熊本地震があって何年になるのだろうか。あの地震の１年前に偶然、熊本を観光で
訪れていた。そして、当然、熊本城へも行った。屏風、天井画、などあまりにも
すごい出来だったので大感激した。そのような印象だった熊本城、一瞬にして
内装が崩れてしまったという。現在、完全に復帰して、多くの人達に満足感を
与えているだろう。震災復興の後は熊本を訪れていないが、元のようになったと
思っている。
中国、タクラマカン砂漠へ行った時に古代都市の遺跡に出会った。砂漠の中の
都市ということなので、このような都市が過去に存在したことに驚きを得ない。
砂岩で積み上げた建物の後はエジプトで見た古代遺跡とそっくりだった。今では
この地には人間が住むことはない。廃墟の理由は何だったのか。人間が生活する
うえで最も重要なのは水である。この水を得ることが難しくなったのではないか、
と考える。この地は水を得るには断崖になっている下の方に川が流れている。
この水を得ることが難しいために町は自然に廃墟になっていった。他にも理由が
あったかもしれない。交通の要所であったのが、その必要性を失った。或は、
戦乱に巻き込まれて戦いに敗れ、町は廃墟となった。
全世界、何処の教会にも絵画が飾られている。イタリアの教会などでは世界的に
有名な絵画もある。メキシコを旅行したときにも、ある教会には素晴らしい絵画が
飾られていた。この教会にははめ込みされた大型の絵画を見ることができた。
時間的にはゆっくりと鑑賞することができなかったが、ツアー旅行での訪問
だったので致し方ない。こういう素晴らしい絵画の干渉は個人旅行でないと
難しい。このような大形の壁にはめ込まれた絵画は海外への持ち出しは極めて
難しいだろう。
鶴岡市にはとても素晴らしい明治期の文化財がある。このような形で保存されて
いることに驚きを隠せない。何時もここに描いていることだが、文化財を残す
には多くの人力と金力が必要になる。ただ労力とお金をかけるだけでは文化財の
保護はできない。住民の協力が必要なのだ。住民が目に見えないところで力を
与えているからこそ文化財が保護されるのである。多くの人たちの力で立派な
文化財を見ることができるのは幸せそのものだ。
岳温泉に行った時に二本松城にも足を運んだ。ここは戊辰戦争の時に二本松
少年隊が活躍した所だ。近くには二本松神社もあり、今でも多くの人達が
訪れている。岳温泉も静かな所にありとてもいい温泉である。
