塩川昇 Performance Report

塩川昇 ライブのセットリストとオーディエンスからの感想

12.21 高円寺ALONE

2005-12-22 02:36:28 | Weblog
のぼ's企画
高円寺 HONKY TONK NIGHT vol.1


出演
辻盛ハヤト
楯川明宏
Cross-pop
塩川 昇+安達大輔

☆辻盛ハヤト
「まず始めに・・謝っておく。」
から始まった詩の朗読。詩人:辻盛ハヤトはこの夜も吼えた。
食べ歩きしようと、たちばなミートで買った揚げ物をうっかり落としてしまい、それを水辺のアメリカザリガニ(アメ公、もしくはヤンキー)と奪い合い一触即発。アメ公は チョキしか出せないくせに「F○○k You!」と中指を立ててきたそうだ・・・。
最後に読んだ「フルーツ天国」。前の節と表現がかぶりそうでかぶらない、後から後から出てくる感じが「詩人」だった。
ステージ上ではアーミー服に身を包み絶叫するが、終わったあとの彼はとっても優しいのだった。。


☆楯川明宏
アコースティックギターの弾き語りで2番目に出演した楯川さん。
良くあるフォークスタイルかな?と思いきや、独特な間でストロークを奏でる。ギターもメロディもキャッチーで、歌詞がひとつひとつ聴いている側に入ってくる。
ヴォーカルがハイトーンで、歌うことが楽しい!という感じが強く伝わってきた。早く自分も帰って弾き語りしたい!と思うような・・。
来年はCD製作の予定があるそうです。


☆Cross-pop
 3番目は、ギター&ヴォーカルとリードギターの二人、Cross-pop。
ナチュラルカラーのJ-200と黒いレスポール・・のようにお見受けしたが、もし違っていたらスミマセン。 
私自身は
3曲目:行こうぜ
 4曲目:矢印の方向へ
が特に心に残った。中でも4曲目のリードギター、かっこよかったです。


塩川昇&安達大輔
≪セットリスト≫
トビラヲアケロ
少年とナイフ
休息の雨
切なさの行方
スケアクロウ
道標

~アンコール~
It's All Right

~再アンコール~
ズック

8:50P.M.・・ギタリスト:安達大輔が暗いステージの中に見える。ブラウンサンバーストにマーブルのようなピックガードのテレキャスター。彼のイメージはレスポールモデルなので、意外な感じがした。
準備の間、白いピックをくわえて、入念に足元のエフェクターを踏み、チェックする。緑やオレンジのランプのon, offに、静かな緊張感を感じた。

①トビラヲアケロ
定番、イチオシの曲ではあるが、ここ最近は、ラストの一つ前に歌うことが多かったのでOPENINGに持ってきたのは意外な滑り出し。右上から左上から、足元から照明が当たると「始まったー!」という感じがした。
クスリをやっているかのような、のぼの飛んでる目。それだけ訴える内容の重い楽曲なのだろう。
刀で叩き斬るような安達のリード。歪みとフランジャーをミックスした音作りと思われる。
『Winding Road!♪』で絶妙にリバーブが入る。
『Wow! Wow! 扉を開けろ!』のリフレインでピンスポットと暗闇が交互に降り注ぐ。

1ラウンド終了後、ふと我に返ったように、照れ隠しのようにチューニング。

②少年とナイフ
16ビートのこの曲、ふたりのサウンドの渦が偶然にも奏させるのか、BASSの音が聞こえる。
左手首のミサンガがいぶし銀に光る。
残念ながらハープが聞こえなかった。今回のライブでは珍しくハープ演奏が少なかったのでここはちゃんと聴きたかった・・・・
だが、1曲目、2曲目で今夜は大変ノドがノッてるなと感じた。

③休息の雨
オリジナルは16ビートなのだが、今回は8ビートで優しく奏でる。エメラルドグリーンのライトが柔らかく、1フレットにはめられた カポタストを照らす。

④切なさの行方
 夕暮れのような照明のなか、普段と少し違ったコード進行で、リラックスして歌う。リラックス?あまり気が入っていない・・・?
 と思えば、「弱虫・・」をいつもと変えて3連譜で囁くのを聞くあたり、やはり感情がこもっているのを再確認できた。のぼ、ゴメン。

⑤スケアクロウ
いつ聴いても良い曲。全ての照明を全開にしているのに何故か物哀しい。でもその 哀しさが心地よい。はやくCDを出すべきだ。シングルCDでも良いから。その際はカラオケバージョンも収録して欲しい。

⑥道標
1st.アルバムのタイトル曲。ライブ後半、ここからまたハードなサウンドに向かってゆく。俺が塩川昇だ!!という感じの分厚い、分厚い道標。間奏中は大音響の中、ギターで語り合うようなのぼと安達。

⑦It’s All Right
アンコール.あまりの拍手の大きさに一度楽屋に戻るまでもなく、テレながら再びストラップに肩を通すのぼ。「大締め」のこの曲はやはり大きな盛り上がりを見せた。「一緒に歌うかい?」歌わないわけがないことをわかりきった上での、ある意味勝利を確信した一言!

⑧ズック
なんと再びのアンコール。相棒:安達が一度楽屋に戻る間「チューニングをさせてもらう」のぼ。途中、ふたりともギターをブレイクし、一瞬無音になる部分では、観客が一緒になって歌っているのが聞こえた。

のぼ企画だったこともあり、また当然それぞれのステージが盛り上がり、総立ちになってもおかしくなかった。
年明けにはワンマンライブも控えている、世田谷区「住在」の のぼ。「最近、聴きに行ってないなあ」「一度聴いてみようかな」という方、是非足を運んでみてください。

文:塩川昇公式サイト管理人