篠崎博見ミュージアム

篠崎博見作品ギャラリー、受賞歴、活動歴は「カテゴリー」から!

こんなの読んでます

2013-07-16 23:45:10 | アート・文化
あまり読書をしない私であるが、ネットでよく読んでいるのが「ナショナルジオグラフィック」と「東洋経済オンライン」
ちょっと前に読んだ「東洋経済オンライン」の記事に「世界から「特別扱い」される人が育つ仕組み」というのがあった。

スタンフォードの研究室につとめる著者によると、アメリカには実によくできた「褒める」仕組みがあるようである。

この記事を読んで、改めて自分が褒められてここまできたことに気づいた。
私が初めてオフィシャルに褒められたのは27歳のときの初受賞だろう。
私はこのとき、この公募展が賞を与える理由を聞いて感動した。

賞を与える理由は、多少若くて荒削りでも、賞を与えることにより、そこからさらに飛躍する人がいるからだというのだ。
そのため、この公募展では、賞を多めに出しているというのである。
この考え方には賛否あろうが、私は、この「褒め」のおかげで自信がもてたし、初受賞の2年後には知事賞もいただいた。
「私は褒められてのびるタイプです」という人も多いが、私は間違いなくこのタイプのようだ。

そう思うと「褒める」システムがある芸術の世界は、すばらしいシステムを持っていると言えるだろう。
しかも、「褒められる」ためにしのぎを削り、勝ち抜いてこそ褒められるのだから、褒められたときの気分は最高である。

これは、アメリカの大学でも同じようで、褒められるためには褒められるだけの事をしなければならないのだ。
私も、かつては研究者を目指していたのでわかるのだが、確かに日本の大学は褒める仕組みに乏しいかもしれない。

でも、褒められるにしても、褒められ方はいろいろで、自分にとって特別な人に褒められるのもまたこの上ない喜びである。

私は、プー太郎だったころ、大学時代の美術部の恩師の絵画教室に通っていた。
まだ、賞なんて取ったこともなければ、入選だって滅多になかった頃である。
この師匠は、学生の作品をみるとすぐに「うん、いいね」と言うのだが、それが上の空であることは美術部員一同、みなわかっていた。
これにかんしては、ある飲み会の席で師匠自ら真意を語ってくれた。
それは、どんな絵でも、それぞれが一生懸命描いて仕上げてきたのだから、それに対する「いいね」なのだという。

その話を聞いて以来、私は本心の「いいね」をいつか引き出したいと思っていた。
そして、その日は思いがけない時にきた。
その絵画教室でクロッキーをやることになり、モデルさんのクロッキーをやっていると、
突然、「お!うまいなぁ!」と師匠に言われたのである。
あまりに突然だったので、私も「そうですか?」と聞き返したのであるが、
「うん、いいよ。うまいよ」と言っていただいたのである。
あの時の感動は今でも忘れられない。

褒めるシステム最高!!

そこで提案。

ネット選挙解禁で投票率が伸びるのかが昨今の話題であるが、そんなに投票に行ってほしければ、褒めればいいのだ。
みんなが大好きなポイントカードを作って、投票に行く度にポイントがたまり、ポイントに応じて「有権者初段」とか「名誉有権者」とか「有権者ファンタジスタ」とか肩書きを授けるのだ。
しかも履歴書に書く欄があると効果てきめんだぞ。
私には、ネット選挙程度で投票率がのびるとも思えないし、ただ投票率が高ければいいと言うわけでもないだろうと思うけが、そんなに「数字」が欲しいならもっと泥臭くやればいい。
投票所に行くとアイドルのサインがもらえるとかね!
でも、そんなことで投票率が上がっても、タレント議員天国になるだけかもしれないけどね。

まぁ、そんな事はさておき、私はもっと褒められたいから、もっと絵をがんばるのである。





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