Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

さっぽろ雪まつり

2013年02月09日 | 日記
 静岡から親がやってきました。
 折しも札幌では「第64回さっぽろ雪まつり」(以下、雪まつり)の時期を迎えていました。親はともかく、私も札幌に来てまだ1年たっていないので、雪まつりは初めてです。
 というわけで、去る2月6日、大通公園の会場に出かけることになりました。

 大通公園の会場は、各丁目ごとにブロック分けがされています。ここでは、各ブロックごとに紹介していきます。


[西1丁目ブロック]


 テレビ塔の真下にあるこのブロックの中央には、特設のスケートリンクがあります。でも貸靴500円って……



 特設ステージには、影山ヒロノブの曲を熱唱する謎の人がステージ中。ドラゴンボールでおなじみ「CHA-RA HEAD-CHA-RA」の間奏中に「偽物です」とボソリ。


[西2丁目ブロック]



 西2丁目のメインは、ブロック西端にあるこの雪の城です。



 「氷の国のお城」と題されたこの城は、周りの雪像とあわせて「氷の国~白き翼のプリンセス~」という一つの物語を形成しています。

――ここは(中略)氷の国のお城です。このお城には、謎の魔法にかけられたプリンセスが眠っています。
    この会場に集う皆さんがプリンセスを救うために、数々のなぞ解きに挑戦し、見事全ての謎を解き明かすことができたとき、プリンセスが感謝の意を込めてこのステージに現れるかもしれません――
 ~解説より抜粋~

 城と向かい合う形で、この城を守る『四天王』の雪像が配置されています。

 

 その内の一体。キングベアー。なんかしょぼい。



 ドラゴンもいまいちパッとしない……


[西3丁目ブロック]



 西3丁目に向かうと、なにやら巨大なジャンプ台が。実はこれ、左がジャンプ台、そして右がなんとモーグルコースになっています。高さはなんと60メートル。公園のど真ん中でモーグルとか、さすが大通公園。そこにしびれる憧れるーッ!











次々とモーグラーたちが飛び立っていきます。それにしてもジャンプの高いこと高いこと。


[西4丁目ブロック]

 西4丁目のメインテーマは伊勢神宮です。伊勢神宮は、今年20年に一度の大行事・式年遷宮を迎えます。新しく本殿を作るこの行事のPRのために、はるばる北海道までやってきました。



 伊勢神宮の資料館。並んでいるように見えますが、実はこの列は赤福の行列。道民ならともかく、観光で札幌に来ていて赤福を買うなんて……
(※赤福…伊勢名物。簡単に言うとあんころ餅。)



 大雪像は『伊勢 神話への旅』。伊勢神宮の内宮にかかる橋を中心に、神話上の動物がダイナミックスケールで作られています。


[西5丁目ブロック]

 地下鉄南北線の大通駅にほど近い(※)西5丁目ブロック。これより東側のブロックに比べて人の数も増えます。
 会場は中央の雪像を挟むように北と南に2本の通路がありますが、通路は右側通行になっています。西に向かう人は北側の通路を、東に向かう人は南の通路を使うわけです。逆走したら駄目というルールはありませんが、この人の量では人の流れに逆らって歩くのは至難の業です。
(※南北線大通駅…南北線は西4丁目通りの、東豊線は西1丁目通りの真下を南北に貫いている。このため、南北線と東豊線はそれぞれ別の駅を持っている。大通公園の下を走る東西線とあわせて、H型の巨大な地下駅を形成している。)



 入ってすぐにある『豊平館(ほうへいかん)』がまず目をひきます。1880年に造られた、札幌に実在したホテルです。数々の要人が停まったホテルは1964年に重要文化財に指定され、現在も中島公園にその姿を残しています。



 雪まつりでは夜になると(といっても16時ぐらいには暗くなってしまいますが)ライトアップされますが、豊平館は一味違います。プロジェクトマッピングといって、3Dアニメを投射するのです。ハイテクを駆使して窓に明かりをともすのは序の口。写真のように外壁が外れたり、風船が飛んだりと、雪像にライトを当ててるだけとは思えないパフォーマンスです。



 終盤。



 『豊平館』の手前は雪のステージになっています。



 華々しいアニメーションの後にラッパーがラップを刻むだなんて、誰が想像したでしょうか。プロジェクトマッピングが終わった後に、ステージに目もくれず立ち去った人たちの判断は間違っていませんでした。



 同じく西5丁目の目玉、中正紀念堂。台湾にある、蒋介石(中正が本名)の霊廟です。中国の宮殿を模したというデザインは、雪像でも細かく再現されています。
 ちなみに、真ん中で掲げているのは中正紀念堂の向かい(私の真後ろ)にある屋台で売られているソーセージの宣伝です。売り込みに必死になのはわかりますが、せめて写真を撮るときはどいてほしいです。



 宣伝が終わるとステージが再開。写真はあきらめました。


[西6丁目ブロック]

 西6丁目の中心には「北海道 食の広場」があります。札幌のスープカレー、帯広の豚丼を始め、道内各地の味を出す屋台が集結しています。値段はもちろん観光価格ですが。
 ちなみに、公式ホームページの大通会場案内によると、

『札幌市: ホタテのスープカレー・ザンギのスープカレー・フォーのカップスープカレー・ジンギスたん(ラム舌)・豚汁・焼き牛すじ串・カニ汁・キノコスープ・コーンスープ・石狩鍋・鉄板焼(牛ヒレ肉・和牛ハンバーグ・牛舌・生ラム)・味噌おでん・元祖さっぽろみそラーメン・タラバかに汁・タラバかに足焼・クリーム甲羅焼・タラバかにコロッケ
千歳市: 正油ラーメン・バターコーンラーメン(正油)
滝川市: 松尾ジンギスカン皿盛・松尾ジンギスカン丼・骨付ラムステーキ・巻々ソーセージ
由仁町: ゆにのあげいも・中華まん・おすすめスープ
美唄市: 美唄やきとり・鶏だしそば
旭川市: 旭川ラーメン(塩・正油・味噌)
天塩町: 田舎そば・長芋フライ・ひまわり畑ポークの豚丼・チューチュープリン
せたな町: うにごはん・浜大漁焼き(ホタテ・アワビ・つぶ・うに)
室蘭市: 室蘭やきとり・特製もつ煮
森町: いかめし・あげいも・いももち・フライドポテト・おしるこ
渡島・檜山: ホタテ汁・ホタテザンギ・ホタテ焼・かにまん・ホタテカレーパン
帯広市: 炭焼十勝野ポーク豚丼・こだわり出汁おでん・豚汁
厚岸町: 焼きカキ・こまい焼・つぶ焼(串)
紋別市: 本ずわい甲羅盛り・カニ汁・ほたてザンギ
釧路町: なんこ鍋・蒸しカキ・蒸しホタテ
別海町: 別海ジャンボホタテバーガー・ホットミルク・チーズ・ホタテ焼き・ホタテチャウダー・鮭のチャンチャン焼き』

 と、東西南北ありとあらゆるところから集まっています。



 迷った末、大通の名物・焼きトウモロコシを注文。醤油の香ばしい匂いがたまりません。


[西7丁目ブロック]



 入り口にあるパナソニックの宣伝ブース。エアコン暖房の効果をアピールすべく、室内と室外の気温が表示されています。
 パナソニックがこんなところで常夏をアピールするのには、もちろん訳があります。



 西7丁目の雪像はこちら、『ワット・ベンチャマボピット』。常夏の国・タイにある大理石の寺院です。



 側面のに彫られた仏像まで、精緻に作り込まれています。
 

[西8丁目ブロック]

 西8丁目は『市民の広場』。一般参加の雪像が所狭しと並んでいます。
 一般参加は毎年抽選で出場するチームが決まりますが、年々競争率が上がってきています。今年度はなんと6倍を突破。札幌市民でも出場するのは至難の業となっています。
 (雪像たちはあとで紹介します)

 それらを過ぎると、目の前に巨大な雪像が見えてきます。西8丁目の目玉、『歌舞伎座』です。



 平成22年から建て替えの始まった歌舞伎座は、今年の春第5代面歌舞伎座として生まれ変わります。それまでのデザインを踏襲し、近代歌舞伎の歴史を凝縮した意匠になっています。横幅30メートルを超す雪像は、大きな迫力をもって私たちの前に現れます。


[西9丁目ブロック]

 西9丁目も一般参加の雪像が並びます。
 多くはみんなが知っているものが雪像になっていますが、中にはかなりマニアックなものもあります。

 

 一番謎だったのはこの『じゃがいもみかん』。誰か詳細を教えてください。



 北海道大学総合博物館(旧理学部)の姿もありました。



 このブロック一番の目玉と思われる『39 Thank you(湯~)』。大きすぎるのと乱雑すぎて、いまいち何を表したいのかよく分かりません。



 『お城(野田市)』……って何?



 夕張の新名物・メロン熊も雪像の仲間入り。



 どこから突っ込めばいいかよくわからない雪像。
 「ママ! ラーメン伸びちゃったよ!」「あらあら、お父さんが帰ってくるまでの3日分の食糧なのに……」



 シンプル・イズ・ザ・ベスト。



 そこはかとなく漂う『これじゃない』感。



 西9丁目に構える札幌雪まつり臨時郵便局。
 ここ最大の売り物は、雪まつり限定の「雪ミク2013切手シート」。VOCALOID(説明はwikipediaでも見てください)・初音ミクが札幌に居を構えるクリプトン・フューチャー・メディアが販売していることから、3年前から雪まつりとコラボして「雪ミク」が作られました。ぬいぐるみやガチャガチャのようなグッズが多数出る中、なんと郵便局(日本郵政)が「雪ミク」が参入。生まれたのがこの切手シートです。
 1600円と値は張りますが、次々と売れていきます。
 なお、この切手シートはこの臨時郵便局を除くと札幌駅~すすきのまでの4局での限定販売です。

[西10丁目ブロック]


 
 昨年倒壊したことで話題になった初音ミク。この事件を受けて、今回の雪まつりでは雪像の周囲にテープが引かれ、雪像に近づけないようになっています。要するに全ての元凶。去年より小さく見えるのは気のせい?



 W h o ?



 なにがあったんだ北海道大学サイクリングクラブ。

 西10丁目の大雪像は、『ちびまる子ちゃんin Hawai'i』。



 今年10月よりハワイアン航空の新千歳-ホノルル直行便が運行を始めたのに伴い作られた雪像です。まる子が超ビッグサイズ。



 なぜか雪像の解説に日本語版がありませんでした。



 裏側。



 どん兵衛の滑り台が建設中でした。



 滑り台の向かいには、立ち食いそばならぬ立ち食いどん兵衛が。



 昼のみですが、ミニSLも運転される予定です。雪に埋もれてしまいそうですが……


[西11丁目ブロック]

 西11丁目は『国際広場』として、世界各国のチームが雪像の出来を競う「国際雪像コンクール」の会場になっています。



 行った時点ではまだ製作途中。三連休にはお披露目されることでしょう。

[西12丁目ブロック]

 西端の西12丁目に到着。ここも一般参加の雪像が並ぶ『市民の広場』です。

 端から端まで約1時間半。各所でステージが開かれ、夜もライトアップがなされるなど、なかなか飽きません。
 雪まつりは今月11日(月)まで。行くときは防寒装備を忘れずに!


おまけ:
《一般雪像たち》
 
 
 
  
 
 
 
 

《風変わりなもの》



 西5丁目の青汁ブース。建物の外でも青汁の匂いがプンプンします。なぜ青汁。しかもホット。
 無料とはいえ、青汁はちょっと……



 同じく西5丁目ではドライフルーツの屋台が出ていました。青汁以上に謎です。



 どこにあったか忘れたけど滑り台。夜6時でも子供たちが元気いっぱいに駆け回っていました。



 北方領土の署名があるのは、北海道らしいというかなんというか。


《もう少しおまけ》

 大通公園のさっぽろ雪まつりと並行して行われている、『第33回すすきの氷の祭典』にも行ってきました。

 

 一番度肝を抜かれたのは、魚を氷の中に閉じ込めた「氷の水族館」でした。

P.S. 「雪ミク」の像が、ここで紹介したもののほかにもう一つ別にあったらしいです。
   しかも、紹介したのよりもサイズもクオリティも高かったです。
   見れなかったorz……


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