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突然!塾コラム(2)

2016-07-14 14:18:13 | 塾コラム
自習室

 「自習室完備」と銘打っている塾を見かけることがあると思います。授業以外の時間も自習室を解放して提供すという、とても素晴らしいシステムです。そして、そこを活用しようと考える親も少なくないでしょう。
 受験生だというのにちっとも勉強しない!気が付くとマンガを読んだり、ゲームをしたり、テレビを見たり!と嘆いているお母さんがごまんといます。そしてこう思うのです。
「そうだ、学校帰りに塾の自習室に通わせよう。そうすれば、勉強道具以外何もないから少しは勉強するようになるでしょう」
 その結果はどうなるか。答は簡単です。

 勉強道具以外何もない=何もしない
 
 そもそも勉強する癖がない人が、突然勉強をするようになるわけがないのです。さすがに親に強制的に自習室に放り込まれれば、最初くらいは頑張ります。最初の15~20分くらいは単語をおぼえようとします。しかし、いつの間にかボーッと考え事をしていたり、シャーペンを分解したり、爪をいじったり。それが15分くらい続くと、今度は暇つぶしにあきてきて社会の教科書をひらいてみたり。でも気が付くとまたボーッと考え事をしたり、教科書に落書きしたり。
 冷静に考えてみれば当然の状況です。もし、野球に興味もなければやったこともない人を、バットとグローブとボールしかない部屋に閉じこめて「今日から野球の練習をしなさい!」と言ったらどうなるでしょう。突然練習プログラムを立てて、練習を始めるなんて考えられません。むしろ、突然そんなことが出来るようになる方が不気味です。素振りくらいなら少しはするかもしれませんが、ほぼ何も出来ずに時間が過ぎるでしょう。なんせ経験がないのですから。
 話がそれましたが、こうして時間が過ぎていくのが、勉強をしない生徒の自習室の様子です。さらに悪いことに、自習室に缶詰になっていたことで疲れはててしまい一日が終わります。
 最悪なのは、5時から7時まで自習室にこもって、7時から塾の授業というパターン。勉強する習慣の備わっていない子は、自習室で力尽きているので、このあとの惨状はいうまでもありません。
 5時から9時半まで塾にいた!と喜んでいるのは親だけです。それなら、自習室なんかに放り込まないで塾の授業の時だけ塾に行かせた方が意味があるでしょう。
 さすがに、入試の差し迫った受験生なら誰でも真剣に勉強しますが、普段から自習室を有効に活用できるのは、自主勉の習慣が身についている人なのです。
 
 
 

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