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突然!塾コラム(3)

2016-07-14 14:16:38 | 塾コラム
合格実績

 塾の広告に載っている合格実績に、いくつか問題点があるのは有名な話です。最近は、その事を知っている人が増えてきたので「良心的」な合格実績を載せる塾が多くなってきたようです。
 合格実績の問題点についてご存知でない方のために、どのような合格実績の載せ方があるかを紹介します。

・夏期講習しか来たことがない生徒を合格実績に入れる
・1年生の時だけ通っていて、その後やめてしまった生徒も合格実績に入れる
・その塾で模試を受けただけの生徒を合格実績にいれる

などです。最近はここまでひどい方法で合格実績をだしているところは減ったようですが、今回お話ししたいのはこの事ではありません。

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合格実績なんてあてにならない

 ほぼ、塾の広告には合格実績が載っています。もちろん嘘は付いていないと信じます。しかし、中学生の塾事情を考えてみると、合格実績があてにならない事が見えてきます。それは、今この時代、塾に通わない中学生はほとんどいない、という事が関係しています。
 それぞれの地域で、NO.1やNO.2の高校に何人合格したかをどどーんと載せた広告はよく見ますが、トップの高校に合格者を出したからすごいのでしょうか。そもそも、中学生のほとんどはどこかの塾に通っているので、トップ校に当然受かるような子も塾に通っているのです。
 そもそも、塾に入った時点でトップの成績で、そのままトップの高校に合格するのと、中3春に偏差値50の高校にかすりもしなかった生徒を、偏差値55の高校にトップで合格させたとしたら、どちらが優れているでしょうか。
 なかには、塾なんか通わなくてもトップの進学校に自力で受かるくらいの実力を持っている人もいます。しかし、それほどの実力があっても、本人や親からすると、皆が塾に通っているのに自分だけ通わないのは不安なのだと言います。つまり、最初からトップ校に合格する力のある人がトップ校にうかっているだけ、というのもあるということです。
 さらに、中3春にNO.1の高校に合格間違いなしのポジションにいた生徒が、入試までに成績が下がってしまい、ランクを下げてNO.2の高校に合格したとします。しかし、合格実績としてはトップから2番目の高校に合格させているのだから良さそうに見えてしまいます。
 広告の合格実績は、無視しろとはいいませんが、参考程度にとどめておくのが理想だと思います。

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