたせいか猛烈な眠気に襲われながらも、お薬をもらうところまでなんとか完遂し、車の中で一息ついていた。
私の活動範囲は基本的に近所のスーパーとドラッグストアのみであり、コンビニに立ち寄る機会はそれほど多くない。しかしその時は少し気持ちに余裕ができたせいか、目に入ったコンビニの看板が手招きするかのように輝いて見え、私の心にはある欲望が芽生えた。
今 す ぐ お や つ た べ た い
そういえば、しばらく前から街はそわそわしたムードで、装飾なんかは赤やピンクが増えている。行きつけのスーパーには可愛らしいチョコレートがたくさん並んでいて、見るともなしにチラチラ見えていた。
私はものすごくチョコレートが食べたくなって、いそいそとコンビニの門をくぐった。サブリミナル効果というワードが頭をよぎった。
滅多に入ることのないコンビニは私にとってはちょっとした遊園地であり、キラキラした商品たちに目を奪われながら散々ウロウロした挙句、スイーツ棚に並ぶ美しい細工のチョコレートスイーツを手に取り、心の片隅の後ろめたさを中和するために「内臓脂肪を減らすのを助ける」という記載のあるお茶と一緒に購入した。
長らく店内に滞在したことが気に掛かり、広く開放的な駐車場であるにも関わらず車に戻るとエンジンもつけず、手早くスイーツをいただき、帳消しにするかのように勢いよくお茶を飲んだ。
私の「バレンタイン」は2分半で終了した。
世間では好きな人にチョコレートをあげる風習があるらしい。
私は夫に、ちいさくてかわいいやつらの容器に入ったチョコを購入して渡した。もちろんあとから外容器は没収して鑑賞する予定だ。どこまでも強欲な女である。
「バレンタイン」なる行事に関して非常に限定的な知識のみで特に微笑ましい思い出もなく、私のほぼいつも通りの一日を淡々と書き連ねる結果となり、読んでくれた神たちには申し訳なく思う。街ではたくさんのあたたかい想いが行き交い、泣いたり笑ったり色々あるのだろうと考えるとなんだか心がポカポカして、そしてほんのわずかに切なさが滲んだ。
そして、病院の待ち時間に書き進めていた汚部屋の記事は、下書き保存をし忘れたことによって全て消えており、いつかやるだろうと思っていた己のムーヴに今更困惑している所である。