金曜日の昼休みのこと。
昼食がてら近所をぶらぶら散歩していたところ、福島の観光物産館で、農産品や加工食品の展示即売会をやっていた。
飯館村からの避難先で、特産のかぼちゃを育ててお菓子作りをしているというおばちゃんのお話を伺い、おばちゃんお勧めのかぼちゃのマドレーヌを2パック購入。
姫林檎はおまけ。
避難生活は大変でしょうが、くれぐれもお体にはお気を付けて。
一日も早いふるさとの復興を心よりお祈り申し上げます。
・・・え～と、何を書こうとしてたんだっけ。
そうそう、釣りの話だった（笑）。
このところ高水温が続いていたせいか、ショアで再びハガツオが釣れているらしい。
この夏、何度か狙ってみたものの、出会うことができなかった魚。
来年も回遊してくるという保証はないし、今回がラストチャンスになるかもしれない。
今週末はダメ元で、夏の忘れ物探しに出鰍ｯるつもりだった。
しかし、神様は意地悪である。
先日私が予想した通り、ここ数日吹き荒れた南西風の影響で、海水温が一気に3度近くも下がってしまった。
急な水温変化があると、その状況に慣れるまで魚の活性は一時的に低下すると聞く。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/kaikyozu/KantoTokaiIZ.asp?n=3 より引用
さて、どうしよう。
何でもいいから魚が釣れればいいというなら、できる釣りはたくさんある。
しかし私はやっぱり、「釣れる魚」ではなく「釣りたい魚」を釣りたい。
坊主上等！
浮気心を封印するためショアジギタックルだけを車に積みこんで、朝マズメの釣り場に向かって出発した。
穏やかな夜明けの海。
沖合には沢山の漁船。何を狙っているのだろう。
手元が明るくなってきたところで、静かに戦闘開始。
結果は・・・・
見事に玉砕（泣）。
青物らしきバイトは数回あったが、フックアップしなかった。
たまたま現場で会った釣友は、小さめのジグで40cm級のイナワカサイズを見事に鰍ｯていた。
私の技術が至らなかったこともあるが、私が使っていた80gのジグと3/0サイズのフックは、今朝の魚のサイズと渋いコンディションに対して大きすぎたようだ。
でも仕方がない。
今回私は小さいルアーを持ってこなかった。
これはこれで想定内というべきなのだろうが、ちょっとしくじってしまった。
釣友の釣った魚を一匹、有難く頂戴して、納竿。
道具を片付けた後は、快晴の空を映す青い海を眺めながら一休み。
小腹がすいたので、バッグの中から昨日福島館で買った「飯館かぼちゃ」のマドレーヌを取り出して食べてみる。
うん、美味しいね。
おばちゃんの「撒かぬ種には芽は出ない」という言葉が心に沁みる。
釣りだってそうだ。
いくら可能性が低くたって、竿を振らなければ釣りたい魚は釣れない。
「そのとき釣れる魚を釣る」釣りばかりしていたのでは、結局それで終わってしまうような気がする。
もちろん、それはそれで楽しいので嫌いではないが・・・
いつか芽が出ることを信じて、これからも阿呆な釣りを大真面目に楽しむことができたら、私はシアワセである（笑）。
＜本日のおみや＞
釣友から頂戴したイナワカ。
わが家の夕食の食卓に載せるのには丁度いいサイズ。
今朝の8時まで元気に泳いでいた魚を活き締めしてしっかり血抜きもしてあるので、新鮮なことこの上なし。
高級料亭だって、こんな魚は簡単には出せない。
家族も美味しい美味しいと喜んで食べてくれた。
釣友に感謝。
有難うございました。
（１１月１８日追記）
後から聞いた話だが、私が玉砕した翌日、カタクチイワシの大群が接岸して、ハガツオが爆ったらしい。
えええ、マジですか？
聞かなきゃ良かった・・・（泣）
