志村康太です、こんにちは。
まだまだ暑い日が続く一方で秋が待ち遠しいですね。
秋といえば、収穫の季節。
昔から、日本では、あちこちで、収穫を祝い感謝する「秋祭り」が行われてきました。
そして、秋祭りには特別の「ごちそう」がつきものでした。
今回は、そんな秋祭りのごちそうを、志村康太がいくつかピックアップしてみました。
志村康太の秋のごちそう①芋煮
山形県や宮城県を中心に、秋に河原で行われる「芋煮会」。
現在では、大きなイベントであったり、仲間との懇親の場であったりしますが、元来は農家における収穫祭の意味合いが大きく、秋祭りの1つと考えることができます。
そこで食べられる「芋煮」も、もちろん秋祭りのごちそうになります。
ちょうど収穫期を迎える里芋をその他の具材と合わせて、味噌または醤油で鍋で煮込んで食べるもの。
現在では、具材についてはいろいろバラエティがあるようですが、江戸時代の元祖芋煮の具材は、里芋と棒鱈だったという説があります。
味噌派と醤油派の間での論争も有名ですね。
なぜか四国の愛媛県でも、このような形で芋煮を食べる風習があり、「いもたき」とも呼ばれます。
四国の他の3県では、このような風習はなく、なぜ愛媛だけなのか、不思議ですね。
志村康太の秋のごちそう②柿の葉ずし
志村康太が次にオススメするのは、「柿の葉ずし」です。
石川県の加賀市周辺での、秋祭りのごちそうです。
「柿の葉ずし」と聞くと、奈良県のものが有名ですが、そちらは「携行食」の意味合いが強いもので、そのため柿の葉で包まれています。
一方、加賀市の柿の葉ずしは、携行するものではないので、広げた柿の葉の上にお寿司が「乗っている」状態になっています。
今でも地方に行くと、どの家にも、庭木として柿が植えられています。
あちこちのお寿司で柿の葉が利用されていたのには理由があります。
柿の葉に、抗菌作用のあるポリフェノールが含まれていることが、経験的に知られていたこと挙げられます。
他には入手が容易であったことも関係ありそうです。
志村康太の秋のごちそう③かしわのすき焼き
次に志村康太が紹介するのは「かしわのすき焼き」です。
奈良県では、10月中旬に、菅原道真公(天神さま)の冥福を祈る秋祭りが天満宮で行われますが、その時のごちそうです。
「かしわ」とは関西地方で鶏肉のことで、かしわのすき焼きとは、その名のとおり、牛肉のかわりに鶏肉を使ったすき焼きとなります。
天神さまの守護物が牛であるので、牛肉のかわりに鶏肉を使うこととなったものです。
志村康太のまとめ
秋祭りの時だけ特別に食べられてきたごちそう。
今となっては、いつでも食べられるものばかりなので、ありがたみも薄れているかと思います。
その由来を思い出し、自然に感謝しながら、味わってみるのも良いのではないでしょうか。
以上、志村康太でした。
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