湾奥でシリヤケイカが釣れているらしい。
しかも良型が揃うという。
私はコウイカ類が大好きだが、シリヤケイカを自分で釣って食べたことはまだない。
はたして、どんな味がするのだろう。
これは調査しに行くっきゃないでしょう♪
というわけで、やってきたのは湾奥某所。
時刻は午前5時。
釣り場には既に大勢のエギンガーが陣取り、エギを投げている。
しかし、ざっとみたところイカが釣れている様子はない。
まだ時合いじゃないのかな?
私もさっそくエギングタックルをセットして、釣り開始。
コウイカ類は底にいるはずなので、きっちりボトムを取りながら探っていく。
海底には特にこれといった障害物はない。おそらく砂地なのだろう。
また、切れたアマモがたくさん浮遊しているところを見ると、周辺には大きなアマモ場があると思われる。
1時間経過。
何事も起きず。
これはもしかして・・・やっちまったか?(汗)
まあ、最初からそんなに簡単に釣れちゃったら誰も苦労しないよね、と諦めかけたそのとき。
私の隣に入ってきた年配の釣り人が、数投目でいきなりサクッと良型のイカを釣りあげた。
・・・え?うそ!まじすか?
驚く私の隣で、その釣り人はすぐに2杯目をあげる。
・・・ぐわあ!なんで?
続いて3杯目。
・・・師匠と呼ばせてくださいっ!
いったい私の釣りと何が違うんだろうと、達人の動作をじっくり観察してみた。
その結果、達人の釣り方には次のような特徴があることがわかった。
「なにもアクションはつけず、ただゆっくり静かにボトムをズル引き」
そ、そうだったのか。
シャクリを入れたり、細かくシェイクしたり、余計なことをしてはいけないのだ。
なるほどなるほど。
私も、やってみよう♪
ずりずり~、ずりずり~、ずりずり~・・・
隣の師匠(勝手に弟子入りw)と同じくらいのスピードで、ゆっくりさびいてみる。
ずりずり~、ずりずり~、ずりずり~。
これはエギングというより、「ズリング」だね(笑)。
ずりずり~、ずりずり~、ずりずり~・・・
もしこんなところを誰かに見られたら、「渚のずりずり王子」とか、変なあだ名をつけられるに決まっている。
それは嫌だ。ぜったい嫌だ。
ずりずり~、ずりずり~、ずりずり~・・・
ぐ、ぐぃぃぃ~ん!
き、来た!
ついに来たぞ~!
慎重にネットインした可愛いシリヤケちゃん♪
ようやく君に逢うことができた。
僕はうれしいよ。
この後すぐに2杯目のアタリもあったが、痛恨のフックアウト(泣)。
ぐ、ぐやじい~!
でも、まだまだこれからだ。
「ズリング」のコツも判ったし、
さあ、どんどん行くぞぉ~!
と俄然テンションが上がったところで・・・
天気予報の通り、雨が降り始めた。
まったく、こういう時に限って当たりやがる。
しかも、かなりの本降りだ。すぐにはやみそうもない。
畜生!いいところだったのにい~っ(泣)。
午前7時すぎ、後ろ髪をひかれつつ納竿し、釣り場を後にした。
帰路、釣具屋さんに立ち寄り、達人が使用していたのと同じエギをGET。
もしかして、このエギにも何か秘密があったのだろうか・・・まさかね?
次回使って確認してみよう。
今晩の晩酌の肴。
シリヤケイカの刺身。
普通に美味しいイカだ。
私ごときの平凡な舌では、スミイカとの区別はつかない(笑)。
来シーズンも狙おうっと♪
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