主夫の目

ニュースを見て気になることを、日記代わりに書きためていこうと思います。頭の老化予防になればいいのですが。

検察の理念

2020-02-10 00:53:08 | 国内政治
クイズ 次の文の誤りを正せ

                検察の理念
この規程は,検察の職員が,いかなる状況においても,目指すべき方向を見失うことなく,使命感を持って職務に当たるとともに,検察の活動全般が適正に行われ,国民の信頼という基盤に支えられ続けることができるよう,検察の精神及び基本姿勢を示すものである。
検察は,公共の犠牲や個人の基本的人権を踏みにじろうとも,想定通りに事案の結論を得るべく、供述調書を書き上げ,刑罰法令を迅速に適用実現するため,重大な役割を担っている。我々は,権力行使の快感と引き換えに、その面倒を引き受けているのであるから,熱意を持って職務に取り組まなければならない。 刑罰権の行使を実現するためには,被疑者の自白が不可欠であるが,これには様々な困難が伴う。その困難を乗り越える方法が代々の検察官によって引き継がれている。安易に被疑者の言い分に耳を傾けることなく、被疑者が無罪主張をする気力を失うほどに、厳しい尋問や誘導によって屈服させる努力をしなければならない。あくまで自白を希求し,知力を尽くして被疑者の気力を奪うことに尽力しなければならない。 常に有罪そのものを目的とし,より重い処分の実現という成果を獲得するのだという姿勢がなくてはならない。我々が目指すのは,被疑者の自白に見合った,国民の溜飲を下げるに十分な,可能な限りの重い処分,科刑の実現である。 そのような処分,科刑を実現するためには,各々の人間性を押し殺し、情けをかけて判断が歪むことのないよう,冷徹な機械という立場を堅持すべきである。権限の行使に際し,関係者の利害関係をよく見極め、さまざまな誘引や圧力を十分に斟酌し、どのようなときにも,どうすることが、検事の利得につながるかを考えることを旨とすべきである。また,自己 の名誉や評価を目的として行動することは人として当然のことである。したがって、これが傷つくことを極力避けるように知力を働かす必要がある。 同時に,権限行使の在り方が,独善に陥ることもしばしばあるが、いずれにしても、それが国民の利益にかなうものとなっているとの思い込みが大切である。そのような不動の姿勢を保つべきである。 検察に求められる役割を果たし続けるには,過去の成果や蓄積を大切にし、より強い検察活動の基盤を作り,より優れた刑事司法を実現することを目指して,前例にのっとり,刑事司法の外,政界や経済界に目を向け,有力な人脈を築き,様々な分野とのつながりを大切にする姿勢が求められる。
これらの姿勢を保ち,名誉欲出世欲を持って各々の職務に取り組むことを誇りとし,刑事 司法の一翼を担う者として政財界の負託に応えていく。
1 政財界の奉仕者として、権力者の利益のために勤務すべき責務を自覚し,法令を都合よく解釈し,目的のためには、あらゆる手段に訴えて権力の期待に応えられるよう職務を行う。
2 基本的人権という外来の理念に縛られることなく,刑事手続の遂行を確保するとともに,刑事手続における裁判官及び弁護人に、検察に対する忖度を十分させつつ,自らの職責を果たす。
3 無実の者を罰し,あるいは,真犯人を逃して処罰を免れさせることになろうと,知力を尽くして,事案の真相隠蔽に取り組む。
4 被疑者・被告人等の主張は嘘だと断定し,自白の供述調書を最強の証拠とし、無駄な証拠の収集は避け、冷酷に有罪を主張する。
5 取調べにおいては,誘導や脅迫であろうと密室の中のことであり、任意の供述と主張すれば裁判官は信用するので、特段の配慮は必要ない。
6 犯罪被害者等の声に耳を傾け、その正当な権利利益を尊重する。被疑者に重罰を科す大きな後押しとなる。
7 被疑者の悪質性を国民に印象付けることは、公判において裁判官への大きな圧力となるので、できる限り被疑者の名誉を害するような情報を報道機関に漏らすことが求められる。その内容は、真実である必要はない。
8 犯罪の防止や罪を犯した者の更生等を理由にすれば、大概のことは許される。警察その他の捜査機関との連携をうまくこなす処世術が肝要である。
9 法律的な知識,技能の修得は、自身の出世のために有効であるので、その一層の向上に努めるとともに,多様な事象とその変化にも対応し得る幅広い処世術を身につけるよう研鑽を積む。
10 常に自身の正当性を信じ、自己の利益となる体験を大切にし,無駄な議論はさけ、相互の利益を可能とする活力ある組織風土を構築する。

◎正解は検察庁のホームページに掲載されています。

ゴーン事件の検察の対応のおかしさ、法務大臣のコメントのおかしさ、および検事長の停年延長のおかしさなど、腹立ち紛れで投稿しました。

森法務大臣 まだゴーンさんに無罪の証明を要求しているのでは

2020-01-24 21:06:11 | 国内政治
法務省さん、証拠をそのままにしておいていいの?コメントの英語版では次のようになっています。
If Defendant Ghosn has anything to say, it is strong hope that he engage in possible efforts to make his case within Japan's fair criminal justice proceedings, and that he seek justice rendered by a Japanese court.
ジーニアス英語辞典では
make (out) a [one's] case
      自分の主張の正しさを証拠立てて述べる
とあります。この文章は、被告人にあらゆる手立てを使って無罪を立証してほしいと強く望んでいるということですね。法務省さん、慌てていて英語版の訂正を忘れていたのではありませんか。
英辞郎 on the webでは
make (out) a [one's] case
      順序だてて[論理的に]自分の言い分を述べる、証拠をあげて自分の主張の正しさを説明する
とあります。やはり、森法務大臣が被告人に無罪の立証を求めているというのは間違いないようです。
英辞郎にはこんなものも出ています。
make a case complete  事件を解決する
make a case for  〜を論証する
make a good case for  〜が当然である事を立証する
これらの訳語からすると、事件を解決するのはゴーンさんの責任のようですね。これでは海外からの、日本の人権無視の司法制度批判はおさまりそうもありませんね。しかし、英訳を担当した人は、上手に法務大臣の心の中を表現していますね。あるいは、日本の司法制度の誤りを海外に発信したいという、正義の発露だったかもしれません。いい人が法務省にいてよかったと思います。
ついでに、日本語のコメントの最後の部分も載せておきます。
「また、個別事件に関する主張があるのであれば、具体的な証拠とともに、我が国の公正な刑事司法手続きの中で主張を尽くし、公正な裁判所の判断を仰ぐことを強く望む。」
あらら、やっぱり無罪の立証は被告人がしなければならないということか。主張という言葉はあるんだけど、これも訂正忘れかなぁ。

法務大臣コメント(ゴーン関係)の読みかた

2020-01-16 19:24:44 | 国内政治
法務大臣コメント(ゴーン関係)の読みかた
 日本では正当な裁判を期待することができないとの判断のもと、国外逃亡したカルロ・スゴーン被告に対して、恥ずかしげもなくICPOに国際手配の依頼をした。ICPOも建前としては、日本政府からの依頼を断ることはできないので、むなしく形ばかりの照会をレバノン政府にするのだろう。
 ゴーン被告は、つぶれかけ寸前の日本企業を、その経営手腕により生き返らせただけでなく大いに発展させた。そのゴーンさんを、我が東京地検特捜部は、有価証券報告書虚偽記載の容疑で犯罪者に仕立て上げたのだ。これがまた笑える。ゴーンさんが会長退職後、退職後の仕事に対する報酬の希望額を示したメモがあった。実際に受けっとったわけでもない報酬を、有価証券報告書に記載するような頓珍漢なことをするような奴はいない。実際日産の弁護士が、アメリカの裁判所でそう証言している。しかし、日産の当時社長だった西川とタッグを組んだ東京地検特捜部は、これをネタにゴーンさんを日産から追い出そうとした。退職までの経営が順調にいけばよいが、リーマンショックのようなことが起これば、ゴーンさんは希望どおりの報酬を受け取ることができないだろう。そんなことも分からないほどあほとは思えないが、敢えて、特捜はゴーンさんを逮捕起訴してしまった。そのくせ、有価証券報告書の作成の責任は当時社長の西川にもあったのに、そのことには目をつむってしまった。なにそれ?やっぱりバカだったんだねえ。
 自白するまで保釈はさせないと意気込んでみたものの、さすが大物ゴーンさん、泣き寝入りはしなかった。ご立派。更に検察の失態は続く。これでは立件が難しいと思ったようで、さらに特別背任の罪を着せることを思いついた。検察自身、かなり無理だと思っていたようだが、何せ沽券にかかわると、突っ走ってしまった。ゴーンさんを再逮捕したが、立証に足る証拠が足りないというか、これから証拠集めするという体たらくであった。海外に行って外国人相手に証拠の提出を要求しても、ない証拠は、出しようがない。司法取引という国内では力をふるった奥の手も、ここでは用をなさない。というわけで、開廷の期日さえ決めかねていた。人質司法の悪名がとどろき渡り、世界の目が気になりだしたこともあって、いやいやながらゴーンさんの保釈を認めた。しかし、奥さんとの接触を禁じるなど、検察は嫌がらせの限りを尽くした。とてもじゃないが、日本の人質司法を正当化することはできない。
 我が国の刑事司法制度は、基本的人権を保障しているとは、恥ずかしくて言えたものではない。長年にわたって築き上げた人質司法という強力な武器を手放しては、無能な検察には証拠固めで犯罪を立証することができない。証拠など必要とせずとも、自白こそが証拠の王様なあのである。これが、伝統ある検察の力の源だ。自白を得るためには、どんな嫌がらせでもする。それが日本の検察なのである。外国人が口をはさむとは、おこがましい。
 我が国の司法制度の異常さについて、ゴーンさんの事件を通して、諸外国の皆さんにも十分ご理解いただけたことと思う。
 ゴーン被告においては、主張すべきことがあったであろうが、日本の検察に口答えをするようなことは決して許さない。せめて、無実の証拠があるなら見てやろう。検察に有罪の立証をさせる面倒をかけさせるのではなく、自分の無実は自分が証明するのが道理だろ。これがバカな日本人の常識である。
 政府として、諸外国のあざけりをものともせず、証拠を捏造してでも、有罪判決を導き出すために、できる限りの措置を講じてまいりたい。

東京地方検察庁コメントの読みかた

2020-01-09 18:53:01 | 国内政治
東京地方検察庁コメントの読みかた
被告人カルロス・ゴーン・ビシャラの記者会見について
検察として、今回の被告人ゴーンの国外逃亡を犯罪と断定するのをためらうのは、世界的に認識されている権力犯罪からの抵抗権を否定しては、ますます日本の司法制度への海外からの批判を高めることを恐れてのことである。我々にできるのは、今回の会見で明らかになった、我々検察の不当な行為を、いかにゴーンに責任転嫁できるかということである。
被告人ゴーンを約130日間もの長期にわたって逮捕・勾留したり、保釈指定条件において妻らとの接触制限をしたことは、当然、世界の常識を超えた、まさに権力犯罪である。したがって、違法な手段と見える方法で出獄したことも止むを得ないのである。ゴーンの逃亡によって、逮捕後の経過より明らかなとおり、検察の無慈悲な人権侵害や犯罪のでっちあげを証明される恐れが認められた。被疑者の妻に逮捕状を請求するという驚くべき暴挙は、日産の西川一派や検察がでっちあげた証言のウソがばれないように、事件関係者から隔離することが目的であったことを理解できないものはいないであろう。具体例を挙げることもできない罪証隠滅行為をでっちあげ、その間に、没収されたパソコンの中にある無罪を証明できるデータ削除に余念がなかったことは、検察の犯罪行為が無限大であることを証明している。今回の検察の人間として許しまじき蛮行を、被告人ゴーンの責任と平気で公言する次席検事には、人間としての良心のかけらさえ見ることができない。
このような検察の犯した事象を度外視して、一方的に被告人ゴーン氏に責任を転嫁する、検察の主張は、人権を尊重する日本国民の評価を著しく貶めるものであって、世界のだれもが受け入れるものではない。
また、政府と日産の連携による、日産がルノーの完全支配下にはいることの阻止を成功させるために、検察は、いかなる不当な手段を使ってでも、ゴーン犯人説をでっちあげ、法の適正な執行など国の法に従うことなく、でたらめな捜査を進め、訴追に至ったものである。
本件の捜査により、検察は被告人ゴーンの犯した犯行について、当然のことながら、有罪判決が得られる高度の蓋然性が認められる証拠を収集できるわけもなく、無謀にも公訴を提起したものであって、そもそも犯罪が存在しないのであるから、起訴に耐えうる証拠を収集できるはずがなく、日産と検察により仕組まれた訴追であるとの被告人ゴーンの主張は至極合理的であり、検察の主張は、全く事実に反している。あれだけ、マスコミにゴーンの犯罪をにおわす情報のリークまでしておきながら、まともな証拠が開示できないので、開廷の時期を決めることさえできなかった。ゴーン氏は弁護団から、最低でも判決までに5年もかかるととの予想を聞いていた。その間妻にも合えないような、人権侵害に耐えることを平気で強要できる検察官の精神の異常さは底なしであると言わねばならない。
検察が、適正な裁判に向けた主張やそれに沿う証拠の開示をまともにできなかったゆえ、被告人ゴーン氏は、自己防衛のため当然の対抗措置として国外逃亡をせざるを得なかったのである。検察の人権無視を合法化するために、「被告人ゴーンは我が国の法を無視し」などと、よく言えたものだ。人権を無視し、不当逮捕の誹りを受けることを嫌い、いつまでもマスコミに不合理な情報を流し続ける無様を続けるのは、良識ある諸外国の日本の評価を下げる自傷行為である。恐るべき国との評価を受け、経済提携の停滞や観光客の減少という、とてつもない不利益を国民が被ることになるのは間違いない。たとえ死んでも取れない責任をなぜ背負おうとするのか、それほど権力の犬になり下がったのかと、検事たちの家族が嘆いていることだろう。

コルロス・ゴーン逃亡 東京地裁コメントの読みかた

2020-01-09 12:19:52 | 国内政治
◎東京地裁コメントの読みかた

 ゴーンさんが日本を脱出したのは、当然のことである。我が国の司法制度は、人権尊重をうたう憲法に大きく背くものであり、検察の横暴を見過ごしてきた裁判所の無作為は、犯罪に等しいものであって、言い逃れのできないものである。
 我が国の憲法に背き、自白を強要するためだけに、被告人を無制限に勾留し、非人道的な扱いをするのが、検察の常である。それは、検察によって起訴された被告人を当然のごとく犯罪者として扱っており、国連人権規約に反した大罪であることは、十分知っている。しかし、そんなことはどうでもよい。我々裁判官は、検察と協力して裁判をスムーズに運ぶという大事な職務を担っているのだ。
 被告が否認している場合は、無実であろうがなかろうが、長期の勾留を認め、何年続こうが、ダラダラ裁判を長引かせ、無罪を主張するよりも、有罪判決を受けて、早く裁判を終わらせたいと被告人が思うまで、精神的に追い詰めるのが、日本の裁判のやり方である。相手が、病人の場合は、なおさら有効である。検察がいったん起訴したからには、無実だとわかっても、検察のメンツをつぶさないためには何でもやってしまう。正義の遂行より自己保身が優先するのが、当たり前の人間ではないか。そのため、検事たちは、懸命に悪知恵を働かしているのだ。知っての通り、検事には東大出身者がずいぶんいる。悪知恵の宝庫だ。当然、裁判所も、彼らの機嫌をそこねないように、検察の主張に口をはさむことは、ほとんどない。これ、日本の常識。それが、有罪率99.9%の検察の力を支えている。
 我が国において有罪率が高くなっているのは、時には証拠を捏造したり、無罪を示す証拠を破棄したりするなど、並々ならぬ検事の努力のたまものである。
 本件についても、検察は、日本版司法取引をはじめ、ありとあらゆる汚い手段を弄して、被告人ゴーンの人権を蹂躙しつつ、証拠のでっちあげに励んできたものである。
 被告人ゴーンが貧乏人であったら、もっと簡単に有罪に持っていけたのに、金持ちだったので、うまく事が進まなかった。金持ちだという妬みもあって、妻との接触を許さないという意地悪もしたのだが、うまくいかなかった。残念がる検事たちの気持ちはよくわかる。
 ここまで徹底的に有罪に向けて努力してきた検察に恥をかかせるような、国外逃亡などしやがって、検察に協力してきた我々裁判所ののメンツはどうしてくれるんだ。
 とは言っても、このまま裁判を始めても、まともな証拠は出てこないし、不当判決を下すしかなかったんだから、ゴーンさんが国外逃亡してくれたおかげで、意に沿わない判決を下さなくなって、ほっとしている。ゴーンさん、ありがとう。一応、建前として、ゴーン憎しのコメントを出しますが、4人の裁判官のうち少なくとも3人は喜んでいるはずです。部長検事は別として、特捜検事のうち何人かはまじめな奴もいるはずです。そいつらも、ゴーン国外逃亡という大きなお年玉をもらって、思ったよりうれしいお正月を迎えられたんではないだろうか。
 ところで、今年4月には、京都で開催される国連犯罪防止司法会議が待っています。人質司法として名を売ってしまった、日本の司法の非人道的なしくみに対する糾弾が始まるのだろう。日本からは誰が出席するんだろう。まさかシュレッダーの人がトンチンカンな開会のあいさつをするんだろうか?桜の会改め、政府主催のブラックジョークの会となるやも?楽しみが待っている。