春だというのにまだ朝は寒い。
吐く息も真白である。
でも、どんなに寒くたって、釣りだけはやめられないのだ(笑)。
まだ空も真っ暗な深夜、国道128号線を南下して、一路勝浦方面へと向かった。
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BGMは、ボストンの「ドント・ルック・バック」(1978)。
当時のギター小僧達はこぞってこの曲のリフを練習したが、普通のファズだけではどうしてもこの音が出せなくて、悔しい思いをしたものだ。
勝浦に到着したのは、夜明け直前。
道路から見える釣り場を順次チェックして回るが、さすがに連休ということもあってか、どこもかしこも人で一杯だ。
今日の管理人の狙いはクロダイだったのだが、実績あるクロダイャCントは全て満員(泣)。
寒がってないでもっと早く来ればよかったのだ。
そんなことはもちろん判ってはいたのだが・・・。
流浪の果てに辿り着いたのは、例によって「釣れない」浜行川港。
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ここの湾内は潮が澄み過ぎていて、釣りをするにはちと厳しいのだ。(アジ釣りにはいいのだけれど。)
早くも「へたれ」な気分を醸しつつ、いつもの赤灯堤防先端へと向かう。
先客は、アジ釣り師、根魚釣り師が数名。
管理人も、船道のャCントに向かって釣り座を構えた。
澄み潮対策は、オカラダンゴの団子釣り。
立ちウキ仕鰍ッで、いざ釣り開始。
・・・2時間経過。
・・・アタリ無し。
付け餌もそのまま戻ってくる。
正統派のクロダイ釣り師なら、さっさと見切って場所替えするか、あるいはクロダイが回遊してくるまで徹底的に粘るかどちらかなのだろうが、管理人は正統派ではないので、そんなことはしない。
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なにしろさっきから管理人の目の前には、コマセに寄ったウミタナゴの群れが居るのだ。
むふふ・・・。
針をチヌ1号から狐3号に結びかえてタナを上げ、オキアミの剥き身を付けて投入してやると、すぐに食ってきた。
かわいい「アカタナゴ」(写真)である。
え?クロダイはいいのかって?
管理人は過去を振り返らない男です。
目の前にある現実をャWティブに捉えることを信条とする男です。
釣れないクロダイよりも、釣れるタナゴを釣る。
至極当然のことではないですか。
そのうちに、今度は目の前にコアユの群れがやってきた。
この時期、背中の黒い小魚の群れがいたら、まず間違いなくコアユである。
管理人はすかさずワカパイ、じゃなかったワカちゃんサビキをャPットから取り出し、仕鰍ッをチェンジ。
付け餌なしのカラ針のまま、目の前の小魚の群れめがけて投入。
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釣れたのは、先週、勝浦漁港で釣れたのとほぼ同じサイズのコアユ。
一投毎に、2匹、3匹と面白いように鰍ゥってくる。
しばし入れ食いモード。
え?タナゴはどうしたんだって?
管理人は過去を振り返らない男です。
目の前にある現実をャWティブに・・・(以下略)
やがてコアユの群れもどこかに泳ぎ去ってしまい、再びまったり感が漂い始めたところで、今日の釣りは終了とした。
まずまず楽しい小物釣りでありました。あはは。
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駐車場の脇には、房総の春の花「ハマダイコン」が早くも満開。
春ですねえ。
帰りに松部漁港の直売所へ立ち寄り、漁師のおかみさんが獲ってきたばかりの旬のワカメとメカブを購入。激安!
今日の晩酌のおつまみは、コアユの唐揚げとメカブで決まり。
・・・・・・・・・・・・・・・
というわけで、今日は少し奮発してエビスとギネスのハーフ&ハーフ。
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このギネスの缶は優れもので、普通にグラスに注ぐだけで、まるでビアホールのサーバーで注いだようなきめの細かい泡ができるのである。
魔法みたいだ。
少々値段は張るが、居酒屋の水っぽいドライビールに理不尽に高い料金を払うことを思えば、安いものである。
でも、明日からはまたドラフトワンだな・・・。