篠崎博見ミュージアム

篠崎博見作品ギャラリー、受賞歴、活動歴は「カテゴリー」から!

サイクリングヤッホー

2018-06-13 15:13:12 | その他
故郷の川島町が、自転車競技者を多く見かける町になって久しい。
もともと公共交通機関に乏しい川島町では、自転車は重要度の高い庶民の足の一つでもある。
川島町はオランダのように平地だらけなので、移動手段としての自転車の存在感は他の市町村以上に際立っているし、とても便利なのである。

そんな故郷に帰省するたびに素敵な自転車に乗っている人を見ると、また良い自転車が欲しくなってくる。
川島町の中学生は当然自転車通学であるが、高校生も自転車通学という人も非常に多い。
学校によってはバスよりも自転車の方が便利で早いからだ。
もちろん私も、高校は自転車通学。
ちなみに川島町に電車は通っていない。
さらに、小学生にとっても自転車は不可欠で、友達のうちに遊びに行くにも自転車はなくてはならない。
なんせ、広大な田園風景の中に住宅が点在するような町なので、下校後みんなで遊ぶときなど、徒歩で友達のうちに集合なんて想像もできない。

そんな青春時代を過ごした私であるが、アウトドア用品のモンベルのお店がひたちなかにオープンしたので行ってみた。
私は、わりとモンベル製品が好きで、スノーピークのような変な特別感がないのが良い。
とは言っても、長年愛用しているケトルや、ステンレスの調理具のセットはスノーピーク製だし、今欲しいテントもスノーピークなので、スノーピークが嫌いなわけではない。

いろいろ見たいものはあったが、自転車もそのうちの一つ。
しげしげと自転車を見ていると、店員さんが声をかけてきた。
今は、プジョーの車検を通して再びプジョーに乗るのが最重要課題なので、10万を軽く超える自転車を買う余裕など私にはない。
なので最初は、適当にあしらって自転車売り場を去ろうと思っていた。
しかし、店員さんと話をするうちに、自転車談義が楽しくなってきて、くすぶっていた自転車愛がちょっとだけ目覚めてきてしまった。
水戸に来てからは、乗り物愛は車とバイクに移っていたし、私にとって自転車のポジションはご近所用の足に成り下がっていた。
たまにスポーツ洋品店などで、ロードバイクなどを見かけると「いいなぁ」くらいには思ってハンドルを握るくらいのことはしていたが、どうしてもエンジンの付いている乗り物にお金がまわってしまうのだ。
そんなわけで、「いいなぁ」とは思いながらも、自転車にはあまり深入りする気は無かった。
しかし、店員さんと話をしながら、およそ20年ぶりにじっくりと自転車と向き合うと、ドロップハンドルを握って風を切っていたあのころの感覚が蘇ってきてしまった。

店員さんもうまいもので、私がちょっとは自転車のことを知っているとわかってくると、展示してある自転車にまたがるように勧めてくるのだ。
当然、断る理由もないので、お言葉に甘えてまたがせてもらう。
すると、川島の田んぼ道で思いっきり自転車を漕いでいたあの頃の風景が脳裏に浮かんだ。
店員さんもプロである。
カタログを手渡してきて、とどめを刺しにくる。

しかし、身の程を知らなければならない。
すっかり自転車熱に火がついてしまったが、優先順位はプジョーだ。
そもそも、再びナンバーを付けるのにいくらかかるかわからない。
ちょっといいかも、と思った自転車でも15万円。
軽くプジョーの車検代を超えてしまう。
車検代+整備修理代がかかるので、自転車に15万円なんて出せる状況ではない。
ましてや、車と山に加えて自転車まで趣味にしてしまったら、画家さん活動ができなくなってしまう。

そうしてカタログだけもらって家に帰った私は、パソコンを立ち上げ、プジョー106に自転車を積んだ画像を見つけ、サイクルキャリアの値段を調べるのであった。
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