幻想郷野球雑技団

東方projectの二次創作物です。幻想郷で野球の監督に就任して指揮を奮う話。キャラの崩壊にご注意下さい

第94章「射命丸文という選手と紫安の采配論①」

2016-05-18 13:51:34 | 東方野球
文「とあるインタビュー読みましたけど私の評価低くないですか?」
紫安「そんなこといったっけ?」

「足のない文とか見ても仕方ない」
「文に無駄にコストを払うとチームが中途半端になる」
「走力が宝の持ち腐れ」
「(選手を評価する上で)守備と足は関係ないかな」
「幻想郷最速と言われてるけどそれがいま、生きてるかと言われてると微妙」
「(足を使えてない以上)※コスト9や10という意見には首を傾げる」

※コストとは東方BIG野球上の選手の給料の事。10段階+特別選手(コスト12)でコスト10は藍や雷鼓など野手としては第2グループの分布、10オーバーのレミリア、夢美などに次ぐ選手が
この給料になることが多い。8クラスは第3グループくらいの強さ

「(打力だけを考えて)ホームラン余り打てないのにコスト8は結構高い評価してると思うけど」
「(文の守備と走塁が)勝敗に関係あるかと聞かれればあんまりない」
「ちなみに私は6妥当だと思うのを我慢して8と言ってる」
「初心者目線。ホームランがないのは痛い」
「文は采配を難しくさせるからダメ」
「文のステータスは死にステ、(走力は守備は)無いも同然!なのである」
「あるのは打撃結果だけ」
「走者として衣玖の方が優秀」


文「この3日間で出た台詞です!なんですか!これは!打線組めますよ!」
紫安「どれが4番打てるかな?」
文「こう見えてもコスト10でも使用率高いし人気あるんですよ!」
紫安「じゃあ勝ってるの?」
文「うぐっ」
紫安「というか、どれみても文の評価下げてないじゃん」
文「下がってるじゃないですか!」
紫安「使いこなせる監督が居ないって言ってるだけで私のチームに来ればちゃんと10の価値あるよ」
文「確かに…宝の持ち腐れだの、特に采配を難しくさせるからダメなどが目立ちますね」
紫安「じゃあ解説していこっか」

紫安「では、「文に無駄にコストを払うとチームが中途半端になる」から」
文「はい、なんで私が無駄コストなんかに!」
紫安「では1番以外の打順を打った事ある?」
文「そりゃもう!打率も自信ありますから1・2・3番!4番だったり5・6番まで打てますよ」
紫安「もうダメだな」
文「えぇ…」
紫安「便利だから確かにそういう打順でも使える。でもそれで使うから結局コスト10までの価値はないですよ」
文「うぅ…。確かに1番の方が働きやすいです」
紫安「カードゲーム。ボードゲーム。色々あるけど、例えば将棋は強い棋士は必ず自分の戦法、定跡があるよね」
文「そうですね」
紫安「この手の多数の監督は戦略を持っていない
文「いやいやいや、他の監督だって色々考えて指揮してるんですよ?」
紫安「違う。そうじゃない、それは戦術であって戦略ではない」
文「戦術と戦略ってどう違うんですか?」
紫安「そもそも私はこの試合に勝ちたいでチームを組んでない」
文「実際には勝ってるじゃないですか」
紫安「144試合あるうちに、これだけ勝てれば良いなぁっていう構想はあった」
文「つまり数十試合は負けても良いと?」
紫安「えぇ、だから多少失敗しても采配を変えない。人によっては私を無能監督って言うでしょうし、実際に私も自分が無能だと思ってるので寝ててもいいかなと思いますよw」
文「全ての試合を勝ちに行ってる訳じゃないと?」
紫安「勝ちに行くけど、それは戦術なの。戦術では戦略には勝てないです」
文「どっかの魔王が言いそうな台詞ですね」
紫安「まず、シーズンでこれだけやれたらいいなぁで考えるから文は1番で置いてまぁ3割打ってくれれば御の字、そこで盗塁して144試合トータルで考えればあいつは守備も走塁も貢献してくれたなぁってなれば良い」
文「守備が走塁ならどこのチームでも貢献してますけど」
紫安「本当に?」
文「確かに…天地人の神子に比べれば全然走ってないですけど」
紫安「神子は良い例ですねw神子は戦略兵器と言って良いでしょう。試合に勝利する上で神子が中心となってチームを組み立てた」
文「それで成功しましたね」
紫安「強いカードでは勝てないと言ってるのは遊○王やってればわかるかも知れないけどいわゆる制限カード。壊れカードなんだけどこれを40枚組みこんで強いデッキは組めない」
文「そうですね、大体は壊れカードの能力で他のカードがブン回る感じです」
紫安「神子を一番塁に出すには当然1番打者。塁に出れるかは相手投手の運にも寄るから打率は考慮しない、そして神子が盗塁するのは【采配ではない】
文「神子が盗塁するのは采配ではない?」
紫安「何故ならその為にチームが作られているので、天地人にとって【盗塁させないが本当の采配である】
文「たまに采配で盗塁させない場合がある時があるのはどうしてでしょう?」
紫安「144試合を大局的に見れば、走らせた方が盗塁数は当然増える。しかし1試合単位で、この試合落とせない。という場合に盗塁を止めたり、あとは二死2塁など走ってもメリットが少ない、相手捕手が輝夜だの、そこで戦術が初めて生まれる。だから他のチームと考える事が逆になり、走らせないが采配で走らせるは監督が寝てるのと一緒」
文「ではこれが私のコストが高い理由とどう繋がって来るでしょう?」
紫安「戦術兵器に成り下がってしまうから」
文「打順がころころ変わったりですか?」
紫安「えぇ打力だけで考えれば他にも優秀な選択が出来るのに、結局そうなってしまえば前のランナーが居たり、次の打者がホームラン打てば結果として足は必要ないですから、文が先頭で塁に出て足が盗塁が実際に成功して。後続の打者が本塁打とは言わずにシングルや犠牲フライ打てるならナイスですね」
文「私は1番センターで使われないとダメってことですか?」
紫安「それだけじゃない、例えばフライP(2投げ投手の事)が多ければトータルで考えて文の守備力は生きてくる。というのも戦略と言えると思う」
文「守備が生かせてないってそういう事なんですね、ずっと出続けてるのになんでだろうと思ってましたよ」
紫安「そもそも「色々考えて指揮してる」って言うけど、それが全て良い方向に作用する訳ではない」
文「例えば?」
紫安「調子を落としたりするけど、1試合で勝とうとすると、本来の戦略を忘れてしまう。どの監督も開幕戦では持っていた構想が色んなイベントに左右されて考えてしまうから打順を下げたり。打ちたいと思ってしまうから打力のチームにしてしまったり対戦してて思うのが、どのチームも殆どが開幕戦が最強!あとは下降線である」
文「開幕戦苦手と言ってたけど関係はありますか?」
紫安「ありますよ、まだこの頃は戦略も持ってるしこっちは初見だからね。対抗策もすぐに用意できなかったり」
文「ずっと同じ采配なら対抗策を打たれたりしませんか?」
紫安「だから戦術が必要になってくる。これで大事なのは【戦略を忘れない事】
紫安「時々、戦略では実戦で良くない場合がある。例えば神子の盗塁で言えば1点負けてる終盤、1ヒットで同点の二死2塁から三盗だったり。戦略はチームの基本方針ではあるけど、チームが勝利する上で1試合1打席を見た場合に戦略よりも戦術の方が優れてる場合に静の采配から動の采配となり、盗塁をキャンセルする」
文「つまり基本方針がしっかりしているチームは強い。ということですか?」
紫安「戦略が優れてたら戦術ではなかなかひっくり返せないからね。申し訳ないけど、試合する前から勝敗が決まってしまってる殆どの要因である。
文「準備の時点でもう違うと」
紫安「そうですね、逆に戦略でも悪い例もありますけどね」
文「具体例と言えば」
紫安「特例ちゃん」※フルイニング規定に登録したお燐のこと
紫安「1人の選手を使い続けるという事は、1試合ではなく1シーズン単位で考えますからこれは戦略に該当する訳です。」
文「なるほど」
紫安「1人を使い続けるということは長い目で見れば、必ず一番試合に出続ける訳ですから。一番能力が発揮される回数が多い訳です」
文「それは当然ですね」
紫安「その選手が仮にコストをケチってお燐で我慢したとしたら?」
文「確かに強くなさそうです」
紫安「私の基本方針はお燐が中心です。と言ってしまえばそれはもうお察し下さいになる。よく選手相性なんて言われるけど、戦略が間違ってるチームの選手は活躍しないね。ちぐはぐだからだろうか?」
文「一番使われる選手が弱いなら勝率が下がるのも納得ですね」
紫安「実は、ケチらなければ文を特例にする発想もあったらしいです」
文「わ…私が特例ちゃんに?」
紫安「1番使うカードは一番強い方がチームが強いですから、本来であれば文にすべきだった。それを実行されないという事は文にコスト10の力は無かったことの証左になる訳です。コスト10は高いと、でも本来は一番使われるカードは強い方が平均的なカードの強さも当然あがりますから、特例で1番センターで使われていれば。運命は変わっていたでしょう」
文「次のシーズンからは呼ばれるようになりました」
紫安「まぁわかってるんでしょう。前のチームより成績残すんじゃないですかね?」
文「それは楽しみです」
紫安「ただ、文は戦略として使わないと戦術で使ってるチームは必ず戦略を殺す存在に成り得る。戦術は戦略には勝てないから、1打席1イニング1試合なら良いけどそれを144試合続けたら絶対に戦略の方が勝つ」
文「戦術が戦略を殺す時はどういった時でしょう?」

紫安「記憶に残ってる最近の試合を動画で拾ってきました。」https://www.youtube.com/watch?v=-ThNvIxO7Y4
文「16年5月13日の巨人対ヤクルト戦。最後に坂本が逆転サヨナラを打ちましたね」
紫安「ではその12回裏、ヤクルト3連勝まであとアウトカウント1つ」
文「ヤクルトの勝ち寸前で長野が2塁打打ちました」
紫安「そして次に大田が打席に」
文「それを歩かせせて逆転のランナーとして大田が出ました。やっぱりこの四球が行けなかったんですよね?」
紫安「そうですね」
文「つまり戦略としてオンドルセクが大田と勝負してれば、次は坂本で危険ですから、かなりの確率で大田を抑えたので厳しいとこを戦術で攻めたから戦略を殺してしまった」
紫安「結構惜しいけど、もっと大局的に見ようか」
文「大局的にですか?」
紫安「そもそもヤクルトは勝つ必要があったか?」
文「そりゃ勝った方が良いじゃないですか」
紫安「では、この動画ではないけど、先発投手は菅野でした」
文「菅野今シーズン凄いですよね」
紫安「では試合前に対菅野で考えて試合前に考えて引分なら充分と思いませんか?
文「そりゃもう、勝てればラッキーくらいで思いますよ」
紫安「それがこの試合思いがけないエラーが走塁ミスでまさかの延長戦。そして更に延長戦でも田原のミスで1点勝ち越した」
文「それなら普通は勝ちに行きたくなりますよ」
紫安「そう、そして外野の前進守備を取った」
文「この外野前進が勝敗に影響するんですか?」
紫安「大田ってパワーあるって思うじゃないですか、それで外野前進なんかされたら投げにくいですよ」
文「それがあの四球に繋がった!?」
紫安「勿論四球には一発で逆転サヨナラという条件が出来たのもありますけどね、明らかに配球が長打警戒にゴロを打たせようという配球になった、その前3人はストライクばっか入ってたのに」
紫安「一発なら仕方ないけど、外野があそこまで前に出て来られたらね。通常守備あるいは外野が大田の長打警戒をしてれば、普通にヤクルトが勝ってたと思います」
文「外野の頭を越されたらって思うとボールが先行するし、ボールが先行しては、やはりストライクは投げにくい」
紫安「黙って戦略としてオンドルセクに任せておけば良いのに、そうやって戦術で自らの首を絞めていくから結果として大田を歩かせて、一番当たってる坂本と勝負して逆転サヨナラという訳ですね。引分でもOKならヤクルトの勝ちでした」
文「ヤクルトは外野前進したのは何故だと思いますか?」
紫安「それは5位だからですね。仮に首位で引分でも優勝だったら前進なんてしませんよ。そうすれば、大田には初球は本塁打警戒でボールから入ったとしても2ボール2ストライクくらいにまとめて最後は変化球でクルッよ」
文「大田の扱いが酷い()」
紫安「もちろんオンドルセクの実力も込みですよ、このように順位が低いチームは投手成績が悪くなるのは、必ずしも調子だけではない。弱いチームは自分の戦い方を忘れて勝手に負けて行きますから、動けば良いってものではないかなと思います」
文「なるほど」
紫安「気が向いたら次書くかも」