春宮のひとり言

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春宮のひとり言 964

2024-01-11 03:50:02 | 日記
謡の初稽古の日は、朝から、春宮にしては珍しく眩暈がして、ふらふらフワフワという感じでした。午後から初稽古に着ていこうとしていた着物の袂の長さと長襦袢の袂の長さ、タクシーで往復するだけだから…いい加減な化繊のウソつき襦袢で済まそうと考えていましたら、袂の長さが違うのに気が付きました。安直な事は、初稽古にしてはいけない…という事のようです。慌てて、長襦袢に半襟を縫いつけました。
ふらふらしながら、着替えて、戦前の錦紗の着物を臙脂グレーのような色に染め、元々の松の地模様が浮き上がった物に、金色のような艶のある無地の帯地に、春宮が、松重ねの刺繍をした物に濃いピンクの帯揚げと、道明さんの冠組の薄ピンクの帯締めをあわせて、本来なら初稽古は紋付を着て伺うべきところを『松重ね』という新年らしさで、誤魔化しました。こういう悪知恵がまわるのも、祖母・母・義母達の姿を見ていたお陰でしょう。『そんないい加減な事は教えていません』と、天のかなたから、叱る声が聞こえそうですが…。
暮れに取り寄せておいた紅白のくづ湯の箱を御年賀として持参、お世話になっている婆様には、お気を遣わせないようにバラの紅白のくづ湯を袋に入れラッピングが苦手なので新しいハンカチに包み持参致しました。
師は、新年ですが、ラフな格好でいらつしゃいましたが、新年の御挨拶は、さすが…と感じるくらいきちっとしていました。お辞儀の角度が、決まっているからでしょうか…。三日前までは、声が出いたのに、今日はかすれている…と、おっしゃっていました。先月も、かすれ声で病院に行き、コロナでもインフルエンザでもない…と言っていらしたので、喉にポリープでも出来ているのでは…と、心配になりました。持参したくづ湯は、喉に優しい物ですので、良かったかと思いました。
肝心の初稽古、泥縄練習もして行かず、ぶっつけ本番状態でしたが、習った所までは、師からstopがかからずに謡えました。『鶴亀』の残りの部分を、師と共に謡う事を二度繰り返し、何とか最後まで、たどり着きました。次回も、師の謡われるのについていく…を繰り返して、練習…と言われて終了致しました。御年賀に持参したくづ湯は、喉が弱っていらつしゃるので、喜んでいただけ、ホッと致しました。
成人の日、祝日ですので、タクシーを往復予約していましたが、以前のように成人の日だからといって、自宅から美容室の往復・会場行き等で混み合う事もなく、「暇」と運転手さんがおっしゃっていました。コロナ流行で、行動パターンも変わってしまったのでしょうか…。
春宮宅では、春宮夫か、稽古に出かけたら、「掃除をする!」と…春宮、期待されていない戦力外・腰が重い邪魔な物体はいない方がいいようです。腰が痛いのは、事実ですので、有難く感謝致します。綺麗になったところに、チャッカリ帰宅致しました😝