篠崎博見ミュージアム

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むしろ健全な気がします

2018-06-10 22:51:29 | アート・文化
最近は、モデルチェンジのスパンの長い車が増えている。
事情はいろいろ想像できるが、むしろ健全な気がする。

商品でも言葉でも文化でも、流行は基本的に使い捨て。
情報までも使い捨て。
これは世間の息抜きのようなもので必要なのかもしれない。
しかし、工業製品はもう少し長持ちする製品を多く出してもらいたいものである。
長持ちというのは、壊れないというだけではなく、使い続けられるとか、飽きないとかいう意味も含めて。

そもそも、良いものや、製品として完成度の高いものは長く使えるのだ。
あとは消費者の理性。
新しくてより良いものが出たとしても、その「より良い」の多くはかりそめだ。
このかりそめな物に翻弄されない豊かな心を育みたいものである。

最近は、モデルチェンジに4年を超える期間をおく国産車も増えてきたが、私は結構なことだと思う。
商売する上での事情もあろうが、もしかしたら、車業界や消費者が成熟してきたのかもしれない。
1年前よりも、ちょっとでも性能が良くてデザインが新しくて、所有者の自尊心をくすぐるような車を作っても、それだけでは買わない人が増えてきたのではなかろうか。
実際、我々の親世代よりも、我々世代から下の世代の方が、同じ車を長く乗っている人が多い気がする。

衝突安全性や軽量化などにはモデルチェンジが必要だろうが、最短でも6〜8年くらい待っても良いではないか。
むしろ、8年ぐらいモデルチェンジしなくても十分耐えられる製品を作る気概を開発者には持って欲しいし、消費者ももっと道具を大事に長く使うということに喜びを見出してほしいものだ。

そして、今私が楽しみにしていることの一つにジムニーのモデルチェンジ(およそ20年ぶり)がある。
でもきっと、モデルチェンジしても、先代や先先代のジムニーも乗り続ける人がいて、街で見かけることも珍しくない状況が続くのだろう。
やはり、人々に愛される物って最高だ。
本当かはわからないが、ホンダのビートは、全生産台数の半分以上が未だに残っているらしい。
ユーノスロードスターも同じような状況らしい。
すべての工業製品にそれを求めるのは無理だろうが、じゃんじゃん新しいものに買い換えてもらうというビジネスモデルに嫌悪を禁じえない。

スマホのモデルチェンジなんて早すぎて、なんだか下品にさえ感じてしまう。
ソフトやサービスの進化に合わせてハードも進化させなければならないのだろうが、道具としてはすごく薄っぺらな物に思えてしまう。

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