4/24(木)
高円寺ALONE
「高円寺HONKYTONKNIGHTvol.11」
セットリスト
明日天気になあれ
道標
スケアクロウ
It'sallright
日々
Midnightjunky
トビラヲアケロ
雨が街を洗う日に…
この夜の様子は
此方。。。
20:30・・・
ALONEの照明が 暗いまま舞台にいる人間の輪郭をなぞり、その存在感を浮き立たせます。
久しぶりにみた塩川のライブはいくつもの新鮮なポイントがあり、例えば・・
曲のキメで フレットのローからハイに、機敏に、でも柔らかく「DURUN!♪」とやるところに、バンドでいうベースとドラムのキメのようなものを感じました。この感じ、今までの塩川にはなかったと思います。
MCを褒められるのは歌唄いとして複雑かもしれませんが、緩急使い分けた持って行き方、この夜は特にキレがありましたね。
最初は暗い中に微かに光る演者が、やがて柔らかく、暖かく、優しく照らされる場面は、今までのALONEの照明の作り方とは一味違う感もあり、塩川の前に唄ったYoshicoさんのときにもそれを感じたのです。特に斜め後ろからぼうっと当てられるピンクは、光に温度があるような気がしました。
客席に気持ち、楽しさ、悲しさ、躍動感が伝わるかどうかは、演者の力量であるのはもちろんですが、観る側のスタンバイ状況にも左右されます。キャッチャーがマスクをかぶり、サインを出してミットを構えるように。勤め人であれば、昼間の喧騒やしがらみ、多忙、理不尽を絶妙なフェイントでかわし、時間的にも滑り込みで間に合ったライブハウス。「この無駄な汗よ早く乾け。体よ早くプライベートモードに切り替われ・・・!切り替わったら臨戦態勢。ちょうどそこへ直球で投げ出された躍動感は、黒生と一緒に体に溶け込んで行きます。
個人的には、休みの日に遅く起きて、夕方ライブを観るよりも、朝から仕事をしてくったくたでぎりっぎりでライブを観たほうが、「それ」は溶け込み、しみこんでいくのかなと。
アンコールがなかったのは決して盛り上がらなかったからではなく、最後の曲「雨が街を・・」の着地の仕方が、そっと優しくテーブルの上に置いて「じゃあ・・今夜は帰るからね」的な表現だったからだと思います。
今夜はこれで終わるから(微笑)。
アンコールとかじゃないんだ、
今夜はね・・・
It'sAll・・を最後には持ってこなかったのも、自分にとっては新鮮であり、そっと置く表現の一環だったのかもしれません。
次回、塩川昇のライブは4月29日、四谷コタンです。
※文と写真;塩川昇 公式サイト管理人