<2014/9/22 PM4:32>

富山駅を出発します。
ここから列車は全区間でも屈指の絶景区間に入ります。それにあわせて、5号車の自室から4号車のロビーカーへと移ります。

予想通り人でごった返すロビーカー。トワイライトエクスプレスは人気列車だけあって前情報がかなり出回っており、みんな考えることが一緒になります。
天井まで届かんばかりの大型のガラス窓からは、両方向の景色を眺めることが出来ます。

こちらは山側。
雲から立山連峰が顔を覗かせました。

しかし、メインはこちら、日本海側です。ロビーカーの座席は全て日本海側を向いています。

富山地方鉄道と併走。

いい感じに太陽が下がってきました。

黄金色の田んぼが広がります。

富山平野の終わりが近づいてきました。そして……
<2014/9/22 PM5:00>

越中宮崎付近で列車は日本海のすぐ近くに躍り出ます。

越中宮崎~市振間はほぼ直線で、左手に日本海がよりそいます。さえぎるものはありません。

ここで、北陸本線のかつての難関・親不知に突入。トンネルが多くなり、しばらく車窓はお預けです。

青海でトンネルは抜け出しました。

糸魚川を通過した頃、沈む夕日が感動的なコントラストを生み出していました。その色合いは、トワイライトエクスプレスのロゴそのものです。

ただ美しい黄昏。美しさを語るのに言葉など要りません。
トワイライトエクスプレスはここで再びトンネルに入ってしまいます。
北陸本線はかつて、直江津(新潟)~泊(富山)の約70kmに渡って海を臨める区間を走っていました。しかし、それは同時に、海にまでせり出した崖の下を走ることを意味していました。下は海、上は崖という事情から単線でカーブも多く、スピードアップのネックになっていました。また、フォッサマグナという崩れやすい地質の問題から土砂崩れも少なかったといいます。
これでは本線にふさわしくないということで、1970年、電化と同時にこれらの区間の大部分は複線化されました。ただし、既存の路線を複線にするのではなく、内陸側に新たに長大トンネルを掘るという方法がとられました。福知山線や山陰本線でも見られた手法ですが、いずれにしても地形の厳しさを物語っています。
次に列車が海と対面するのは、頚城トンネルを抜けた有間川です。

17時50分、トワイライトエクスプレスは三度日本海と出会いました。しかし、沈みかけていた夕日はそこになく、暮れなずむ水平線だけがその面影を残していました。夏真っ盛りであれば、ここでも夕日と面対できたのですが……

諦めてロビーカーを後にします。
移動ついでに他の車両を見てみようと思います。

7号車のツインの様子。B寝台と区画自体は同じです。中はB寝台の片側(この時点では大阪側)が撤去されています。

ツインの端にあるミニサロン。ロビーカーのように展望が目的ではないので、人気は皆無でした。

黄昏の光が残る中、鉄道の町・直江津へ。

《直江津 17:56着》
信越本線・北陸本線が交わる直江津は鉄道の町として発展してきましたが、新幹線開業によって北陸本線(~金沢)と信越本線の一部(~長野)が第3セクターになります。このあたりも、トワイライトエクスプレスが廃止になる理由です。

5番線に到着します。ここで「はくたか21号」に道を譲るためです。
直江津では10分間停車します。ここから先はほぼノンストップで向かうので、直江津が最後のシャッターチャンス。

5・6番線は信越本線がメインのホーム。

向かいにいるのは115系長野色の長野行きです。

4番線から。まだ空が明るくて助かりました。冬になったら完全に闇の中だったでしょう。

18時3分、待っていた「はくたか21号」が抜いていきます。

ここで札幌駅の表示を見ると不思議な気分です。

《直江津 18:06発》

JR東日本にバトンタッチして、直江津を発車。

とはいうものの、外はあっという間に真っ暗闇。写真を撮ろうにも何も見えません。

青海川~鯨波も景勝区間の一つですが、暗くては・・・・・・。
18時も30分が過ぎ、シャワールームの時間がやってきました。

ロビーカーの奥に2つあるシャワールーム。脱衣所とシャワーブースの2つからなります。

シャワーカードを差込むとシャワーが流れるようになります。

シャワーの使用時間は6分間(シャワールーム自体は30分)。デジタル時計がお湯の残り時間を教えてくれます。
6分というと短いですが、シャワーはスイッチで操作できるので、流しっぱなしにしなければ十分に身体を洗って温まることはできます。

シャワーを浴びて部屋に戻ります。

紹介していませんでしたが、ここにもカードキーがあります。

線路が光となって流れていきます。

《長岡 19:02着/19:04発》
時間も時間なのでここで晩御飯にします。
先に触れたとおり、トワイライトエクスプレスは3食全てを食堂車で食べることが可能です。
しかし、実際にできるかどうかは別。
夕食時の食堂車のメニューはコース料理のみで、お値段は12000円。本格フレンチが供されるとあって、学生にはハードル(×敷居)が高いです。
このほかにトワイライトエクスプレスでは「日本海会席御膳」という懐石弁当がありますが、こちらも6000円とかなり高め。ルームサービスとはいえ、食堂車で調理したものが運ばれます。
実は大阪発ではさらに「トワイライト特製2段重」というのがありました。値段も1850円と、手が届く値段ではあります。ただ、事前予約が必要だったのをすっかり忘れてしまい、こちらも不可能に。

結果、大阪伊勢丹で購入したハラミ弁当とネギトロ巻が夕食となりました。
余談ですが、トワイライトで食べた3食のうち、夕食が一番安かったりします(約1000円)。

《新津 19:43着/19:45発》
新津からは羽越本線に入ります。
トワイライトエクスプレスはこの先北海道の洞爺まで客扱いをしません。約12時間無停車です。

食後のお散歩をしていると、ロビーカーでスタンプシートを発見。

停車駅ごとの特徴を捕らえたスタンプたち。
停車駅全てにあるので個数が多い! 1枚完成させるだけでも結構大変です。

その後端の9号車へ。

B寝台も静けさに包まれていました。

即席のドアがつけられたBコンパート。たったこれだけですが、B寝台の割りに静かに感じました。

《鶴岡 21:50着》
鶴岡で臨時の運転停車。貨物列車に抜かれました。
トワイライトの夜は、こうして更けていきます。
続く!

富山駅を出発します。
ここから列車は全区間でも屈指の絶景区間に入ります。それにあわせて、5号車の自室から4号車のロビーカーへと移ります。

予想通り人でごった返すロビーカー。トワイライトエクスプレスは人気列車だけあって前情報がかなり出回っており、みんな考えることが一緒になります。
天井まで届かんばかりの大型のガラス窓からは、両方向の景色を眺めることが出来ます。

こちらは山側。
雲から立山連峰が顔を覗かせました。

しかし、メインはこちら、日本海側です。ロビーカーの座席は全て日本海側を向いています。

富山地方鉄道と併走。

いい感じに太陽が下がってきました。

黄金色の田んぼが広がります。

富山平野の終わりが近づいてきました。そして……
<2014/9/22 PM5:00>

越中宮崎付近で列車は日本海のすぐ近くに躍り出ます。

越中宮崎~市振間はほぼ直線で、左手に日本海がよりそいます。さえぎるものはありません。

ここで、北陸本線のかつての難関・親不知に突入。トンネルが多くなり、しばらく車窓はお預けです。

青海でトンネルは抜け出しました。

糸魚川を通過した頃、沈む夕日が感動的なコントラストを生み出していました。その色合いは、トワイライトエクスプレスのロゴそのものです。

ただ美しい黄昏。美しさを語るのに言葉など要りません。
トワイライトエクスプレスはここで再びトンネルに入ってしまいます。
北陸本線はかつて、直江津(新潟)~泊(富山)の約70kmに渡って海を臨める区間を走っていました。しかし、それは同時に、海にまでせり出した崖の下を走ることを意味していました。下は海、上は崖という事情から単線でカーブも多く、スピードアップのネックになっていました。また、フォッサマグナという崩れやすい地質の問題から土砂崩れも少なかったといいます。
これでは本線にふさわしくないということで、1970年、電化と同時にこれらの区間の大部分は複線化されました。ただし、既存の路線を複線にするのではなく、内陸側に新たに長大トンネルを掘るという方法がとられました。福知山線や山陰本線でも見られた手法ですが、いずれにしても地形の厳しさを物語っています。
次に列車が海と対面するのは、頚城トンネルを抜けた有間川です。

17時50分、トワイライトエクスプレスは三度日本海と出会いました。しかし、沈みかけていた夕日はそこになく、暮れなずむ水平線だけがその面影を残していました。夏真っ盛りであれば、ここでも夕日と面対できたのですが……

諦めてロビーカーを後にします。
移動ついでに他の車両を見てみようと思います。

7号車のツインの様子。B寝台と区画自体は同じです。中はB寝台の片側(この時点では大阪側)が撤去されています。

ツインの端にあるミニサロン。ロビーカーのように展望が目的ではないので、人気は皆無でした。

黄昏の光が残る中、鉄道の町・直江津へ。

《直江津 17:56着》
信越本線・北陸本線が交わる直江津は鉄道の町として発展してきましたが、新幹線開業によって北陸本線(~金沢)と信越本線の一部(~長野)が第3セクターになります。このあたりも、トワイライトエクスプレスが廃止になる理由です。

5番線に到着します。ここで「はくたか21号」に道を譲るためです。
直江津では10分間停車します。ここから先はほぼノンストップで向かうので、直江津が最後のシャッターチャンス。

5・6番線は信越本線がメインのホーム。

向かいにいるのは115系長野色の長野行きです。

4番線から。まだ空が明るくて助かりました。冬になったら完全に闇の中だったでしょう。

18時3分、待っていた「はくたか21号」が抜いていきます。

ここで札幌駅の表示を見ると不思議な気分です。

《直江津 18:06発》

JR東日本にバトンタッチして、直江津を発車。

とはいうものの、外はあっという間に真っ暗闇。写真を撮ろうにも何も見えません。

青海川~鯨波も景勝区間の一つですが、暗くては・・・・・・。
18時も30分が過ぎ、シャワールームの時間がやってきました。

ロビーカーの奥に2つあるシャワールーム。脱衣所とシャワーブースの2つからなります。

シャワーカードを差込むとシャワーが流れるようになります。

シャワーの使用時間は6分間(シャワールーム自体は30分)。デジタル時計がお湯の残り時間を教えてくれます。
6分というと短いですが、シャワーはスイッチで操作できるので、流しっぱなしにしなければ十分に身体を洗って温まることはできます。

シャワーを浴びて部屋に戻ります。

紹介していませんでしたが、ここにもカードキーがあります。

線路が光となって流れていきます。

《長岡 19:02着/19:04発》
時間も時間なのでここで晩御飯にします。
先に触れたとおり、トワイライトエクスプレスは3食全てを食堂車で食べることが可能です。
しかし、実際にできるかどうかは別。
夕食時の食堂車のメニューはコース料理のみで、お値段は12000円。本格フレンチが供されるとあって、学生にはハードル(×敷居)が高いです。
このほかにトワイライトエクスプレスでは「日本海会席御膳」という懐石弁当がありますが、こちらも6000円とかなり高め。ルームサービスとはいえ、食堂車で調理したものが運ばれます。
実は大阪発ではさらに「トワイライト特製2段重」というのがありました。値段も1850円と、手が届く値段ではあります。ただ、事前予約が必要だったのをすっかり忘れてしまい、こちらも不可能に。

結果、大阪伊勢丹で購入したハラミ弁当とネギトロ巻が夕食となりました。
余談ですが、トワイライトで食べた3食のうち、夕食が一番安かったりします(約1000円)。

《新津 19:43着/19:45発》
新津からは羽越本線に入ります。
トワイライトエクスプレスはこの先北海道の洞爺まで客扱いをしません。約12時間無停車です。

食後のお散歩をしていると、ロビーカーでスタンプシートを発見。

停車駅ごとの特徴を捕らえたスタンプたち。
停車駅全てにあるので個数が多い! 1枚完成させるだけでも結構大変です。

その後端の9号車へ。

B寝台も静けさに包まれていました。

即席のドアがつけられたBコンパート。たったこれだけですが、B寝台の割りに静かに感じました。

《鶴岡 21:50着》
鶴岡で臨時の運転停車。貨物列車に抜かれました。
トワイライトの夜は、こうして更けていきます。
続く!
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