[青森22:54発(12分遅れ)/津軽・海峡・函館本線201 急行「はまなす」 青森発札幌行]

ヘッドマーク。ハマナスは浜茄子(はまなす)の名の通り赤い花を咲かせます。
実は、今回旅するにあたって、「はまなす」の指定席を押さえてから本州へやってきました。年末年始ということもあり、座席を確保しておきたいという思いがあったからです。既にカーペットカーやドリームカーは満席だったので、取れた席は3号車4番C席という無難な場所です。
が、実際に乗ってみると、3号車はほぼ満席で、熱気がむんむん。取れていた席は発電機のほぼ真上。真下からエンジンの唸りが伝わってきて、とても寝れそうにありません。おまけに、隣の席にいるのは、座席からはみ出ている太ったおっさんでした。エンジンがなくて4人分の座席を占領できる10号車の自由席車両に逃げ込んだ判断は、今でも間違っていなかったと思います。あの吐き気すら覚える空間に比べれば、指定席料金510円の損失は大したことありません。

青森を出た「はまなす」は、津軽湾を右に見ながら北へと向かいます。
途中、蟹田までは単線の線路が続きます。駅を通過するたび、列車は左右に揺られます。車両と車両の間の間の踏み板に足を乗せていたら、駅を通過したのかものすごい横揺れに襲われ、足をひねりかけました。よく捻挫しなかった、と今でも思います。

蟹田を通過。ここから海峡線となり、線路は複線に変わります。「はまなす」はゆっくりと速度を上げ、青函トンネルを目指します。

~青函トンネル通過中~

一時間後、北海道側の出口・木古内に到着。やっと北海道の地に戻って来たぞ!

車内を回ってみると、カーペットカーもドリームカーも夢の世界に入っていました。夜間を走る「はまなす」では、寝台車とこの2両では、眠っている乗客に配慮して電気は消灯、放送も南千歳(5:25)到着まで入りません。一方、座席車両に関しては、途中の駅での乗降が少なからずあるため、電気はついたままです。

青森を出て一時間半。車窓両側に住宅が見えます。まもなく道南随一の都市・函館に到着です。

五稜郭からはED79形の最後の頑張りを、スハネフ14-551から見届けました。

青森の遅れを取り戻すことができなかった「はまなす」は約15分遅れで函館に到着します。

本来なら20分ほど停車しますが、遅れを回復すべく急ピッチで機関車の交換作業が行われます。

1分ほどでED79形が外されます。11号車前方では札幌までを務めるDD51の重連が連結作業を始めていることでしょう。函館は行き止まり式の駅なので、機関車の付け替えを前後同時に行うことができるのです。

11号車まで来たところで発車ベルが鳴ってしまったので、青森に続いてここでも先頭を拝むことはできませんでした。
函館発車は1時25分。あっという間に2分遅れにまで縮まりました。ここまで見事に回復されると、むしろ遅れることを前提にダイヤが作成してあるような気も……

自由席車両に、すごい恰好で寝ている人がいました。よーく見ると腰が完全に浮いています。寝ているのになんと器用なバランス感覚。
函館を出ると、次は長万部(3:07着)まで止まりません。そろそろ寝ます……
朝起きると、そこはもう札幌でした。

定刻通り札幌に到着です。

先頭のDD51形はここでもホームの端ギリギリですが、柵にもたれかかる形で何とか写真に収めます。
時刻は午前6時を回ったばかり。札幌の駅はまだ暗がりに包まれていました。

客車の積もった雪が、道中の旅の厳しさを物語っていました。
やがて、「はまなす」は札幌運転所に向けて回送されていきました。
このまま家に戻るのも忍びないので、しばらく札幌駅を巡ることにしました。

5番線にいるのは、721系の快速「エアポート60号」。前回の改正で生まれた、石狩当別始発のエアポートです。

711系の赤い姿は、高架下によく合います。

10番線の外側にある側線に留置されたキハ183系。一時間もすれば、函館行の「北斗4号」となって札幌を旅立ちます。

改札を出ると、案の定運休が出ていました。岩手や青森で列車が遅れるほどの豪雪だったのですから、北の北海道ではさぞ猛吹雪だったことでしょう。

宗谷本線では一部運休が出ています。

とはいえ、留萌本線を除くと動いているのですから、やはり北海道の鉄道はタフです。

改札横にある、uシート(「エアポート」の指定席)の空席表示。『ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。お買い求めの販売店またはお近くの保守サービスセンタへ点検を依頼してください』という警告が中央に出ています。誰か早く直してあげてください。

改札の正面には、JR北海道のグリーン車に使われている座席が置いてあります。JR北海道ではグリーン車の更新工事を行っていて、その一環として座席の改良が行われています。ここは、それを実感してもらうためのブースです。
一枚撮ろうと思ったら、そこに座っていた若者二人がこちらにピースサインを差し出してきました。いや、取りたいのはお前らじゃなくてその座席なんだけども。
私は二人に踵を返すと、札幌市営地下鉄南北線の「さっぽろ」に向かいました。
以上、年末帰省2012~2013でした。
思い返すと、1月の3・4日はひたすら乗り続けていました。「はまなす」を最後に入れていなかったら、途中で鈍行旅に飽きていたと思います。
次の旅行記は、プレイバック2012として、3月の受験旅行・8月の日本縦断・11月の千葉、のいずれかを予定しています。お楽しみに!

ヘッドマーク。ハマナスは浜茄子(はまなす)の名の通り赤い花を咲かせます。
実は、今回旅するにあたって、「はまなす」の指定席を押さえてから本州へやってきました。年末年始ということもあり、座席を確保しておきたいという思いがあったからです。既にカーペットカーやドリームカーは満席だったので、取れた席は3号車4番C席という無難な場所です。
が、実際に乗ってみると、3号車はほぼ満席で、熱気がむんむん。取れていた席は発電機のほぼ真上。真下からエンジンの唸りが伝わってきて、とても寝れそうにありません。おまけに、隣の席にいるのは、座席からはみ出ている太ったおっさんでした。エンジンがなくて4人分の座席を占領できる10号車の自由席車両に逃げ込んだ判断は、今でも間違っていなかったと思います。あの吐き気すら覚える空間に比べれば、指定席料金510円の損失は大したことありません。

青森を出た「はまなす」は、津軽湾を右に見ながら北へと向かいます。
途中、蟹田までは単線の線路が続きます。駅を通過するたび、列車は左右に揺られます。車両と車両の間の間の踏み板に足を乗せていたら、駅を通過したのかものすごい横揺れに襲われ、足をひねりかけました。よく捻挫しなかった、と今でも思います。


蟹田を通過。ここから海峡線となり、線路は複線に変わります。「はまなす」はゆっくりと速度を上げ、青函トンネルを目指します。

~青函トンネル通過中~

一時間後、北海道側の出口・木古内に到着。やっと北海道の地に戻って来たぞ!


車内を回ってみると、カーペットカーもドリームカーも夢の世界に入っていました。夜間を走る「はまなす」では、寝台車とこの2両では、眠っている乗客に配慮して電気は消灯、放送も南千歳(5:25)到着まで入りません。一方、座席車両に関しては、途中の駅での乗降が少なからずあるため、電気はついたままです。

青森を出て一時間半。車窓両側に住宅が見えます。まもなく道南随一の都市・函館に到着です。

五稜郭からはED79形の最後の頑張りを、スハネフ14-551から見届けました。

青森の遅れを取り戻すことができなかった「はまなす」は約15分遅れで函館に到着します。

本来なら20分ほど停車しますが、遅れを回復すべく急ピッチで機関車の交換作業が行われます。

1分ほどでED79形が外されます。11号車前方では札幌までを務めるDD51の重連が連結作業を始めていることでしょう。函館は行き止まり式の駅なので、機関車の付け替えを前後同時に行うことができるのです。

11号車まで来たところで発車ベルが鳴ってしまったので、青森に続いてここでも先頭を拝むことはできませんでした。
函館発車は1時25分。あっという間に2分遅れにまで縮まりました。ここまで見事に回復されると、むしろ遅れることを前提にダイヤが作成してあるような気も……

自由席車両に、すごい恰好で寝ている人がいました。よーく見ると腰が完全に浮いています。寝ているのになんと器用なバランス感覚。
函館を出ると、次は長万部(3:07着)まで止まりません。そろそろ寝ます……
朝起きると、そこはもう札幌でした。

定刻通り札幌に到着です。

先頭のDD51形はここでもホームの端ギリギリですが、柵にもたれかかる形で何とか写真に収めます。
時刻は午前6時を回ったばかり。札幌の駅はまだ暗がりに包まれていました。

客車の積もった雪が、道中の旅の厳しさを物語っていました。
やがて、「はまなす」は札幌運転所に向けて回送されていきました。
このまま家に戻るのも忍びないので、しばらく札幌駅を巡ることにしました。

5番線にいるのは、721系の快速「エアポート60号」。前回の改正で生まれた、石狩当別始発のエアポートです。

711系の赤い姿は、高架下によく合います。

10番線の外側にある側線に留置されたキハ183系。一時間もすれば、函館行の「北斗4号」となって札幌を旅立ちます。

改札を出ると、案の定運休が出ていました。岩手や青森で列車が遅れるほどの豪雪だったのですから、北の北海道ではさぞ猛吹雪だったことでしょう。

宗谷本線では一部運休が出ています。

とはいえ、留萌本線を除くと動いているのですから、やはり北海道の鉄道はタフです。

改札横にある、uシート(「エアポート」の指定席)の空席表示。『ファンが正常に動作しません。このため、十分な性能が得られない場合があります。お買い求めの販売店またはお近くの保守サービスセンタへ点検を依頼してください』という警告が中央に出ています。誰か早く直してあげてください。

改札の正面には、JR北海道のグリーン車に使われている座席が置いてあります。JR北海道ではグリーン車の更新工事を行っていて、その一環として座席の改良が行われています。ここは、それを実感してもらうためのブースです。
一枚撮ろうと思ったら、そこに座っていた若者二人がこちらにピースサインを差し出してきました。いや、取りたいのはお前らじゃなくてその座席なんだけども。
私は二人に踵を返すと、札幌市営地下鉄南北線の「さっぽろ」に向かいました。
以上、年末帰省2012~2013でした。
思い返すと、1月の3・4日はひたすら乗り続けていました。「はまなす」を最後に入れていなかったら、途中で鈍行旅に飽きていたと思います。
次の旅行記は、プレイバック2012として、3月の受験旅行・8月の日本縦断・11月の千葉、のいずれかを予定しています。お楽しみに!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます