潮待小屋

雑感

 
福田首相の突然の辞任。
正直、あまり驚かなかった。
こういうことにすっかり慣れっこになってしまったのだろうか。
それはそれで悲しいことである。

TVのニュースは首相の辞任の背景についてあれこれ解説してくれているが、今更そんなことを詮索してみたって始まらない。
おそらく年内に行われるであろう解散総選挙を与党がどう戦うのか、対する民主党はどのような政策を打ち出すのか、私の興味はもっぱらそこにある。

以前当ブログにも書いたことがあるが、現在の日本の状況は、「英国病」といわれた1970年代のイギリスの状況によく似ているのではないかと思っている。
長引く不況、(コストプッシュ)インフレ、高い失業率。
肥大化する一方の社会保障費とそれを支えるための重い税負担。
社会全体に蔓延する先の見えない閉塞感。
程度の差こそあれ、どれも現在の日本において思い当たることばかりである。

イギリスが「英国病」を克服することができたのは、サッチャー政権が着手したドラスティックな改革の成果だ。
サッチャー政権は、大規模な減税の実施とあわせて、財政支出を徹底的に削減した。
そのために、公共サービスを可能な限り民間に移管して、小さな政府を目指す政策を取った。
地方議会や労働組合などは激しく反発したが、抵抗勢力を抑えて強力に改革を推進することで、イギリスは再び蘇った。

処方箋はある。
できることは、たくさんある。
ただし痛みを伴う。
あとはそれを、誰がやるかだ。
やる覚悟があるかどうかだ。
財政収支黒字化目標の早期達成が、将来世代の暮らしを守るためにいかに大切なことであるかは、私みたいな田舎釣り師にだってわかる道理である。
もしも、自民党が選挙戦での集票を意識して改革路線を修正するというなら、代わりに他の党がやってくれたっていいのだ。

解散総選挙は早いほうがいいと思う。
 
 
 

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コメント一覧

管理人
>カムイさん
小池さんは「上げ潮派」ですね。谷垣さんは「増税
派」ですが、小泉改革路線は踏襲するのでは。
麻生さんは「財政出動派」で、財政収支黒字化目標の先送り=改革路線の修正も示唆しているとか・・・

>潮崎さん
公明党みたいにコマセ※撒きますか(笑)。
(※総合経済対策の中にうまく定額減税を入れさせましたね。)

>びっちゃさん
そうですね。政治経済を語るのは都会の人たちにまかせませう(笑)。
でも次の選挙は真剣に投票しますよ。
コマセ臭い田舎釣り師だって一票は一票。
びっちゃ
おおお!かめ爺が政治経済を語ってる。

巨大掲示板に緊急記者会見の一報が流れ、消費税のUPか?、解散総選挙か?と騒がれている中での総理の辞任。
反応は、「なんだ、一番つまんねーや」だった。ワロタ、ワロタ。
だれか、普通に国のことを考えてくれる人が新党作ってくれないかな~。
私の財政も大変な状態です。
そろそろ店じまいを検討中。
潮崎
そう、その通り
かめやまこ様 
ご出馬の際は、アミコマセ撒いて応援させて頂きます(笑
カムイ
 おはようございます。
本文の内容に共感いたします。今更ですが首相は誰になろうと?と思っておりますが・・・
 今回は「麻生さん」で決まりでしょうか?小池さん・谷垣さん・そして・石原伸さんは、選挙の引き立て役に過ぎないでしょね?
 そういえば、サッチャー元首相ですが、最近知ったのですが認知症になってしまったらしいですが、人間やはり老いには勝てないのですね。
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